留学生が出願前に知っておくべきアメリカでの大学生活
遠く離れた地に留学をすることは、大きな決断であり、多くの変化も起こることでしょう。著者自身も3年前にアメリカに来て、自然と慣れるだろうと思っていましたが、中にはなかなか慣れないこともありました。
そのため、以下ではアメリカの大学に入学する前に知っておくべき事柄について紹介します。
①アメリカの大学はかなり忙しい
高校がそうであったのと同じように大学はさほど忙しくないと多くの新入生は考えますがそれは大きな間違いです。大学生であるということは、正社員として仕事をすることに似ています。アメリカのほとんどの大学生は、キャンパス内の大学寮に住み、食事・睡眠・交友・勉強・遊びを共にします。
ほとんどのことは学生生活の中で起きます。学業・課外活動・社会生活は、大学生活に関係した事柄でしょう。特に、中間・期末テスト期間などは、社会人以上に忙しく感じるかもしれません。アメリカの大学は単に講義を受けるだけではなく、課題やグループ研究、実験など、多くの学びは教室の外で行われます。学生が大学の活動に費やす時間は週40時間以上に上ることもあります。
②課外活動が重要視されている
アメリカでの大学生活について筆者が非常に驚いたことは学問的なことにとどまりません。その1つが課外活動についてです。課外活動自体は必須でないのにかかわらず、多くの学生が積極的に参加しています。課外活動では、新しいスキルを学んだり、新しいことを体験したりすることができるだけでなく、人脈が広がり一生涯にわたる親友と出会える可能性もあります。
課外活動は時間と熱量をつぎ込む必要があります。そのため、あまりに多くの活動に関わるのはあまり頭のいい決断とは言えません。課外活動はあくまでも課外なのでのめり込みすぎず、学業を第一優先にするという本来の大学生活の目的を忘れないようにしてください。
③専攻をすぐ決める必要はない
教育制度は国によって異なるため、留学生の中には専攻についての考え方が間違っている人もいると思います。アメリカでは、入学時に専攻をすぐ決める必要はありません。ほとんどの大学では、大学2年の終わりまで考える時間があります。アメリカ教育の利点の1つは、様々な分野に触れられることです。これは、アメリカ教育の特徴といえるでしょう。
④アメリカ文化には驚きがいっぱい
筆者自身も母国とアメリカの文化の違いにカルチャーショックを受けました。一般的にアメリカ人は非常に気さくで他人に親切です。バス停やスーパーで知らない人と会話が始まることは普通のことです。大学によっては大規模なパーティーがあるかもしれません。映画でよく観るようにアメリカの大学生はパーティーが大好きで、金曜日の夜になるとみんなパーティーに参加するというイメージもあるかもしれませんが、そんなことはありません。
また、服装は夏になるとビーチサンダルや半ズボンといったカジュアルな服装の人が多いです。服装については大学ごとの風潮があり、異なると思うので臨機応変に対応しましょう。
⑤教授との関係性は大切
大学1年生のうちに少なくとも一つ以上は少人数のクラスを受講することをお勧めします。少人数授業では、教授との関係性を比較的簡単に築き上げることができます。大学で出会う教授の中には、学生にとって非常に重要で影響力をもった指導者となってくれる教授もいるでしょう。
もっとも、専攻分野が決まっている場合はその分野の教授であることが望ましいです。その教授からあなたの専攻分野についての学びを受け、ときには推薦書を書いてくれることもあるでしょう。
⑥キャンパスで働くこともできる
筆者の母国であるインドネシアは人口の多い国で、熟練したスキルを持った人でも就職するのが大変なので、実際にキャンパスで働くなどという機会は期待していませんでした。しかし、アメリカの多くの大学では、ティーチングアシスタント・プロブラムや研究の機会があり、確認する価値が十分にあります。もちろん報酬も貰えます。
キャンパスで働くことは、他の学生を知ることができる良い方法です。特に、自分の興味分野や研究分野について関わることができる仕事が望ましいでしょう。
記事:U.S.News. “What to Know About the U.S. College Experience Before Applying”
<https://www.usnews.com/education/blogs/international-student-counsel/2014/09/09/what-to-know-about-the-us-college-experience-before-applying>