【米国留学】良いSATスコアとは?

良いSATスコアって何点?自分のスコアはどのくらい?とSATを受験して、結果が返ってきたあなたは疑問に思うでしょう。
また、次は何点を目指せばよいのか?と分からなくなっている方もいるでしょう。

この記事では、あなたのスコアが他の受験者と比較した時どのくらいの位置にいるのか、それを理解する方法を説明します。次に、あなたの興味のある大学に基づき、目指すべきスコアを決定するヒントを教えます。最後に、43の人気大学のSATスコアの範囲を表し、思っていたよりも低く、スコアが届かなかった場合の対処方法について教えます。

全受験者と比較した際の、良いSATスコアとは?

SATのスコアは合計400点-1600点満点(各2つのセクション800点満点)で構成されています。1つ目のセクションは数学です。2つ目はリーディングとライティングのセクションです。Evidence-Based Reading and Writing、根拠に基づき解答するためEBRWと呼ばれています。
もちろん高い点数であればあるほど、他の受験者と比べても良いスコアと言えるでしょう。

しかし、正確にあなたのSATスコアが良いスコアであると判断することはできるのでしょうか?

他の受験者と比べてあなたのSATスコアが良いかを判断するには、まず、SATスコアがどのように機能するかを正確に知る必要があります。

1600点満点の合計スコア(800点満点の2つのセクションスコアの合計)は、パーセンタイルランクに対応します。SATパーセンタイルとは、スコアが同じかそれ以上の受験者の割合を示すものです。例えば、60パーセンタイルスコアを取得した場合、すべての受験者の60%よりも高いスコア(上位40%)を取ったことになります。

SAT平均スコアは1059点です。テストは、平均スコアが1600点満点中約1000点、セクションあたり約500点になるように作られています。数学の平均スコアは528点で、EBRWの平均スコアは531点です。

SATスコアは正規分布を用いて出されます。これは受験者のスコアが中央付近に集中する傾向があることを意味します(つまり、1000点は、最低スコア400点と最高スコア1600点の中間点です)。なので、最高スコアと最低スコア付近に位置図けられる受験者の数は少なくなります。これは、2019 SAT総合スコアのパーセンタイルを含む簡略化されたSATスコアチャートであるため、スコア分布を自分で確認できます。

パーセンタイルと対応するスコアからわかるように、学生のスコアの中央値は上位または下位よりも中央に向かってより多く分布されます。

例えば、スコアが1000点から1100点(100点)上がると、40パーセンタイルから58パーセンタイルに移動します。つまり、受験者の18%を抜かすことになります。しかし、1250点から1350点(同じく100点)上がっても、81パーセンタイルから91パーセンタイルまで10%しか上昇しません。もっと高い点数になってくると、1450点から1550点に上がっても、満点に近い付近の上昇なので、同じ100点でも約3%しか上昇しないこととなります。

1070点が、ほぼ平均点です。1250点を取ると、81パーセンタイル、つまり全受験者の上位20%に位置します。この点数になると、優秀であると言えるでしょう。1350点を取った場合は上位9%に入り、出願の際にはかなり有利なってくるでしょう。1400点は94パーセンタイルで、全受験者の上位6%です。そして、1500点以上のスコアとなると上位1-2%で、超難関校レベルの秀才と言えるでしょう。

対照的に、1060点より低いスコアは平均点以下となります。例えば、31パーセンタイルにある950点は、受験者の下位3分の1に配置されます。そして、23パーセンタイルである900点は、下位4分の1になります。高い点数とは言えません。

以下のグラフは数学セクションとEBRWセクションと両方のSATスコアパーセンタイルを示すものです。分布はかなり似ていますが、若干の違いがあります。例えば、数学セクションよりもEBRWセクションで高い点数を取る受験者は比較的少ないです。750点はEBRWセクションでは99パーセンタイルスコアであり、上位1%にいることを意味します。しかし、同じスコアでも数学セクションでは96パーセンタイルであり、上位4%にしか位置していません。

あなたにとって良いSATスコアは何ですか?

これまで、SATスコアとそれに対応するパーセンタイルが他の受験者との比較をどのように示しているかについて説明してきました。しかし、他の人と比べてそのスコアが良いかどうかは最も重要なことではありません。重要なのは、興味のある学校を基準にして、個人的に良いSATスコアとは何かを見極めることです。

例えば、1280点は84パーセンタイルスコアです。つまり、上位16%に位置します。このスコアはアリゾナ州立大学(平均SATスコア:1250点)やテンプル大学(平均:1230点)などの大学を受験する際には堅実なスコアになります。しかし、MIT、カリフォルニア工科大学、デューク大学、シカゴ大学、ジョンズホプキンス大学などの超難関校受験者の中では、このスコアは非常に低い方になってしまいます。もちろん、誰もが超難関校を目指しているわけではありません。インディアナ大学ノースウェスト校(平均SATスコア:1000点)やCSUスタニスラウス(平均:1000点)などの大学では、スコア1040点と平均点1060点を下回るスコアでも、堅実なスコアと言えるでしょう。

つまり、良いSATスコアとは、 あなたが目指す大学のSAT平均スコアにより異なるということです。

また、テストのスコアが高いほど、より待遇の良い奨学金を与える可能性が高くなることにも留意しておいてください。この記事では、主に(奨学金ではなく)入学に必要なスコアを把握することに焦点を当てています。しかし、奨学金とSATスコアの関係も覚えておくべきことです。考慮すべきもう1つの点は、GPAが低い場合に、高いSATスコアを持っていると入学に役立つ可能性があるということです。(ただし、超難関校と位置付けられている大学ではあまり役に立ちません。その理由は、学生にGPA・SAT共に高い総合的な評価を得ることを求めているからです。

SATの目標スコアを見つける方法:5つの手順

ここでは、志望校に合わせたSATの目標点を決める方法を教えます。そのために、筆記用具・インターネットを閲覧可能なデバイスと、ワークシート(以下リンク)が必要となります。

手順①:ワークシートをダウンロード

まず、関心のある大学の情報を記入できるように、ワークシートをダウンロードする必要があります。
ここをクリックしてダウンロードしてください。

手順②:受験する大学を記入

次に、出願したいすべての大学を左端の列に記入します。

まだ、受験校が決まっていない場合は、保護者や友達、先生、カウンセラーなどに相談し、提案された大学を記入してみることも良いでしょう。しかし、自分自身で興味関心のある大学を探し、調べることが一番良いと思います。そうすることによって、SATの具体的な目標点が浮かび上がるでしょう。リストに実際に出願する大学が反映されているほど、目標スコアはより正確になります

手順③:各大学について、「[学校名] PrepScholarSAT」とGoogle検索する

例えば、アラバマ大学に興味がある場合は、「u alabama PrepScholarSAT」の検索を行います。

SAT Scores and GPA page(または Admission Requirements page-どちらでも必要な情報にアクセス可)へのリンクをクリックして、25パーセンタイルと75パーセンタイルの複合SATスコアまでスクロールします。25パーセンタイル範囲と75パーセンタイル範囲は、合格した全学生の中間50%のスコアを表します。

例に挙げたアラバマ大学は、25パーセンタイルSATスコアが1060点であることがわかります。これは、合格した学生の25%がSATで1060点のスコアを持っていることを意味します。

この点数は、この大学に合格した学生の平均スコアを下回っています。アラバマ大学の75パーセンタイルSATスコアは1280点です。このスコアを取得した学生は他の75%の合格生よりも優れていたことを意味します。言い換えれば、1280点以上のスコアを取得すると、上位25%に位置するので非常に競争力のあるSATスコアが得られます。いずれかの大学で75パーセンタイル以上のスコアを獲得した場合、合格可能性が非常に高くなります(他の資格や成績がその大学に適していると仮定します)。つまり、75パーセンタイル以上のSATスコアはその大学にとって良いSATスコアと言えるでしょう。

ただし、25パーセンタイルにいる場合は、合格可能性を高めるために特に強力な応募資格が必要になります。リストにある大学ごとに、PrepScholar SATスコア情報をGoogleなどのインターネットで検索し、その大学の適切な行に25パーセンタイルスコアと75パーセンタイルスコアをそれぞれ目標スコアシートに書き留めます。

手順④:最終目標点を考える

SATの目標点を決めるためには75パーセンタイルの列を見てください。その列で最も高いSATスコアを見つけます。それがあなたにとっての最終SATスコアの目標点となります。リストで最もレベルの高い大学の75パーセンタイルレベルのスコアを取得できると、応募する全ての大学でそのSATスコアは競争力を発揮できます。つまり、あなたにとって良いSATスコアになります!

高いSATスコアを目標とすることのもう一つの利点は、10-50点ほどスコアが不足したとしてもあなたが目指すほとんどの大学で十分闘える点数であるため、そこまで気にする必要がなくなることです。

「75パーセンタイルの最高スコアを選択するだけなのに、なぜ25パーセンタイルのスコアをシート全体に記入したのか」と疑問に感じる方もいるかもしれません。情報を記入することの利点は、記入したシートを参考として便利に扱えるということです。また、テスト後スコアが戻ってきたらすぐに、自分のSATスコアと関心のある大学の25-75パーセンタイル範囲が記入されたシートを見比べることが出来るようにもなります。

手順⑤:目標を公言する

最後のステップとして、以下の2つのことを行ってください。

#1:両親と目標を共有する

これを伝えると、目標は何なのか、それをどのように達成したいのかなど、有益な会話に繋がる可能性があります。さらに、両親に伝えることによって、「有言実行しなければいけない」ことを感じ、良い意味でのプレッシャーとなり、あなたの言葉に責任を持たせることにもなります!

#2:目標を壁に貼る

これにより、目標スコアが頭の中心になり、SATの学習スケジュールに遅れることなくついていくモチベーションを維持することができます。

人気校の良いスコア

目標スコアを決定するのに役立つように、43の人気のある大学の2019年度の25パーセンタイルと75パーセンタイルのSATスコアを含むSATスコアチャートを載せておきます。また、各大学がどれほど難関であるかを知るために、現在のUSNewsのランキングと合格率も記載しています。以下のグラフの大学はランキング順に並べられています。

SATスコアが低すぎる場合の3つの対策方法

SATスコアが目標スコアに届かなかった場合はどうするべきでしょう?この場合いくつかの考えられる対策があります。ここでそれらを確認し、どれが自分に最適かを判断するのに役立ちます。

対策1:SATを再受験

SATを対策して再受験する時間があれば、これがおそらく最も簡単な対策です。とはいえ、SATスコアを本当に向上させたい場合は、その準備に多くの時間を費やす必要があります。また、弱点を補うために実際に問題に取り組む必要があることも忘れないでください。以下は、SATで合計スコア(セクションごとではない)を改善するのに必要となる時間の目安です。

• 0-30点up:10時間
• 30〜70点up:20時間
• 70-130点up:40時間
• 130-200点up:80時間
• 200-330点up:150時間+

対策2:心配しない

もし、目標スコアをわずかに下回っていた場合(50ポイント以内と考えてください)、実際には何もする必要がない可能性があります。例えば、最難関校を挑戦校していて1560点を目指していたが、1530点しか取れなかった場合でも、間違いなくその大学で十分に闘える範囲内の点数にあります。大学に出願する時期によっては、SAT以外の他の出願でのテスト準備と再受験に費やす時間と労力を費やす方が理にかなっている場合があります。

SATの目標スコアを50ポイント以上下回った場合は、対策1または3を検討してください。

対策3:出願校を調整する

目標スコアより50点以上不足していて、かつ、テストを再受験する時間がない場合は、出願校を変更して調整する必要があるかもしれません。しかし、一番行きたい大学に挑戦校として応募するべきですが、現実的に考え実力相応校と滑り止め校を決めておくことが最善策でしょう。

例えば、1510点を目指していたのに、1410点しかとることが出来なかったとします。あなたの目標点1510点で、実力相応校の1つとしてNYU(中央50%:1310点-1510点)を考えていました。しかし、実際のスコアが1410点であるため、この大学の75パーセンタイルからは離れてしまいます(NYUの75パーセンタイルは保有スコアより50点以上高くなっています)。

また、リーハイ大学(中央50%:1270点-1450点)を滑り止め校と考えていましたが、現在のスコアで考えると実力相応校としておく方が良いでしょう。最後に、アメリカン大学(中央50%:1220点-1380点)やペンシルベニア州立大学(中央50%:1160点-1360点)など、1410点で滑り止め校となる他の大学を追加することを検討してください。

まとめ

結局、良いSATスコアとは何点だったのでしょう?合計1600点満点のSATスコアは、テストを受けた他の全受験生と比較するパーセンタイルランクに対応します。現在の平均または平均SATスコアは1059点です。しかし、「あなたにとって良いSATスコアは何点?」という質問への答えは、あなたがどの大学に通いたいかによって異なります。この記事では、申請している大学のスコアの中間の50%に基づいて、適切なSATスコアを計算するための5つのステップの手順について説明してきました。また、43の人気大学のSATスコア範囲のリストについても紹介しました。

最後に、目標スコアに到達しなかった場合の対処方法についてアドバイスしました。

①テストを再受験する、②何もしない(目標スコアにかなり近い場合)、③出願校を調整する、という事などを教えました。

全体として、良いSATスコアとは何ですか?という質問にて、覚えておくべき最も重要なことは、良いSATスコアは人それぞれであるということです。友達や仲間と同じスコアが必要なわけではないので、自分の目標を他の人の目標と比較する必要はありません。最終的に重要なのは、SATスコアがあなたを目指している夢の大学に入学させるのに十分高いかどうかということです!

記事:What Is a Good SAT Score? A Bad SAT Score? An Excellent SAT Score?
<https://blog.prepscholar.com/what-is-a-good-sat-score-a-bad-sat-score-an-excellent-sat-score>

JNLLその他関連記事
良いSAT Literature Subject Testスコアとは?
【SAT】スコアレポートからわかること【米国進学】
【SAT試験】エッセイの平均点