アメリカ留学への準備〜英語能力テスト編〜その②

アメリカ留学への準備〜英語能力テスト編〜その②

アメリカ大学への受験を決めたら、まずは各大学の入学資格や条件を調べ、必要書類を準備していく事になります。
その中で必ず必要になるのが、英語能力テストのスコアです。

当然の事ながら、講義は全て英語で行われますし、論文やディスカッションなどネイティブスピーカーと対等に渡り合える高度な英語力が要求されます。
そのため多くの大学が、その英語力を判定するためのテストスコアを非常に重視しています。

一般的には「TOEFL」テストのスコアを提出することになりますが、大学によっては「IELTS」「SAT」「ACT」「PTE」「英検」などのスコアを英語力の証明資格として認めている大学もあります。 それぞれ試験に特徴がありますので、自身の得意・不得意を見極め、早い段階から準備をする事が必要です。

英語能力テスト編・その②では、「SAT」「新SAT」「ACT」の概要と特徴についてご紹介します。

各試験の特徴 その2



④SAT(エスエーティー)

SAT (Scholastic Assessment Test)は、College Boardという団体が主催している、現在アメリカ国内で一番広く大学受験に使用されているテストです。主にアメリカの学生が対象ですが、アイビーリーグや有名校では、留学生にもスコアの提出が課されています。

SATには「SAT Reasoning Test(旧SATⅠ)」と、 「SAT Subject Test(旧SATⅡ)」がありますが、一般的にSATと言えば、SAT Reasoning Testの事を指します。この試験でどの大学のレベルに相当する学力があるかを判定し、合否の基準にされます。1年間に7回実施され、繰り返し受験する事が可能です。

SAT Reasoning Testは、「英文法(Critical Reading)」「文章構成力(Writing)」「数学(Math)」の3つのセクションに分かれています。アメリカの高校生が対象の試験なので、TOEFLよりも難易度は数段高く、留学生が高いスコアを挙げるにはハンデも大きいため、相当の準備が必要です。

SAT Subject Tests (科目別テスト)では、英語・歴史・社会学・数学・自然科学・語学の5分野・20科目の中から、一回の試験で最高3つまでを受験できます。通常、SAT Subject Tests は大学側が科目を指定しており、アメリカの高校教育を受けていない学生にとっては、難易度は非常に高い試験になります。

アメリカ流センター試験とも呼ばれるこの試験は、英語力以外にSAT向けの学習も必要ですので、自分の希望する大学がSATを必須としているか、早い段階から知っておく事が重要です。


⑤新SAT(エスエーティー)

2016年から、現行のSATを改訂し、新SATが実施されることが発表されました。2017年秋以降の大学入学を目指しているのであれば、新しいSAT受験の対象となります。SATスコアが必須の大学を目指している場合は、自身の受験年度に合わせたSAT対策が必要となります。

改訂箇所の大きな特徴としては、「難解語彙問題の減少」「減点法の廃止」「3セクション2400点制から2セクション1600点制へ」の3点があります。これまでは、間違いを犯すとその分のペナルティーがかかるという点がSATの特徴でもあったため、「減点法の廃止」は受験生にとって良い改訂と言えます。

「文章構成力(Writing)」がオプションとなりますが、その代わりに記述問題が出題されますので、Writingがなくなる訳ではありません。 またその分、各大学が独自の課題を出題する可能性もありますので、Writingへの準備が必要である事に変わりはありません。

受験年度が2017年以降の場合は、次にあげる「ACT」対策に重点を置くか、新SATに挑戦するか、早い段階で検討し準備を進める事が必要です。


⑥ACT(エーシーティー)

ACT(American College Testing)は、米国のACTという企業が主催しており、 SATと同様に、大学入学の際の学力判定テストとして利用されています。

試験は「英文法(English)」「文章読解力(Reading)「文章構成力(Writing)」「数学(Math)」「科学的思考力(Science Reasoning)」の4つのセクションで構成されています。 Writingセクションの受験はオプショナルとされていますが、近年はWritingのスコアの提出を要求する大学が増えています。

ACTはSAT Reasoning Testに比べ、英語の科目が1つ多く、「Science Reasoning」という科学科目のテストがあるのが特徴です。 ほとんどの大学で、SATとACTは同等に扱われていますが、問題の形式はSATとはかなり異なるため、大学へ応募する際は、どちらのテストスコアを利用したほうが有利になるか、しっかりとした作戦を立てる事が必要です。