【IELTS】コンピューター受験のメリット・デメリット

●初めに

IELTSでは、紙ベースの試験コンピューターでの受験のどちらかを選択することができます。本記事では、IELTSのコンピューター受験(CBT/CD IELTS)に関して、よくある質問や、受験者の方々から集めたメリットとデメリットを紹介します。

●紙ベースの試験と内容が異なるのか?

いいえ。回答を紙ではなくコンピューターに打ち込むという点以外は、紙ベースの試験と同じです。

●採点は紙ベースと変わらないのか?

はい100%同じです。試験内容・採点、共に紙ベースと全く変わりありません。

●紙ベースのIELTSとコンピューター受験では、何か違いがあるのか?

1つだけあります。紙ベースの試験では、リスニング試験の最後に、問題用紙から解答用紙に自分の答えを書き写す時間が10分間与えられます。しかし、コンピューター受験のIELTSでは異なります。コンピューター受験では、コンピューターに直接解答を入力し、試験の最後に2分間だけ、自分の解答を確認する時間が与えられます。

リーティング、ライティング、スピーキングにおいては、計時は同じです。試験に関するその他の点については、コンピューターで行うか、紙で行うかということ以外は全て同じです。

●なぜCD IELTSを受けるのか?

CD IELTSは、書くことよりもタイピングすることに慣れている人のために提供されています。書くことよりもタイピングが好きで、スピード感を持ってタイピングできる方には、最適な方法であるといえます。逆に、タイピングが苦手な方や、タイピングスピードが非常に遅い方は、従来通り、紙ベースの試験を受験することをお勧めします。

●IELTSコンピューター受験の長所・短所

〇長所

・タイピングが得意であれば、解答の記入が楽である。
・スクリーンのサイズが良く、リーティング時に有用である。
・混雑具合がマシである:一度に受験する人の数が少ない(2019年2月時点においては)。
・結果をはやく見ることができる。

〇短所

・タイピングが得意である必要がある。
・コンピューターの画面が試験終了時間ぴったりにロックされるため、直前の変更ができない。
・最後の1分間になるとタイマーが表示されなくなるため、いつ画面がロックされるか分からない。

〇アドバイス

・本番の試験の前に、CBTのサンプルテストで練習を行ってください。IDP(IELTS主催団体の一つ)のウェブサイトにサンプル問題が掲載されています。
・タイピングが得意でない場合、紙ベースの試験を受けてください。

●各セクションにおけるコンピューター受験のメリット・デメリット

①リスニング
〇メリット

・文章をハイライトできる。
・別のパートに移動する際に、Tabキーが使える。

〇デメリット

・紙とペンを渡されるが、実際はコンピューターに解答を直接打ち込まなくてはならない。つまり、聴きながらタイピングをする能力が必要である。
・解答をタイプするもの、ドラッグして解答欄に移動させるもの、選択肢から選ぶもの等、問題によって形式が様々である。そのため、コンピュータ―上での質問に対する答え方の違いに慣れる必要がある。
・解答の確認時間が2分間しかないこと。書き写すための10分間は与えられない。
・次のセクションへの移動方法が分からない場合、貴重な時間を無駄にする可能性がある。

〇アドバイス

・事前にIDPのサンプル問題で、画面表示や各問題形式の感覚を掴んでおきましょう。

②リーティング
〇メリット

・画面左側に文章が、画面右側に問題が表示される。問題を読んで回答する際に、非常に便利である。
・フォントサイズを大きくすることができる。
・必要であれば、文章をハイライトすることができる(右クリックでハイライト機能を選択)。紙ベースの試験では、マーカーの使用が認められていないため、ハイライトすることは難しい。
・コピー(CTRL+C)&ペースト機能(CTRL+V)を使用し本文から引用することで、誤植の可能性を減らすことができる。

〇注意

・検索機能を使用して言葉の意味等を調べることは不可。

③ライティング
〇メリット

・コンピューター上に文字数が表示されるため、自分で数える必要が無い。
・カット、コピー、ペースト機能等が使用できるため、自分の解答を編集しやすい。

〇デメリット

・実際には知っている言葉にも関わらず、意図せず、タイピングミスをしてしまう可能性がある。必ずしも、見直しの際に見つけて修正できるわけではない。
・多くの受験者が一斉にタイピングをすることになるため、人によっては騒がしいと感じ、気が散ってしまうこともある。

〇その他

・紙とペンは渡される。エッセイの計画を立てるために使用可能。

スピーキングについては、紙ベース/コンピューター受験ともに、対面で行うため、違いはありません

記事:IELTS Liz. “Computer Delivered IELTS: Pros & Cons”
https://ieltsliz.com/computer-delivered-ielts-pros-cons/

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