留学インタビュー(9) Georgetown University
皆さんこんにちは。JNLLスタッフKです。
「留学インタビュー第6弾」と題した今回の記事では、2016年の秋の視察時にお会いした当校の学生さんのインタビューをご紹介します。
今回ご紹介するのは、ジョージタウン大学に通うK.I.さんです。
ジョージタウン大学(Georgetown University)はアメリカのワシントンD.C.付近に位置しており、卒業生の中には、元大統領のビル・クリントン氏や各国の首脳が名を連ねており、政治や国際関係に関係する分野では世界の中でもトップクラスと言われている、名門私立大学の一つです。
K.I.さんは、将来は米国で医師免許を取得したいという夢を持っている、大変優秀な学生さんで、2016年のアメリカ視察時には、その大学生活を詳しくお話してくれましたので、こちらでご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
【インタビュー(6) K.I.さん/Georgetown University】
Q1. どうしてジョージタウン大学に決めたのですか?
もともと父が米国大学院を出ているため、私が米国大学へ進学することに理解がありました。本当は、合格したカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)に行くつもりでした。しかし、ジョージタウン大学はアドバイザーシステムが確立していて、各学生に対して3名のアドバイザー(先生、メジャー、先輩アドバイザー)がアサインされており、この大学は学生に対するケアがしっかりしているという印象が強かったので、最終的にはそこを評価してジョージタウン大学を選びました。
Q2. 何を専攻していますか?
私の専攻は、★ヒューマン・バイオロジーです。この専攻の90%くらいの学生は、後にメディカルスクールへ進学します。私も将来的にはアメリカで医師になりたいので、メディカルスクールへ行くことを希望しています。私の両親は医者ではありませんが、医者になることを賛成してくれています。
★JNLLメモ★
ヒューマン・バイオロジー:
筑波大学のウェブサイトによると、
「ヒューマンバイオロジーは新しい概念を持った学問領域です。ヒトを他の生物と相対化して生物の一種であると考え、宇宙の中の地球に住み、生物学的進化の時間軸の中で生まれた種として把握し、その生命の恒常性維持と継承のメカニズムを、変遷する時の中で捉えようという学問です。」「生物学の新たな分野であって、医学とは異なります。しかし、ヒューマンバイオロジーにとって、医学的な知識や概念は重要です。」
http://hbp.tsukuba.ac.jp/outline/human_biology.php
Q3. 将来の目標について教えてください。
★アメリカで医者になることです。小児医療を専門的にやりたいですね。
ただし、医者になることは大変なことなので、長いスパンで考えています。最も早く医者になれても、28歳という年齢なので、特に急いではいません。
★JNLLメモ★
インタビューの中で、「私は、アメリカで生まれてその1年後に日本へ帰国し、常に英語に触れる環境で勉強に励んできました。ですから、アメリカで医者になることができます。」と語ってくれたK.I.さん。
外国人がアメリカで医師免許を取得し、医者として第一線で活躍するということは、多額な学費がかかりますし、何よりも、高度な学問、研究、実習などに費やす膨大な時間が必要となり、極めて大変なことです。言語的なハンディがある外国人にはアメリカの医学部はハードルが高いと言われていますが、K.I.さんの場合、優秀な学生であるということに加えて英語が非常に堪能であるということもあり、将来アメリカで医師免許を取得し活躍することが現実的だと言えます。
Q4. 生活面で大変なことはありますか?
食生活は大変ですね。日本での食事は良かったなと、感じます。
あとは、プライバシーが無いことです。現在、2人部屋の寮に住んでいるので、部屋では集中して勉強できません。勉強は図書館でやっています。
Q5. 日本語は日常的に話す機会がありますか?また、日本人学生はいますか?
私は、日本語よりも英語の方が得意ですが、たまに日本語で話すことがあります。
ジョージタウン大学は慶應義塾大学からの留学生を受け入れているので、日本人学生はいます。彼らは、大学付属の語学学校へ通って英語を勉強しているようです。
Q6. 外国人は多いですか?
ジョージタウン大学にはアジア人は少なく、主にヨーロッパから来ている、イタリア人やフランス人が多いですね。
Q7. 部活・サークル・スポーツチームなどに所属していますか?
大学では、クラブレベルのサークルのスイミング部に入っています。楽しいですよ。
学生の多くはジムに通っています。実を言うと、大学に来たばかりの頃は、環境の変化などが理由で少し精神的にまいってしまいました。私はもともとスポーツが好きで、ずっとやっていたんですけど、大学でも走ったり泳いだりすることを再開したら、またモチベーションが上がってきて元気になりました。
Q8. 日本で仲の良かった友達とは連絡をとっていますか?また、日本の情報などは入手していますか?
高校の友達はほとんどアメリカに来ています。プリンストン大学、シカゴ大学、カリフォルニア大学などに通っています。日本のニュースなどは親に聞く程度なので積極的には確認していません。
Q9. 最後に、今後留学を考えている方々へ、何かアドバイスをお願いします。
出願する際、大学についてきちんと下調べをすることです。私は、結果的にはジョージタウン大学で満足していますが、出願する時点では良く調べていませんでした。今となれば、もっと詳しく調べればよかったと思っています。
沢山の選択肢がある中で、ご自身にぴったりの大学を選ぶということは、大変難しいことだと思います。人生を豊かに過ごすための第一歩、大学生活を有意義に過ごすためには、大学受験を始める前から、興味がある分野のリサーチをしたり、大学について調べたりすることも含め、綿密に計画を立てることがとても大事ですね。
K.I.さんは、このインタビューをした時点で次の夏休みの計画をプランし始めており、インターンシップなど様々な活動をリサーチしていました。2年生の後半から3年生は、MCAT やLSATの勉強に集中する予定だそうです。
もちろん、お友達と過ごす時間も大切にされているそうで、パーティーなどで羽を伸ばす時間も作っているそうです。
K.I.さん、非常に貴重なお話を沢山していただき、どうもありがとうございました。
これからも夢へ向かって頑張ってください。応援しています!!
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