オーストラリア・ニュージーランドの大学に入学するためには?
オーストラリアやニュージーランドが自分が学びたいことを勉強するのに最も適している場所だと思っても、日本とは生活環境も大学の制度も違っていてなかなか一歩を踏み出せない…という方もいるでしょう。
今回は、イギリスの大学へ学部留学をしたいと思っている方のために、オーストラリア・ニュージーランドの大学への出願方法がどんなものなのかを紹介していきます。
日本の高校卒業後、学部留学を目指す方法
オーストラリア、ニュージーランドの教育制度は日本とは異なり、大学に入学後すぐに専攻ごとの専門的な授業が始まります。その分最短3年間で学士号を修了することができるのですが、日本の高校に通った学生は、入学前に大学の勉強で必要となるアカデミックスキルや基礎科目を履修することが求められます。
オーストラリア、ニュージーランドの大学入学までのフローは以下の3つに分かれます。
・ファウンデーションコースから大学に進学
ファウンデーションコースとは、大学で講義を受けたり研究したりする際に必要な専門的な英語や、ノートの取り方、研究や分析・リサーチの仕方、ディスカッションのやり方などを身に着けるための機関です。ほかにも大学進学の際に希望する学部の専門知識や、クリティカルシンキング、ロジカルシンキングについても学びます。基本的に大学が開講しており、修了時の成績に応じて希望の学部に進学することができます。期間は通常8か月~12か月です。
・ディプロマコースから大学に編入する
ディプロマコースとは、大学学部1年次に相当し、専攻科目の基礎を学びます。通常の大学の授業よりも理解しやすく内容やカリキュラムが調整されているため、留学生も無理なく授業を受けることができ、修了後は大学2年次に編入できるようになっています。ただしすべての大学やコースにディプロマコースがあるわけではないので注意が必要です。工科大学・ポリテック(国立職業技術専門学校)・PTE(私立専門学校)も開講しているため、行きたい大学と提携しているかよく確認するようにしましょう。
・日本の大学や短大を1年以上修了してから大学に編入する
ファウンデーションコース、ディプロマコースの出願方法
これら2つのコースの出願要件は一般的に以下のようになっています。
・高校の成績が5段階評価で2.5以上
・英語力:TOEFL iBT70点以上、またはIELTS5.5以上
この条件は大学や学校により異なるため、志望校を決める際忘れずにチェックしましょう。
また出願に必要な書類は、
・英語能力証明書(TOEFL、IELTSなど)
・高校の卒業証明書(英文)
・高校の成績(英文)
・高校の先生の推薦状(英文)
・志望動機
・パスポートのコピー
・ビザのコピー
が基本です。こちらも大学やコースにより異なるため、必ず公式ホームページで確認しましょう。
大学への出願方法
オーストラリア、ニュージーランドでは、日本のような学力を測る入学試験はなく、書類審査のみとなります。大学により異なりますが、一般的な出願要件は
・高校の成績がGPA換算で2.5以上*
・英語力:TOEFL iBT 80~96以上、またはIELTS 6.0~6.5以上
となっています。
*GPAとは欧米で用いられる成績換算法で、A:4、B:3、C:2(不可は含めない)とし、すべての科目の平均を出したものです。
また基本的な出願書類は以下の通りです。
・英語能力証明書(TOEFL、IELTSなど)
・大学指定の願書
・高校の卒業証明書(英文)
・高校の成績証明書(英文)
※大学やコースにより、推薦状や自己PR・志望動機などのエッセイの提出を求められる場合があります。