留学生の子を持つ親へのアドバイス
親として子を留学のために海外へ送り出すことは、やりがいがあると同時に不安になるものです。
子どもは、留学を通して人生において大切なライフスキルを身に着けながら、新しい文化にふれるなど様々な経験をするのでしょう。その一方で、まだ若い自分の子どもを異国の環境へ送り出すことはとても不安で心配になってしまうのです。
自分の子どもが遠くに行ってしまって、思うように手助けできないことに対して無力さを感じるかもしれません。しかし、留学準備をするためにできることは距離に関係なく沢山あります。
1.書類に対して心の準備をしておく
航空券や旅程からビザの申請や保険の申込書まで、留学するからには、整理が上手な学生でさえ圧倒される大量の書類が必要になります。たった1枚の書類を忘れたり、書類を間違えたことが厄介な問題を引き起こしかねないため、全てが適切か別の人による確認が子どもにとって救いの手となるでしょう。
子どもと一緒に必要な書類のチェックリストを作り、お互いのカレンダーに締め切り日を書いておきましょう。出発当日に手荷物に入れる必要がある書類は、別のリストに分けて記入しましょう。
常に整理整頓を心がけておくことで、お互い心を落ち着けることができます。
2.健康に関しては一歩先を見て準備をする
出発日の1、2か月前に一度医者に診てもらっておくのが良いでしょう。検診を受けておくことで、滞在中、急な健康不良への不安も無くなるでしょう。
また、どこに留学するかにもよりますが、特別な予防接種を受ける必要も出てくるでしょう。
もし定期的に何か薬を服用しているなら、留学中に十分足りる薬を貰い、緊急時に備えて処方箋のコピーを持っていくと良いでしょう。
実家から遠く離れているとなると、頭痛や胃痛など小さな病気でさえも子どもにとっては怖いものです。鎮痛剤や胃薬などを入れた小さな応急手当キットを持っていくのをお勧めします。
医療をすぐ身近で受けることができない国へ行く際には特に重要なことですが、西欧でさえも、薬局を探したり、親しみのないブランド名を見て回るのは面倒に感じるでしょう。
子どものスーツケースに2、3のちょっとした薬を是非準備しましょう。
3.電話のさきを考える
子どもが学校へ通いだすと、時折電話をかけて連絡を取りたくなるでしょう。しかし、国際電話はとても高額なのでコミュニケーションを取る方法を計画しなくてはなりません。
電話会社にどのようなローミングポリシーや国際電話プランがあるか確認をしましょう。子どもが最低料金オプションではない通常の携帯電話を持っていると便利でしょう。
幸運にも、オンラインで会話ができる無料アプリは沢山存在します。Skype、FacebookやWhatsAppはインターネット環境がある限りメッセージを送ったり通話したりできます。このようなアプリを出発前にお互いがダウンロードしておくと良いでしょう。
4.あらかじめ緊急時に関する情報を集めておく
子どもはこれから始まる冒険を夢みることに忙しく、悪いことが起きるなど考えもしないでしょう。飛行機が遅延したり、重病に罹ったりなど、予期せぬことは起こるものです。
このような状況を想定して計画を整えておくことで、親は安心し、子どもは安全に過ごせるでしょう。
緊急時は誰に連絡をするべきか、お互い確認しておくようにしてください。多くの留学プログラムは、緊急時に保護者と学生両者に連絡を取ります。
留学時にどのような保険があるかも調べておくべきでしょう。多くのプログラムは事故や怪我をカバーする医療保険を含んでおり、旅行保険が入るプログラムもあります。出発前に、何が補償され、何が含まれていないのか確認しておきましょう。
5.心配しすぎない
全ての準備は整い、いよいよ出発です。今残されたのは、すべてうまく行くと信じることだけです。しかし、多くの親にとって、これはなかなか難しいことでしょう。信じるためには、子どもがどのようなところにいるのか自分自身が理解することが効果的です。
期待を抱きすぎることは避けてください。毎日のように電話してくる子もいれば、忙しすぎてほとんど連絡してこない子もいるでしょう。どちらも普通のことです。
最後に
留学生を子にもつ親が神経質になるのは自然なことです。しかし、少しの計画や準備をすることでリラックスして子どもを留学へ送り出すことは、親と子双方にとってより良い経験となるでしょう。
International Business Seminars. “TIPS FOR PARENTS OF STUDENTS STUDYING ABROAD”
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