〇初めに
アメリカの平均的なGPAは、高校生で3.0、大学生で3.1です。この数字は教育上重要ですが、GPAは教育のすべてではなく、学生を完全に定義するものでもありません。ここでは、アメリカの平均的な成績について知っておくべきことと、それが学生自身の将来とどう関係しているかを説明します。
〇GPAとは?
GPAとは、”grade point average “の略です。幼稚園から大学までの間、生徒の成績や授業での努力の集大成です。他の生徒と比較して、自分がどのような位置にいるのかを知ることができ、大学受験、就職、表彰、奨学金、助成金、学資援助などにおいて、GPAは重要な要素になります。
ほとんどの学校は4.0を基準にしていますが、例外もあります(これについては後ほど説明します)。GPAが高ければ高いほど、学校での成績が良いことを意味します。4.0はAやA+に関係し、3.0はBに相当することがあります。
GPAは大学合格の可能性に影響しますが、大学に入学したら、学校が設定した基準を維持するために、GPAを一定以上保たなければなりません。もし基準を下回ってしまったら、試用期間を設けられたり、退学しなければならないこともあります。
〇アメリカの平均GPAは?
最近の調査によると、アメリカの高校生の平均GPAは3.0です。大学生になると3.1とやや高くなります。
しかし、その数字だけを見ればいいというものではありません。
〇加重GPAと非加重GPA
まず、GPAには非加重式と加重式があります。非加重GPAは4.0点が満点で、履修科目の難易度は考慮されません。しかし、加重GPAは5.0点満点(5.0点満点以外を採用することもある)で、上級コースなどの難しいクラスを考慮し、これらの上級コースはよりGPAが高くなります。そのため、高校によっては4.0以上の成績を取ることが可能です。
〇どちらの方式が良いのか
加重GPAは授業の厳しさを示すものですが、加重GPAでない場合、上級クラスが何の意味も持たないということではありません。大学は、あなたの成績表を見て、どのような授業を受けたかを確認します。APコースは、難易度の高い授業であるため、高等教育機関によって「価値がある」と評価されることがよくあります。
一方、コアクラスは標準的なクラスとみなされます。これは、すべての生徒が一度は履修しなければならない科目だからです。
では、APクラスのAは、コアクラスのAよりも価値があるということでしょうか。理論上は加重なしのGPAを上げることはできないかもしれませんが、大学への合格率には影響します。
また、APクラスでAをとれなくても構いません。たとえBをとってGPAが下がったとしても、大学 は上級クラスをとったことに注目します。
〇大学はGPAの他に何を考慮するのか?
GPAや学問の厳しさは、あなたの学力についてある程度の情報を与えますが、たとえあなたのスコアがアメリカ全体のGPAの平均と同じであったとしても、それだけで判断されるわけではありません。
また、大学は次のような点も見ています。
- 出願時のエッセイ
- 興味を示している分野
- ACT/SATのスコア
- 課外活動
- 大学での面接
- 地域社会への参加/ボランティア活動
- リーダーとしての資質
- その他多数
〇奨学金はGPAの他に何を考慮するのか?
奨学金制度では、GPA以外の項目も重視されることがよくあります。奨学金プログラムによっては、最低限のGPAが要求される場合もありますが、多くのプログラムではそれ以外の資格や情報も要求されます。これには以下のようなものがあります。
- 社会奉仕活動への貢献
- 経済的な必要性の証明
- エッセイ
- 希望する専攻分野
- 所在地
- 課外活動
あなたのGPAが全国平均と同じでも、少し上でも、少し下でも、悩む必要はありません。大学はGPAの数値以上のものを見ているのです。GPAが高ければ、大学入学のチャンスが増えることは間違いありませんが、それがすべてではありません。
出典:CollegeRaptor, “What Is the Average GPA in America?”
https://www.collegeraptor.com/getting-in/articles/questions-answers/what-is-an-average-gpa-in-america/
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