アカデミック英語スキル その④

ディスカッションのポイントとトレーニング法

日本の大学と海外の大学の講義で大きく違うことは、「当たり前のようにディスカッションがある」という点です。

日本では、レポートを書く機会は多くありますが、大勢の前でスピーチをしたり、自分から発言する・ディスカッションをするという機会は少なく、何かを発言するにしても、先生からの質問に答える形がほとんどです。

ところが海外の大学では、講義中に生徒が自分から発言する・意見を言うという場面が多々あります。そこからディスカッションに発展することもあり、講師によっては毎回講義にディスカッションを入れることもあります。

日本では、特に英語でのディスカッションを実際に練習できる場は多くありません。 多くの留学生の場合、実際の講義で初めてディスカッションに参加することになります。 それでは、どのようにディスカッションに参加すればいいのでしょうか。

ディスカッションのポイント



ディスカッションで大切なことは、「的を射た発言をする」ことではありません。

まずは自分から積極的に発言をしていくこと、そこから、的を得た発言につながるようにトレーニングすることが大切です。 これは普段の会話でも同じことですが、聞かれたポイントに対して、的外れな回答をし続ければ会話は成り立たず、相手に与える印象も良くありません。ですから、話をよく聞き、どこが論点になっているのか、というポイントを見極めることが大切です。

例えば、最近の時事問題などに関して自分はどう思うか?ということを考えてみましょう。 そこで答えがスラスラ出てくるようであれば、実際の講義の場でもタイミングを逃さなければうまくディスカッションに参加することができるでしょう。

しかし、答えが出てこない場合は、その原因が「何を言っていいか分からない(自分の意見が分からない)」のか、「どう英語で表現したらいいのか分からない(英語力・Speakingに不安がある)」のかのどちらかによって、対策も変わってきます。

ディスカッションは、口頭で意見を出し合い解決策や結論を導いていくものですから、Speakingがある程度出来ることは大前提になります。 海外の大学では、発言をしないと、どんなにペーパーテストの成績が良くても「積極性がない」「授業に貢献していない」という理由で、悪い成績、最悪の場合「不可」がついてしまうこともあります。 海外の大学で学ぶからには、ディスカッションは避けて通ることが出来ない課題のひとつと言えます。

トレーニング法

ディスカッションに際しては、様々な意見を持った生徒が参加しますから、事前に台本を作って完璧に用意する…というようなことは難しいでしょう。

普段から時事問題などに関して、賛成意見と反対意見の両方が言えるよう、ディスカッションを想定した流れを書き出してみる、といったトレーニングが効果的です。

実際の講義が始まれば、次の講義の内容などはある程度予測がつくようになりますから、ディスカッションのポイントも予測して準備をしていくと安心です。

慣れるまでは、何を言おうかと焦らずに、周りでディスカッションが進んで行くのを観察することも一案です。その中で「この人の発言はいい」「この人の意見とはちょっと違うな…」と思うことが出てきたら、その意見に便乗して発言をしてみましょう。実際の会話に便乗することで、あまり的外れな発言にもならないでしょうし、途中からでも参加しやすくなります。

しかし、毎回この方法ですと「自分の意見がない」と思われてしまいますから、発言をすることに慣れたら、積極的に自分の意見を出していくことが、ディスカッション上達への一番の近道になります。