アカデミック英語スキル その①

「エッセイ・ライティング」と「アカデミック・ボキャブラリー」

海外の大学への進学を希望する場合、まずは入学試験で必要となる英語能力試験への対策に注力をそそぐことになりますが、同時に「入学後に必要なスキル」についても準備をしておくことが、長い大学生活を乗り切るためにも大切です。

入学後必要になる重要なスキルのひとつが「アカデミック英語スキル」です。 アメリカの大学の多くは日本と同じく4年制。膨大な時間をかけて、新しい分野の学問を学んでいきますが、その難しさに、現地の学生であっても大学を4年で卒業できないことが多くなっている現状もあります。

当然のことながら、講義は全て英語で進められます。ネイティブの学生であっても、初めての学問を学ぶことは苦戦しますから、ノンネイティブの留学生にとっては、更なる苦戦となることは想像に難くありません。

今回は、今からでも準備をしておくことができる「エッセイ・ライティング」「アカデミック・ボキャブラリー」についてご説明します。

エッセイ・ライティング

エッセイというと、日本では「自由な形式で書いた散文・随筆」という気軽なイメージがありますが、アメリカの大学で使われる「エッセイ」は、ペーパーのフォント、フォントサイズ、余白、引用の仕方など細かいルールに従いながら、自分の意見と論拠を読み手に分かってもらえるような論理構成で展開していく文章を指します。

これは、ただ書けばよい、というわけではなく、文章構成や、各段落にどんなことを書いていくのかという、ある種のテクニックが必要となります。

このように「論理的に表現できるスキル」を身につけておくことは、大学での講義でも非常に役に立ちます。

特に日本人留学生は、「ディスカッションについていけるか」という不安に代表されるような、「話す力」を非常に心配します。確かに、海外の大学では積極的に授業に参加し、貢献することが求められますし、たびたびプレゼンテーションやディスカッションが行われますので、日ごろの授業での発言は、その出席率も含めParticipation(参加度)として成績に関与してきます。しかし、エッセイ・ライティング力はさらに成績に直結します。

日本では、こういったスキルを学ぶ機会はなかなかありませんので、いざ講義が始まってから戸惑うことのないよう、十分な準備をしていくと良いでしょう。

アカデミック・ボキャブラリー

「エッセイ・ライティング」を書く際にも、ふさわしい単語の使い方やルールがあります。接続詞ひとつとっても、日常会話とは違った語彙や単語の使い方をしますので、覚えるべき「アカデミック・ボキャブラリー」はかなりの数にのぼります。

「ボキャブラリーの試験」と言われることもあるIELTSのライティングでも、約250語のエッセイを書くスキルがあれば良いスコアが狙えます。ですが、大学の講義では1,000~2,000語レベルのエッセイを書くスキルが要求されます。 卒業論文にいたっては、10,000語以上のライティングスキルが必要とも言われています。

やみくもにボキャブラリーを増やしたり、入学の段階で10,000語以上を覚えておく必要はありませんが、早い段階から自分の専攻分野で頻繁に使用される専門用語の習得や卒業論文を書くことを意識して準備しておくと、スムーズな大学生活のスタートにも繋がります。