【海外進学】留学生が間違えやすいアメリカの大学入学に関する5つのミス

○初めに

準備を早めにすることで、留学希望者はアメリカの大学に出願する際起こりやすい失敗を回避することができます。留学生としてアメリカの大学に出願することは大変なことです。出願では考慮すべき様々な点があるので、専門家は、学生に慎重に計画を立てるよう勧めています。
留学希望者が大学への出願手続きを行う際に、避けるべき5つのミスをご紹介します。

・アメリカ有名大学への出願にこだわる
・テスト対策を始めるのに時間をかけすぎる
・インパクション(人気があり競争率が高い)専攻やプログラムの把握と調査を怠る
・留学生のための大学の奨学金制度を調べない
・出願の後に追加条件を満たしていない

○間違い1:アメリカ有名大学への出願にこだわる

専門家は、留学希望者にさまざまな学校を検討することを勧めています。

ニューヨークの教育コンサルティング会社IvyWiseの大学入試カウンセラーで、イェール大学とジョージタウン大学の学部入試担当副部長だったChristine Chuは、「アメリカの有名大学だけに出願するのは絶対に間違いです。(大学の)ブランドと質は同一ではありません。有名大学にのみ出願をしている留学生は、素晴らしい学部プログラム、熱心な教員、豊富な資源、少人数制のクラスなどといったメリットをもった、何百もの大学を見逃しています。」と言っています。

さらに、「留学生は視野をひろげ、バランスの取れた大学リストを作成する必要があります」と、学生のパッションプロジェクトの開発を支援する大学入試コンサルティング会社、Spike Labの創設者兼CEO、Lioyd Nimetzは言います。
また彼は、「教育の質、名声、入学者選抜、キャンパス文化、立地などの要素を総合的に判断し、学生自身が明確にする必要のある価値を自身に適応させることを推奨しています。」とも話しています。

IvyWiseの大学入試カウンセラーで、マサチューセッツ工科大学の元入試担当シニアアシスタントディレクターのKatie Burnsは、「留学生は、自分の専攻以外のテーマや分野に触れることができるリベラルアーツカレッジを検討するべきです。」と言います。
さらに、彼女は「自分の学部時代に受けた最も教育的で印象的なコースのいくつかは、自身の専攻の枠を超えて考えることを可能にし、新しく、また、ダイナミックな方法で考えることに挑戦させてくれました。それらのコースから得た学びは、現在でも日々の仕事に活かされています。」とも話しています。

○間違い2:テスト対策を始めるのに時間をかけすぎる

アメリカの大学入学に必要な試験を受けるには、早めの準備が重要です。大学の条件にもよりますが、SATやACTなどの入学試験、TOEFLやIELTSなどの英語能力試験も含まれます。

Burnsは、「スポーツや楽器の上達のために練習をするのと同じように、テスト対策を早くから継続的に行うことは、学生にとって最も役に立ちます。」と言っています。例えば、PSATやSATとACTの模擬試験を受けることで、留学生は自分のスコアの最初のベンチマーク(基準点)を得ることができます。そこから苦手な分野を特定し、その分野のスキルを磨くことができるのです。
また、「テストスコアから、入学者の平均的な統計に基づき、どの大学が自分の目標または到達範囲になりそうかを知ることもできます。」とも彼女は言っています。

さらに、Chuは、「テスト対策は、教材の学習、練習問題や本番のテストへの取り組み、解答の見直しや戦略の練習など、ほとんどの学生にとって少し時間がかかるものです。一次試験の勉強には少なくとも2ヶ月を確保し、2回、場合によっては3回の受験を計画することをお勧めします。」と言います。

Nimetzは、「大学入試担当者は、海外の高校の質をよく知らない可能性が高いため、アメリカの学生よりも留学生の方がSATやACTのスコアが重要視されています。SATとACTは国際的に試験日が少なく、人口の多い地域の学生にとっては、数カ月前に試験日が埋まってしまいます。Spike Labでは、2年生の春から留学生はどの試験を受けるかを決め、勉強を始めることを勧めています。」と話しています。

○間違い3:インパクション(人気があり競争率が高い専攻やプログラム)の把握と調査を怠る

定員を上回る応募があった場合、「インパクテッド(人気があり競争率が高い)キャンバスや専攻」と判断されます。例えば、カリフォルニア州立大学のシステムでは、どのキャンパスに人気があり競争率が高い プログラムがあるのかを調べるための検索ツールがあります。メリーランド大学では「limited enrollment(制限付き入学)」、ワシントン大学では「capped(上限付き)」など、他の学校では別の言葉が使われているかもしれませんが、この問題は多くの大規模公立大学に影響を及ぼしています。

Burnsは、「これは本質的には、ある専攻が非常に人気があり、その専攻の教育の質を維持するために、大学は入学者数を制限するということです。そのため、大学の特定の研究分野では、入学に関して選別することがあります。つまり、学生が入学できる可能性の高い学校、または目標とする学校が、その後、リーチスクール(入学するために現在の自分の学力よりも高い学力が必要な学校)になる可能性があるわけです。」と言います。
さらに、Burnsは、「また、このことは、学生が他の専攻に出願して入学し、入学後に変更することを望んでいるわけではないと念頭に置くことが重要です。一般的に、インパクテッドメジャー(人気があり競争率の高い専攻)は、新入生しか受け入れません。」と言います。

「その代わり、学生は自分の学業や総合的なプロフィールが、最低限の入学条件を超えていることを確認し、できるだけ説得力のある出願書類を提出できるようにするべきです。」とChuは話します。

○間違い4:留学生のための大学の奨学金制度を調べないこと

これから留学する人は、奨学金や助成金について、条件や期限を含め、事前に調べておく必要があると専門家は言います。

Nimetzは、「留学生の場合、学資援助を見つけるのは非常に難しいのですが、高校3年生になる前の夏から奨学金や助成金の調査を始めるべきです。学資援助が必要な学生は、留学生に学資援助を提供している学校が少ないので、慎重に大学リストを作成することをお勧めします。」と話しています。

Chuは、「実質的に、少なくとも学部レベルでは、米国市民以外に対する米国連邦政府の財政援助はありません。米国のいくつかの大学では、留学生のためのニーズ・ブラインド入学(学生の支払い能力の有無に関係なく入学を許可すること)、およびニーズ・ベースド支援(経済的援助の必要性に合わせた援助)を提供しており、これらの大学は入学した留学生のニーズを100%満たすことができます。」と述べています。彼女はまた、留学生が利用でき奨学金のデータベースがあるウェブサイトを、はじめに利用することを勧めています。

Burnsは、「大学独自の奨学金制度も数多くあり、期限までに申請すれば受給できるものもあります。大学にもよりますが、ミネソタ大学ミシガン州立大学オレゴン大学南カリフォルニア大学など、留学生にも給付型奨学金を支給する大学もあるそうです。南カリフォルニア大学は良い例で、留学生を対象とした奨学金も含め、幅広い種類の奨学金を提供しています。12月1日までに申請すれば、自動的にこれらの給付型奨学金の対象となります。」と言っています。

「他の多くの大学には、ある程度の学資援助がある」と、大学カウンセリングサービスDon’t Sweat the Essay Inc.の創設者であるElizabeth Benedictは言います。しかし、支給される援助の額には限度があり、授業料や諸経費を完全にカバーできない場合があります。
また、彼女は、「留学生は、進学先の候補を検討する際に、各校のウェブサイトを確認し、学資援助が受けられるかどうか、またその制限を理解する必要があります。」と言っています。

○間違い5:出願の後に追加条件を満たしていない

専門家は、学生が願書を提出したら、スパムや迷惑メールフォルダ、すべてのボックスをチェックするなどして、学校からのメールが来ていないか何度も確認することを勧めています。学校は、不足している書類やその他の重要な情報に関して学生に連絡することがあります。返信がない場合、願書が取り下げられたり、内容が不完全と判断されたりすることがあります。

Nimetzは、「応募を完了したからといって、それで終わりではありません。メールやポータルサイトに細心の注意を払うことが重要です。大学は、出願者により詳細な情報や背景を求めることが多いです。」と話しています。
選抜プログラムによっては、最終候補者と面接したり、メリットインタビュー(学力選抜面接)に招待したりすることもあります。Nimetzによると、「追加要件を満たしていないと、手続き的な問題で不合格になったり、奨学金を得る機会を逃したりする可能性があります。」とのことです。

Chuは、「願書を充実させることで、その学生を最も強くアピールすることができます。」と話しています。また、彼女は、追加のエッセイや音楽や美術の補足資料など、願書の任意項目が役に立つのであれば、それらを提出することを勧めています。

さらに、「質の高い願書を提出することは、大学への関心と、その学生が願書を大切に思っていることを示すのに役立ちます。」と話しています。

あなたがもし大学を探しているのなら、ぜひ、こちらのサイトをご参照ください。

出典:5 U.S. College Admissions Mistakes International Students Make
https://www.usnews.com/education/best-colleges/articles/2019-09-26/common-mistakes-international-students-make-when-applying-to-us-colleges

「中学生・高校生対象:米国大学進学対策 個別相談(一部国内大学国際系大学も含む)」

進学までの準備、レベル、必要な要素、試験、面接対策などについて1時間でご説明します。

【実施方法】ご来校(対面)・オンラインどちらでも可。
【対象】当校で受講検討の中学生・高校生またはその保護者様。
【費用】無料。

こちらよりお申込み可能です。