【SAT】デジタル化によって、SATはより身近に

SATは、紙と鉛筆による試験からデジタル形式へと移行すると発表され、この移行は、共通テストを入学のためのオプションとする大学が増える中、その関連性を高めると述べています。

 

受験者は自分のノートパソコンやタブレットを使うことができるが、自宅ではなく、監視された試験場や学校で試験を受けなければなりません。

 

この試験形式の変更は、国際的に来年、米国では2024年に実施される予定です。また、現行版のSATから1時間短縮され、リーディング、ライティング、数学の試験時間が3時間から約2時間になります。

 

SATとPSATを運営するニューヨークのCollege Boardで、College Readiness Assessmentsの副社長のPriscilla Rodriguez氏は、「デジタル化によってSATはより身近になる」と語っています。「私たちは、現行のSATを単にデジタルプラットフォームに載せているのではありません。デジタルで評価を提供することで可能になることを、最大限に活用しているのです」と話しました。

 

かつては大学受験に不可欠だったSATやACTなどの入学試験のスコアは、現在ではあまり重要視されていません。大学は、高校時代を通しての生徒の成果や活動の総和をより重視するようになったからです。

 

富裕層や白人の受験生に有利で、他人種や低所得層の受験生には不利だという批判の中、近年は受験生が成績を出願書類に記載するかどうかを決める「受験選択制」を採用する学校が増えてきています。

 

パンデミックによる試験会場の鎖はこの傾向を加速させました。

 

共通テストに反対する監視団体「National Center for Fair & Open Testing」が12月に行った集計によると、学士号授与機関の8割近くが2022年秋に出願する学生からテストのスコアを要求していないことがわかりました。FairTestとして知られる同団体によると、少なくとも1,400校が少なくとも2023年秋の入学サイクルまでこの方針を延長しています。

 

2021年卒業生の約150万人が少なくとも一度はSATを受験し、前年の220万人から減少しました。College Boardの調査によると、多くの学生が、スコアを提出して特定の奨学金の資格を得るという選択肢を残すためにSATを受けたいと考えていることがわかりました。

 

Rodriguez氏によると、デジタル版は、学校で定期的にオンラインで学習やテストを行っている学生にとって、より馴染みやすい形式で提供されるとのことです。

 

また、学生のスコアレポートは、4年制大学や奨学金だけではなく、2年制大学や労働者訓練の選択肢に関する情報も提供することになります。これは、学校で指定されたSATの日に試験を受ける生徒の増加を反映しており、一部の地区では生徒に受験を義務付けています。SATを受験する生徒の約60%は学校で受験していいます。とRodriguez氏は言います。

 

そして「私たちは、生徒たちに中等教育後の選択肢について、より幅広い情報と資料を提示したいのです」と、続けました。

 

スコアは、数週間ではなく、数日で入手できるようになります。紙の試験用紙が郵送中に紛失するケースは、何年も前からありました。

 

「デジタル版は、紙と鉛筆の試験よりずっとストレスが少ないと思います。」とヴァージニア州フェアファックス郡のNatalia Cossioさん(16歳)はPSATを紙で受験した後、11月の試験に参加しました。

 

デジタル版では、HBの鉛筆ではなくシャープペンシルを持参したり、高度な電卓の使用が禁止されているなど、これまで見られたロジスティクスな問題が解決されるとのことです。デジタル版には、数学セクションのための基本的な電卓が含まれています。

 

College Boardによると、個人用または学校支給のデバイスを持っていない学生には、試験当日にデバイスが支給されるとのことです。

 

出典:CBSnews, SAT exams are going digital and will be shorter: “Easier to take, easier to give and more relevant”

https://www.cbsnews.com/news/sat-exam-digital-shorter/

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