アメリカ留学への準備〜英語能力テスト編〜その①

アメリカ留学への準備〜英語能力テスト編〜その①

アメリカ大学への受験を決めたら、まずは各大学の入学資格や条件を調べ、必要書類を準備していく事になります。
その中で必ず必要になるのが、英語能力テストのスコアです。

当然の事ながら、講義は全て英語で行われますし、論文やディスカッションなどネイティブスピーカーと対等に渡り合える高度な英語力が要求されます。
そのため多くの大学が、その英語力を判定するためのテストスコアを非常に重視しています。

一般的には「TOEFL」テストのスコアを提出することになりますが、大学によっては「IELTS」「SAT」「ACT」「PTE」「英検」などのスコアを英語力の証明資格として認めている大学もあります。 それぞれ試験に特徴がありますので、自身の得意・不得意を見極め、早い段階から準備をする事が必要です。

今回は「TOEFL」と「IELTS」の概要と特徴についてご紹介します。

各試験の特徴



①TOEFL(トーフル)

アメリカ合衆国のNPOであるEducational Testing Service (ETS) が主催しているTOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、「外国語としての英語試験」という名前の通り、英語を母国語としない人が、アメリカなど欧米圏のボーディングスクールや大学への入学を主な目的として受験する英語運用能力テストです。

TOEFLには「TOEFL PBT テスト(Paper-based Test)」「TOEFL iBTテスト(Internet-based Test)」とがありますが、現在日本では「TOEFL iBT」というインターネットを使った形式の試験が実施されています。

試験項目は、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の4つの技能を測るセクションから構成されています。SpeakingとWritingセクションでは、TOEFLテストの難所とも言われるReadingやListeningを組み合わせた《複合問題》も出題されます。
試験時間も4~4時間半におよぶため、インターネット形式とともに早い段階から準備をして慣れておく事が必要です。


②TOEFL ITP(トーフルアイティーピー)

現在日本国内では「TOEFL iBT」が一般的ですが、学校や企業などの団体向けに「TOEFL ITP (Institutional Testing Program)」というペーパー版のTOEFLテストも実施されています。

こちらは「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「文法(Structure and Written)」の3セクションで構成されており、Level1とLevel2の二種類があります。Level1はTOEFL PBTの過去問を使用しているので、TOEFLと難易度はほぼ同じですが、Level2はTOEFL PBT・Level1のスコアが500点以下の方を対象にした、比較的難易度の低いテストです。

「TOEFL ITP」は「TOEFL iBT」の団体向けの模擬試験のような位置づけであり、スコアは公式なものではありません。
交換留学等、学内の選抜や社内での英語力判定等に使用される事が多いものの、海外の大学入学には、TOEFL ITPのスコアを提出することができません

「TOEFL iBT」に比べると受験料も割安で、「話す(Speaking)」テストがないため、比較的受験しやすいテストとも言えますので、所属している団体で「TOEFL ITP」が実施されているのであれば、まずは自身の実力を知り、TOEFLで目指すスコアを設定するために受験する、というメリットもあります。


③IELTS(アイエルツ)

IELTSは、英国・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・アイルランド・南アフリカ共和国のほとんどの教育機関や、アメリカの3000以上の教育機関で受け入れられている、英語熟練度を測る英語検定の一つです。主に英国圏の大学を受験する際に必要となりますが、近年では米国の多くの大学でもIELTSを入学審査に採用しています。

試験項目はTOEFLと同じく、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の4セクションですが、こちらはペーパー形式で実施されます。

コンピューターに向かってスピーチをするTOEFLのSpeakingと違い、IELTSは面接官とのインタビュー形式なので、通常の会話のようにペースを整えやすく、複合問題もないため、TOEFLと比べると易しく感じる方が多いようです。ただ、Speakingは待ち時間が長い場合や、他のセクションと同日に実施される場合と、異なる日に実施される場合があるので注意が必要です。

希望する大学がIELTSを受け入れているようであれば、早い段階でTOEFLと併せて受験をし、自身に合う形式の試験対策を進める事も、合格率をアップさせる一つの方法です。