〇はじめに
最近、SATを受験しましたか。スコアが良くないのではと心配ですか。あるいはSATを受験するまでに、好ましいスコアがどれくらいなのか、知りたいと思っているかもしれません。
この記事では、大学入学に際し、はたして国際的な基準は何点なのか、あなたが関心を抱いている点についてお話ししましょう。
SATで国際基準上、好ましくないスコアとは何点?
2022年度のSAT受験者全体の年間報告からは、総合的にスコア1050に満たない場合、平均点に達していないとみなされます。セクションごとに、Evidence-Based Reading and Writingでは530未満、数学では520未満がそれに該当します。つまり国際基準上、平均値以上のスコアを目指したいのであれば、総合的に1050以上が必要とされることになります。
2022年度のSAT受験者全体の得点分布から、Composite総合的なスコアが870以下の場合、あなたのスコアは下位25%に位置することを示していることになります。 つまりあなたのスコアがこれ以下だと、受験者全体の得点分布上からは、低い位置にあることを示していることになります(SAT percentile rankings参照)。
大学は低SATスコア志願者をどのように判断するか?
以上、国際基準でのあなたのスコアが重要になります。しかしさらに重要な視点は、あなたが入学希望する大学が、あなたが取得したスコアをどのように解釈しているかです。つまりSATを受験するのは希望する大学に合格するためであり、その大学の合否判定基準を知ることが何よりも重要だということです。
国際基準上から判断して、決して十分高いレベルにあるとはいえないSATスコアであっても、その大学が望むスコア基準を満たしていれば、SATスコアを理由に出願をあきらめる必要はないということです。
反対に、あなたが国際基準よりもハイレベルのSATスコアを取得、つまり90%の正答率(1290)であったとしても、例えばIvy Leagueやスタンフォード大学、MITなどの難関大学では、そのSATスコアを決してハイレベルのものであるとは判断してもらえないでしょう。
このようにあなたのSATスコアは、あなたが入学希望する大学の判定基準に照らし合わせて判断することが重要になるということです。
最難関大学では基準を満たさないSATスコアとは?
もしあなたがハーバード大学やスタンフォード大学, プリンストン大学, イェール大学, MITといった最難関大学を目指しているのであれば、国際基準に照らして相当程度ハイレベルのスコアを取得していなければ、ほとんどの場合、それは低スコアとみなされてしまうでしょう。
例えばハーバード大学のSATスコア中間層レベル(すなわち25%から75%にランクする中間層)は1480から1580に分布し平均は1530です。他校と比較すれば相当ハイレベルです。
さらに最難関校では、入学を許可された志願者の平均ではなく上位50%(これは志願者の上位50%ではありません)に照準を合わせることが確実な対処方法になります。したがってハーバード大学では、スコア1530を目指すことが合格可能性を高める一つの目安になります。
このように最難関校で上位50%に該当しない場合、入学のチャンスは極めて低いものとなるでしょう。例えば、通常の合格率が10%である場合、あなたのSATスコアが当該校において25%に該当すると、その合格率は5%というように著しく低くなると思われます。
もしもあなたが有利な立場の志願者になりたいと思うならば、あなたのcompositeスコアは1500以上(セクションごとに750以上)である必要があります。これ以下だと著しくその合格可能性は低くなります。総合的なスコアが1400以下(セクションごとに700)だと決定的な低評価を受けて、その結果は希望に添えないものとなるでしょう。
難関大学における悪いスコアとは?
米国の最難関15校を考慮しない場合、SATにおける低スコアとは、中間レベル50%に満たないものを指します。ここでいう“低い”とは、米国レベルで必ずしも“低い”ということではなく、あくまで入学の可能性が低くなるという意味です。
一例としてボストン大学を挙げます。この大学は難関校であり全米で50位以内に入ります。ここで入学を許可された学生のSAT平均値は1420から1540になります。
ここでの低スコアとは、上記の値に満たないものであり、総体的にはおよそSAT1500に満たないものであると言えます。全米の上位5%に位置する受験生にとっては、スコア1500は説得力のあるものになるかも知れませんが、ボストン大学において有利な受験生になるためには少なくともこれだけの得点を取得する必要があります。
難関校において、何点が低SATスコアになるのかは、大学ごとに異なります。実際に自分の志望校が要求しているスコア範囲がどれくらいなのか、ぜひの当社ガイドブックを参照してみて下さい。
地方の州立大学におけるSAT低スコアとは何点か?
あなたが地方の大学、あるいはそれほど競争的でない大学への入学を希望しているならば、要求されるSATスコアの基準はもっとゆるくなります。
サンアントニオ大学を例にとりましょう。この大学への新入生の52%のSATスコアは1000から1199でした。27%のSATスコアが1200から1399でした。つまりUTSAにおいては、SATスコア全米平均の1050でも合格圏内にあるといえます。もちろん確実に合格を狙うためには、さらに高いスコアを目指すべきですが。
言い換えると、多くの大学がSATスコアが平均点以上であることを要求していないということです。
ぜひ入学希望する大学のウェブサイトを参照してください。SATやGPAその他、合格に必要な最新情報がそこから得られるはずです。
SATで低スコアを取らないために必要なこと
ここまで読み進んで、志望大学によりSAT基準が異なる点を理解できたと思います。そこで志望大学が要求するSATスコアを取得するための対策を考えてみましょう。
第一に、志望大学のSAT得点の分布上50%に相当する中間値を調べましょう。これによりあなたは、志望大学で有利な受験生になるためのSATスコアが何点か確認できます。
以下の表に記入してみて下さい。この表から各大学のSATスコアの25%から75%に相当する分布範囲を確認できます。
School | EBRW 25th %ile | EBRW 75th %ile | Math 25th %ile | Math 75th %ile | Composite 25th %ile | Composite 75th %ile |
あなたがSATを受験したことがなくて、あるいは今後に計画しているならば、あなたにとっての最難関校の中間層50%の上位を、SATスコア目標値にするべきでしょう。そうすればどの大学であっても安全な指標となるでしょう。多少のミスをしたとしても、あなたの志望校での合格圏内に留まることができるでしょう。
出典:What’s a Bad SAT Score? Nationally and by College
https://blog.prepscholar.com/whats-a-bad-sat-score-nationally-and-by-college
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