留学中の子どもとの関わり方

子どもを海外に送る親の立場に立つと、カルチャーショック、ホームシック、言葉の壁など心配事は尽きません。子どもが大変なときにそばにいてあげられない/直接助けてあげることができないことはつらいことです。

では、遠く離れた子どもを支えるために、何ができるでしょう?この記事では、子どもを海外に送った経験を持つ親御さんの答えを紹介します。

旅立ちの前に目標の確認を

「息子が旅立つ6か月前に、彼に留学先でやりたいことを聞きました。すると、学生会or生徒会(統一お願いします)を運営したいと言っていました。そして、私たち両親の知らないうちに、本当に生徒会で立候補して、インスタグラムを通じて選挙活動を行い、副会長になりました。
事前に子どもと共に目標を確認することで、留学先で子どもが旅の船長として進んでいく航路を明確にすることが出来たと思います。」

話すのは週に1回だけ

前もって定期的なコミュニケーションの時間と手段を確認しましょう。例えば、SNSなどを使って、毎週日曜19:00に、LINEを使って話すなどもいいでしょう。こうすることで、一日中メッセージを送り続けなくても、週に一回状況確認や報告が出来ます。
子どもへの連絡頻度を減らすことは、最初は難しいかもしれませんが、いつも家族のことで頭がいっぱいになるよりも、留学先での経験時間を割き沢山の経験をすることの方が重要です。例えば、何か他の外国語を習得しようとしている時は、母国語を使う頻度を減らして、学習している言語を使う機会を増やすことでより大きな効果を挙げられます。
一度連絡を減らせば、子どもはあまり連絡をしてこなくなり、留学先の生活を充実させていることが分かるでしょう。

旅立ち後の生活の変化に備える

子どもが旅立った後の生活には、大きな変化を感じるでしょう。巣が空っぽになったときの、親鳥の感覚のような感覚になるかもしれません。そこで、子どもが旅立った後にやりたいことリストを作りましょう。
ある夫婦は、夫婦でダンスレッスンをはじめ、大人だけのディナーパーティーを開催し、家の模様替えをしました。また、子どもの大学を訪れたり、親に会いに行ったり、ハイキングなどのアウトドアに時間を使ったりと、様々な新しい試みを始めました。

寂しさは伝えない

ここで重要なのは、寂しいとか、帰ってきてほしいなどと言わないことです。一番ホームシックになるのは子どもであり、自力でその困難を乗り越えようとしています。そんな時に、親からの甘言を受けたら余計辛くなります。そうではなくて、帰ってきたときに子どもの経験したことをたくさん聞いてあげましょう。

干渉しすぎず自立を助ける

外国に行くと自信とリーダーシップが身につく理由の一つは、自ら積極的に発信・行動することが求められているからです。留学先では子どもに指図したり、代わりにやってあげるのではなく、自立を助けてあげましょう。留学前から、自分でスケジュールを組んで計画的に準備することは、留学開始時に自立するうえで特に重要です。
ある留学生の親は言います。「子どもが留学先で問題に直面したら、真っ先に介入してどうすべきか指示するのではなく、解決策を一緒に話し合いましょう。」
また、解決策を導く上で、留学先のこどもが現地の大人に相談しながら自分で解決することを促すと良いでしょう。子どもだけで全て上手く解決できるとは限りませんが、自分で解決策を模索することで、成長の機会となります。「留学中は、子どもが留学先のコミュニティに入り込むことが重要だと考えます。」と語る親もいます。

留学先について関心を持つ

子どもの留学への良いかかわり方として、留学先の文化について知ることが挙げられます。子どもの新しい「家」について知り、子どもが楽しみにしていることをメモしておきましょう。
「どんな小さなことでも、使えそうな情報はメモしておきましょう。」と話す親もいます。例えば、現地の音楽について調べて、子どもを驚かせましょう。子どもがアルゼンチンに留学中に、スペイン語を始めた親もいます。そうすることで、子どもが留学で得る経験をより良く理解することが出来るのです。

記事:Greenheart travel. “8 Ways to Support Your Child While Abroad”
https://greenhearttravel.org/blog/high-school-argentina/8-ways-to-support-your-child-while-abroad