【大学進学】大学への出願時期
〇大学への出願時期
大学への出願期限は入学手続きによって異なる場合があります。
大学入学願書の締め切りや必要条件はさまざまなので、専門家は、高校3
年生の初めまでに手続きを始めるようアドバイスしています。
しかし、SATやACTの受験(多くの学校では受験を自由にしていますが)、大学のキャンパス訪問、上級クラスの登録、課外活動への参加、推薦状の依頼など、大学への出願までにやるべきことはまだたくさんあります。
ウィスコンシン大学マディソン校の入学・募集事務局の戦略的広報担当副ディレクター、グリア・デイヴィス氏は、「大学への入学を予定している、あるいは考えているなら、早くから始めても損はありません」と言っています。「自分が何に興味があるのかを考え、大学が何を求めているのかを知ることで、それに応じて授業を選び、いろいろなことに挑戦できるようになります」。
このように前もって計画を立てることは、体力テストや推薦状を必要とすることが多いROTC(予備役将校訓練部隊のような特定の大学のプログラム)に興味がある学生にとって、特に重要です。
〇大学入試のスケジュール
次に、大学入学のために、高校3年生の夏と、夏になる迄にどのように過ごすべきかを説明します。
出願や学資援助の期限をすべて把握するために、専門家は、重要な日付をカレンダーに書き込むことを勧めています。
「秋は締め切りが多く、チャンスもたくさんあります」と、大学カウンセリング会社Green Apple College Guidance & Educationの創設者兼主任コンサルタントのケリー・アダムス・フレイザー氏は言います。「夏の間に一息付いて、出願や学資援助の機会や締め切りを整理し、できるだけ多くの機会を活用できるようにすることをお勧めします」。
〇高校3年生になる前の夏の過ごし方
大学のウェブサイトから得られる情報は限られているので、受験生にとっては、直接またはバーチャルで大学のキャンパスを見学することが重要です。専門家は、高校2年生の春学期か高校3年生の夏迄には学校を訪問することを勧めています。
そこから、立地、教育プログラム、学生生活、規模、費用などを考慮しながら、出願校のリストを作り始めます。
リストができたら、出願書類の整理に取りかかりましょう。一般的な大学の出願書類には、エッセイ、課外活動のリスト、高校の成績表、推薦状、そして場合によっては標準化テストのスコアが必要です。また、成績証明書(ガイダンスカウンセラーが生徒の大学リストに送るもの)など、学校の資料の中には、学年が始まるまで入手できないものもあります。
Common Appのような多くの願書は、8月1日に受付が開始されるため、学生はそれ以降いつでも願書を提出することができます。しかし、学生はその日まで待つ必要はないです。アカウントはいつでも作成でき、入力した情報はすべて、新しいアプリケーションの開始時に引き継がれます。
バージニア州在住の大学カウンセラーで、全米大学進学カウンセリング協会の元会長であるジェイン・カフリン・フォナッシュ氏は、「学生がサイトを探索し、そこに何があるのかを確認する機会を設けています」と話します。「出願しようと考えている学校のリストを作成する際に、今年度の小論文や資料の必要条件を見ることができます。それによって、何を求められているのかがわかります」。
学校によっては、情報提供や評価を目的とした面接を受けることができます。専門家は、通常夏か秋に行われる面接を設定するよう学生に勧めています。
「面接は、大学への関心を示し、大学キャンパスの人々と知り合うための素晴らしい方法ですが、すべての学生が面接をうまくこなせるわけではありませんし、面接に抵抗を感じるのも事実です」と、フレイザー氏は言います。「もし学生に十分な時間があれば、事前に準備することができるため面接に慣れることが大きな目標になると思います。しかし、学生が自分自身でその判断と決断をする必要があるでしょう」。
〇高校3年生の秋
まだ出願の準備を始めていない学生の場合は、秋学期の早い時期に、先生やカウンセラーに推薦状を書いてもらうことが大切です。
「推薦状は、名前と肩書きだけではありません。推薦状は、推薦者が学生自身について何を知っているかが重要です。」とメリーランド州にあるタウソン大学の入学管理担当副学長のボイド・ブラッドショー氏は言います。「あなたの学生時代の話を明確に伝えることが出来る推薦状を準備することがとても重要です」。
学生は、大学の学費の支払い方法についても考え始めるべきです。連邦政府、州政府、教育機関の援助を受けるには、毎年10月1日に始まるFAFSA(Free Application for Federal Student Aid)を申請する必要があります。
「できるだけ早く提出した方が良いです」とデイビス氏は説明します。「ほとんどの学校には優先期限がありますから、それまでにFAFSAを提出すれば、できるだけ多くの援助を受けることができます。学校や州によっては、ある時期から援助が受けられなくなるところもありますから、できるだけ多くの援助が受けられるようにするのです」。
多くの大学の奨学金申請は秋に締め切られます。しかし、秋の締切に間に合わなかった場合でも、春や初夏に利用できるものもあります。
大学入学に関しては、Early Decision(ED)とEarly Action(EA)の2種類があります。どちらも通常11月に締め切られますが、早ければ10月中旬に締め切られる場合もあります。
Early Decision (ED)は拘束力のある約束です。例外は、学校が申請者の示した経済的必要性を満たせない場合のみです。したがって、合格した学生は、他のすべての出願を取り下げ、手付金を提出する必要があります。一方、Early Action(EA)をした学生は、5月1日の全国的な約束の期限まで、その合格通知を拒否するか受け入れるか考えることができます。
なお、一部の大学では、Early Action(EA)を制限しており、学生が早期に出願できる学校数を制限しています。
「早めに出願するのが有利だ」とカフリン・フォナッシュ氏は説明します。「教育機関の共通データサイト情報を見ると、大学は様々な早期選択によって入学者の割合を増やしていることがわかるからです。」
一部の学校が提供しているもう一つの選択肢は、ローリング・アドミッション(一定の締め切り後に一度に入学願書を提出するのではなく、受け取った願書をその都度評価する)です。多くの学校は、8月か9月に出願を開始します。願書受付は通常、春まで、あるいは授業が始まる最初の週までです。申請者は通常、提出から4~6週間以内に合否の通知を受けます。
優等学位プログラムについては、そのプロセスは各校で異なります。別途申請が必要なところもあれば、最初の申請から自動的に検討されるところもあります。出願資格や締切日については、各校のホームページで確認してください。
〇高校3年生の冬
Early Decision(ED)またはEarly Action(EA)の決定は、通常12月に発表されます。しかし、Regular Decisionが行われる前に出願したい人のために、学校によっては、ED IとED II、またはEA IとEA IIと一般に呼ばれているそれぞれの選択肢の第2回目の締め切りを設けています。第2回目の締め切りは12月か1月で、2月頃に決定が下されます。一方、Regular Decisionの応募の締め切りは一般的に1月ですが、12月や2月になることもあります。
〇高校3年生の春
Regular Decisionを申請した人は、3月か4月頃に返事が来ると思ってください。すべての結果が発表されたら、いよいよ大学選びです。
特に第一志望校に合格しなかった学生にとっては、入学先を選ぶのは難しいことです。最適な大学を見つけるには、大学関係者や在校生に質問し、キャンパスを再訪問し、学資援助制度を比較することです。
ただし、学資援助は常に最終的なものではないことに注意してください。例えば、経済的な事情に変化があった学生は、その時点で学資援助を申請することができる可能性があります。
また、締切日までに入学を決めたら、他の申し出は必ず断りましょう。
「どの大学に入学するかを決めることは、まさに自分の将来への投資です」と、ブラッドショー氏は説明します。「もちろん、専攻科目があるから大学を選ぶのでしょうが、教育にはそれ以外にも多くの要素があります。例えば、キャンパスでの生活や学生としての活動などが自分に合っているかは非常に重要です。そのため、学業以外の他の要素も無視してはいけません」。
出典:U.S.news, “When to Apply to College”
https://www.usnews.com/education/best-colleges/articles/when-to-apply-to-college
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