【アメリカ留学】ACT/SATを受験した後に
〇初めに
大学受験が終わった後の数日間は、受験前の準備と同じくらい重要です。ACTやSATのスコアレポートを見ながら解答の際の自身のパターンや傾向を探すことで、どんなことをより重点的に勉強すればいいのかを示す指針になります。
ACTやSATの受験に関するアドバイスは、「試験前」の数日、数週間、数ヶ月の間に何をすべきかについてであることがほとんどです。しかし、「試験後」の期間も重要であり、「特別且つ早急に行わなければならないこと」を受験者は要求されます。では、具体的には受験が終わった後に、何をすれば良いのでしょうか?ACTやSATを受験したばかりの人、または受験を予定している人は、できるだけ早く下記の4つのステップに従いましょう。
・必要に応じてスコアレポートを追加注文する。
・受験可能な大学にスコアを提出するかどうかを決める。。
・大学があなたのACTまたはSATのスコアをどのように利用するかを決める。
・今後の成績向上に向けて自分の成績を見直す。
〇必要に応じてスコアレポートを追加注文する
ACTとSATの受験者は、1回の受験につき4回、無料でスコアレポート(結果の概要を記した文書)を受け取ることができます。再受験の場合も同様に4回分です。
ACTのスコアレポートは追加1件につき16ドル、SATのスコアレポートは追加1件につき12ドルがかかります。SATのオプションであるRush Deliveryは、31ドルの追加料金が発生します。
手数料免除の学生は、通常のSATのスコアレポートを無制限に利用することができ、その他の特典もあります。ACTの免除学生は、受験時に6回、また自身の高校でも1回受け取ることができ、登録後には通常のACTのスコアレポートを無制限に作成することが可能です。
試験当日は、多くの生徒が自身が作成した大学リストにある4校にスコアを送ります。しかし、候補の大学を忘れてしまったり、すぐには選びたくないという学生には、その義務はありません。
例えば、College Boardは、4つの無料のSATスコアレポートを、試験日以降も使用することを許可しています。ただし、あまり遅くならないようにしましょう。この特典は9日後に期限が切れ、その時点で手数料を免除されていない限り、12ドルの手数料を支払わなければなりません。ACTもSATも、新しい大学に出願することになれば、いつでも新しいスコアレポートを注文することができます。
〇受験可能な大学にスコアを提出するかどうかを決める
すべての大学が、受験生にACTやSATのスコアの提出を要求しているわけではありません。以前から大学独自の受験方針をとっている大学もあれば、最近になってこの体制をとるようになった大学もあります。
最近では、新型コロナウイルスが引き起こした教育における混乱により、テスト要件を撤廃する大学がかつてないほど多くなっています。例えば、ノースカロライナ州のデューク大学は、2021-2022年度も要件を免除しています。また、バージニア州のウィリアム・アンド・メアリー大学のように、追って通知があるまでテストのスコア提出を任意とする大学もあります。さらに、テストスコアの提出を永久に免除している大学もあります。
もし、このように自分の受験校がテスト要件を緩和している場合、スコアを提出することがあなたの出願に有利か不利か、慎重に判断してください。SATやACTのスコアに満足している学生は、出願書類にスコアを添付することで、得をするかもしれません。一方で、満足していないのにスコアを提出する学生は、入学の可能性を不必要に狭めることになりかねません。
〇大学があなたのACTまたはSATのスコアをどのように使用するかを決める
大学は、ACTやSATのスコアを、あなたの大学進学の準備態勢を総合的に判断するため、奨学金を授与するため、優秀な学生向けのプログラムまたはレベルに適したコースに学生を配置するためなど、入試以外にもいくつかの理由で使用することがあります。
そのため、あなたが出願する予定の各大学において、あなたのスコアがどのように評価されるかを明確に把握する必要があります。そのような情報は大学の公式ウェブサイトに掲載されている場合があるので、インターネットで調べるだけで簡単に情報が得られるかもしれません。また、情報が公開されていない場合もあるので、その場合は電話やメールで直接大学に問い合わせる必要があるかもしれません。
いずれにせよ、自分のスコアがどのように利用されるかを知ることは、どのように自分のテスト結果の解釈をするかという点で非常に重要です。例えば、志望校がコース分けのためにテストのスコアを使用していて、200または300レベルの数学のクラスに入りたい場合は、たとえテストの総合成績に満足していても、数学のセクションの点数が十分でなければ、勉強し直して再受験した方がよいかもしれません。
〇今後の成績向上に向けて自分の成績を見直す
多くの受験生は、ACTやSATのスコアレポートを受け取ると、すぐに自分のコンポジットスコアに注目する傾向があります。コンポジットスコアは、学生の総合的な成績をまとめたものであり、受験生が注目するポイントとしてそのメリットは理解できます。しかし、スコアレポートには、もっと注目すべき点があります。
ACTやSATのスコアレポートには、テストセクションごとの成績が記載されており、自分の長所と短所を簡単に把握することができるのが大きな特徴です。スコアレポートを分析するときは、データのパターンや傾向を慎重に観察しましょう。例えば、代数と幾何学の問題で成績が悪かった場合、大学に入る前に高校1, 2年生の数学の教材を復習することが特に有効かもしれません。
再試験を受ける場合は、慎重に判断する必要がありますが、スコアレポートを参考にしながら準備を進めましょう。スコアレポートは一度だけ見るのではなく、手元に置いて参考にしながら、自分のニーズに合った勉強が出来ているかどうかを確認しましょう。また、スコアレポートによって、将来自分が大学に入ったときの試験や課題において、どのように復習をするかが決まるかもしれません。
〇最後に
受験はACTやSATの試験日に終わるわけではありませんので、早合点しないようにしましょう。今回紹介した受験後の4つのステップを参考に、大学受験をより有利に進めたり、今後の自分のスキルアップに繋げましょう。
出典:U.S.News. “What to Do After Taking the ACT, SAT”
https://www.usnews.com/education/blogs/college-admissions-playbook/articles/what-to-do-after-taking-the-act-sat
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