〇初めに

デュークといえば？もちろんバスケットボールです。デューク大学は、全米で最も新しい名門研究大学の1つとしても知られています。ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学のように1600年代から1700年代に設立された大学とは異なり、デューク大学は1838年にトリニティ・カレッジとして設立され、1924年にようやくデューク大学として知られるようになりました。

現在では、競争率の高い入学試験、優れた学業、アスリートレベルのスポーツ、世界的な存在感で評判を呼び、国内はもとより、南部でも最高の教育機関として知られています。

 

〇デューク大学入試の概要

 

所在地 ダーラム、ノースカロライナ州

学部生在籍数 6,600

合格率 7.7%

SAT50％台前半 1500-1570

50％中盤 ACT：34～35点

 

デューク大学は常に上位15校にランクされていますが、知名度の高いアイビーリーグ校への入学を希望する学生にとっては、「安全な目標校」とみなされることが多いようです。つまりデューク大学は、より有名な大学に合格すると思われる優秀な受験生を不合格にしたり、補欠者に載せたりする「イールドプロテクション」を使っていると言われているのです。にもかかわらず、ワシントン大学セントルイス校など、同じような立場の学校ほど厳格に歩留まり保護をしていません。

デューク大学は、「安全な目標校」とみなされることが多いため、150語の「なぜデュークなのか」というエッセイが特に重視されます。また、他の大学よりも面接の割合が高く、他の大学が3～4％であるのに対し、デューク大学では約10％の割合となっています。

〇デュークのユニークな点

デューク大学は、どのような大学として知られているのでしょうか。デューク大学の教育理念は、”教室の外での学際的な研究を奨励すること”です。そのため、デューク大学では、学問、スポーツ、芸術など、学生が自分の周りの世界を探求するための豊かな雰囲気が提供されています。

 

〇学業

デューク大学は、トリニティ・カレッジ・オブ・アーツ＆サイエンスとプラット・スクール・オブ・エンジニアリングの2つの学部校に分かれています。デューク大学の学部生の約80％はトリニティ・カレッジ・オブ・アーツ＆サイエンスに在籍し、残りの20％はプラット・スクール・オブ・エンジニアリングに所属しています。

デューク大学の学生は皆、トリニティ・カレッジ・オブ・アーツ＆サイエンスで授業を受けています。これらのコースを通して、学生は伝統と革新のバランスをとること、批判的に考えること、異なる視点から問題を見ること、思慮深く分析すること、効果的にコミュニケーションをとることなど、学問分野やキャリアパスを超えるスキルを身につけます。

 デューク大学には53の専攻科目、52の副専攻科目、23の修了証書があり、専攻科目はアフリカン＆アフリカンアメリカン研究からビジュアルアートまで、幅広い分野に及んでいます。デューク大学では、学部生の約20％が二重専攻をしていますが、トリニティ・カレッジ・オブ・アーツ＆サイエンスとプラット・スクール・オブ・エンジニアリングの間で二重専攻をすることはまれです。

プラット・スクール・オブ・エンジニアリングの4+1プログラムは、学部生に人気のあるオプションです。4+1プログラムでは、工学部の学生は、学士号と修士号を合計5年という短い期間で取得することができます。このプログラムは、プラットが提供するすべての修士課程で利用可能です。

プログラムIIは、デューク大学独自のものです。プログラムIIは一般的な専攻ではなく、学生が学問の特定分野を探求するための個別学位課程で、多くの場合、既存の専攻では得られない学際的な分野や新たな知識を得ることができます。学生は、委員会と協力してコースワークを展開し、最終的に理学士または文系学士の学位を取得します。

 

〇課外活動

デュークといえばバスケットボールです。ブルーデビルズは、全米で最も有名なバスケットボールチームの1つで、これまでに5つの全米選手権を制し、11の選手権大会に出場しています。デューク大学のバスケットボール選手で、NBAで輝かしいキャリアを積んだ選手には次のような方々がいます。

・カイリー・アービング

・JJレディック

・エルトン・ブランド

・グラント・ヒル

・ジェイ・ウィリアムズ

・マービン・バグリー

・セス・カリー

・RJバレット

・ブランドン・イングラム

・シェイン・バティア

 

デューク大学の男子バスケットボールチームがスポットライトを浴びていますが、女子ゴルフチームも歴史があります。2019年には7回目のNCAA優勝を果たし、LPGAで活躍する学生を多数送り出しています。

デュークのキャンパスではギリシャライフも大きな役割を果たしており、約2,000人の学生（全学部生の3分の1）が友愛会に加入しています。24の男子学生クラブと18の女子学生クラブは、大学の社交界に重要な貢献をしています。

デューク大学には、学業やスポーツ以外の機会もたくさんあり、400を超える学生クラブや団体があります。人気のあるクラブは次のとおりです。

・フーズンホーン（Hoof’n’Horn）：デューク大学で最も古いグループ（1936年設立）のひとつで、毎年3つのメインステージと複数のキャバレースタイルの作品を上演しています。

・デューク・ディーヤ（Duke Diya）：学生主導のこの団体は、社会的、文化的、政治的な奉仕活動を通じて、南アジア文化を推進しています。

・Sabrosur：学生が運営し、学生が振り付けを行い、学生が開発したラテンダンス・グループです。

・祖父母の養子(Adopt-a-Grandparent):：学生がDurham Nursing & Rehabilitation Centerの高齢者とともにさまざまな活動に参加する。

・アーカイブ 　1887年に創刊されたデューク大学の文芸誌。

 

〇伝統

デューク大学の生活のほぼすべての側面に浸透しているバスケットボールは、その伝統の中でも中心的な位置を占めており、わずか8マイル先にあるライバル校UNCとの試合は、1年で最も大きな出来事のひとつです。デューク大学とUNCは100年近い歴史があり、少なくともシーズンに2回は対戦している。UNCの男子バスケットボールチームは勝利数で3位、デュークチームはそのすぐ後ろの4位につけています。

コート外では、デューク大学の最も有名な伝統は授業最終日に行われる音楽、芸術、社交をフィーチャーしたキャンパス全体のパーティー、Last Day of Classes（LDOC）である。LDOCでは、Run DMC、The Roots、Wilco、Ludacris、Beck、Kanye West、Kendrick Lamarなどのアーティストがパフォーマンスを披露しています。デューク大学の奇妙で新しい伝統のひとつは、カスケーダの「Everytime We Touch」という曲を中心に展開するもので、この曲が流れるとデューク大学の学生は何をしていても手を止め、歌い、拍手し、踊り始めるのです。この現象の起源はバスケットボールチームにあるのですが、この伝統はキャンパス全体に広がっています。

 

〇寮

デューク大学の学部生は、入学後3年間はキャンパスで生活することが義務付けられており、1年生はイースト・キャンパスで共同生活を送ります。キャンパス内には、大学の寮生活と他の学問や社会的関心を組み合わせる機会を提供するリビング・ラーニング・コミュニティがいくつか存在します。リビングラーニングコミュニティには以下のようなものがあります。

・Baldwin Scholars：学部生女性が、熱心で、自信を持ち、つながりのある キャンパスリーダーになることを促進します。

・Eruditio et Religio：多様な宗教的伝統を持つ人々の関係を促進する。

・Kenan Global Citizenship and Ethics：ローカルおよびグローバルな世界と倫理的に関わることに関心のある学生向け。

・SPIRE：STEM分野のキャリアを追求することに関心のある学生のためのもの。

・Visions of Freedom：政治、哲学、経済に関心のある学生向け。

・The Mitchell-White House：アフリカン・ディアスポラの人々について学ぶことに興味があり、そのメンバーや同盟者の間でコミュニティを育むことを望む学生に開かれています。

デュークは一般に、全米で最も美しい大学キャンパスのひとつとみなされています。ゴシック・ワンダーランド」とも呼ばれるこのキャンパスは、デューク大学のチャペルを見れば、その名声がいかに高いものであるかがわかるでしょう。

 

〇経済的支援

デューク大学では、入学を決定する際に学生の支払い能力を考慮しない、ニーズ・ブラインド方式の入学試験を実施しています。また、学生が必要とする資金の100％を提供します。デューク大学では、52％の学生が学資援助を受けており、64％の学生が無借金で卒業しています。デューク大学は年間78,828ドルと高額ですが、U.S. Newsは「最も価値のある学校」のリストで13位にランク付けしています。

 

〇リソース

デューク大学の学部生は、利用できる情報源に事欠くことはありません。西キャンパスに3つ、東キャンパスに2つの図書館があり、広範囲な図書館網を有しています。また、海洋研究所にも図書館があり、さらにビジネススクール、神学部、法学部、医学部にも図書館があります。

デューク大学には、あまり知られていないリソースとして、キツネザル・センターがあります。1966年に設立されたデューク・キツネザル・センターは、キツネザルの研究、ケア、保護において世界をリードしてきました。14種200頭以上の動物がこのセンターを本拠地としており、これはマダガスカル以外では最大かつ最も多様な個体群となっています。

 

〇所在地

デューク大学は、デューク大学、UNCチャペルヒル大学、ノースカロライナ州立大学を含む「リサーチ・トライアングル」として知られる地域に位置しています。リサーチ・トライアングルは、人口の約50％が学士号を、約20％が博士号を取得している、非常に教育熱心な地域です。学生は、シンジェンタ、シスコ、バイエルクロップサイエンスなどの既存企業や、これから起業する企業で膨大なキャリア機会を見つけることができます。

ダーラムは、美味しいレストランや活気ある文化がある楽しい街です。ダーラムではチェーン店の出店を制限しているため、家族経営の飲食店が豊富に揃っています。ダーラム・パフォーミング・アーツ・センター（DPAC）では定期的にコンサートやコメディアンが開催され、毎月第3金曜日にはダーラム市主催のアートウォークやギャラリークロールが開催されます。

最後に、ダーラムの気候は、ほぼ全員が気に入っています。冬は穏やかで、1年のうち9ヶ月は平均最高気温が60°F(15.2℃)であるため、あらゆる気候の地域から来た学生にとって、移行しやすい環境となっています。

 

〇デューク大学に合格するチャンスは？

優れた学業、素晴らしいスポーツ、クールなキャンパス-なぜ多くの学生がデューク大学を志望するのか、その理由は容易に理解できます。デューク大学唯一の欠点は、入学試験の倍率が非常に高いことです。デューク大学は、「なぜデュークなのか」というエッセイと入学面接に重点を置いていますが、それでも入学するには、優れた学業成績が必要です。

 

出典：collegevine, “What is Duke university known for?”
https://blog.collegevine.com/what-is-duke-university-known-for/