【アメリカ大学】よくあるアメリカ大学への誤解4選

はじめに

アメリカ留学は、人生を変える素晴らしいチャンスになるかもしれません。しかし、その一方で、誤解や噂、古い情報により、留学をためらってしまう方も少なくありません。

留学の専門家たちは口を揃えてこう言います。「俗説や誤ったイメージに惑わされず、事実に基づいて準備を進めることが大切です。」

この記事では、よくある「アメリカの大学に関する誤解」と、それに対する専門家の見解をご紹介します。


重要なポイント

  • 留学生の中には、米国大学への出願をためらう方もいます。

  • 大学を選ぶ際は、「学生の成果」「学問の質」「費用」「本人との適合性」に注目を。

  • 合格後の学生ビザ取得は、通常そこまで難しくありません。


誤解1:アメリカの大学に通うには裕福でなければならない?

多くの方が「アメリカの大学=高額な学費」と思いがちですが、学費には幅があり、手頃な選択肢も存在します

教育コンサルティング会社 Rambo Research and Consulting(バージニア州)の創業者パメラ・ランボー氏によれば:

「アメリカの授業料は地域によって異なります。平均的な大学の授業料と諸費用は年間約24,000ドル~35,000ドル、高額な大学では55,000ドル~80,000ドルです。」

ただしこれは、補助金や奨学金を考慮する前の額です。多くの大学では、成績優秀な学生や留学生に向けた奨学金制度が整っています。

たとえば、

  • ニューメキシコ大学(UNM)では「アミーゴ奨学金」により、州外または留学生にも州内授業料と同等の金額を支給。

  • 一部の大学では、経済的なニーズの有無にかかわらず、自動的に奨学金の対象となることもあります。

UNMのニコール・タミ氏はこう述べます。

「奨学金のチャンスや生活費の比較などを行うために、早めの準備が重要です。」

さらに、アメリカのコミュニティカレッジ(2年制大学)も選択肢のひとつです。こちらは学費が安く、短期資格取得や4年制大学への編入の道も開かれています。


誤解2:学生ビザの取得はほぼ不可能?

新型コロナウイルスの影響により、大使館の閉鎖などでビザ手続きが一時遅延しました。しかし、現在では状況は大きく改善されており、学校から入学許可が出れば、通常は問題なくビザを取得できます。

リーブス移民法グループの弁護士、エリック・ウェルシュ氏によれば:

「すべての認定大学には、学生ビザ取得をサポートする専任職員がいます。彼らは非常に親切で、手続き全体をサポートしてくれます。」

また、ビザ申請のタイミングについても:

「申請書を出してから、数日~数週間以内に面接を受けられることが多いです。」

万一、過去にビザが拒否されたことがある場合は、資格のある移民弁護士に相談することも推奨されています。


誤解3:アメリカの大学は危険な大都市にある?

米国には約4,000校の大学があり、その多くは小規模な町や自然豊かな地域にも存在しています。

パメラ・ランボー氏はこう述べます。

「大学の立地は非常に多様で、小さな町から大都市まで様々です。安全性の面でも大学によって大きく異なります。」

大学の治安を調べたい場合は、米国教育省の「キャンパス・セーフティ・アンド・セキュリティ」ウェブサイトが参考になります。

学生の実体験として、ニューヨークのストーニー・ブルック大学に在籍するマグダレナ・マルコフスカさん(ポーランド出身)はこう語ります。

「SBUはとても安全で、危険だと感じたことはありません。ニューヨークの多くの学校も安全です。」

UNMでも、キャンパス警察と連携して、学生の安全確保に力を入れているとのことです。


誤解4:アメリカの大学はパーティーだらけ?

映画やドラマの影響で「アメリカの大学=パーティー三昧」というイメージを持たれがちですが、これはかなり誇張された印象です。

UNMのニコール・タミ氏はこう語ります。

「ほとんどの学生は、学びや成長、課外活動のために大学に通っています。」

もちろん、レクリエーションや社交イベントも学生生活の一部ではありますが、多くの大学では、未成年の飲酒や薬物使用を禁止する規則が整備されています。

「合法的かつ安全な範囲で楽しむことができ、学生たちは学業と生活のバランスを取る方法を学んでいます。」


まとめ:大学選びで本当に大切なこと

最後に、パメラ・ランボー氏は次のようにアドバイスします。

「家族は、学生がどんな目的で大学に通うのか、成功するためにどれくらいの努力が必要なのかを理解し、共に考えることが大切です。」

大学選びでは、以下の点に着目しましょう:

  • 教育プログラムの質

  • 学生の成果(卒業率、就職率など)

  • 費用と奨学金制度

  • 学生本人との適合性

誤解に惑わされず、自分に合った大学を見つけて、安心してアメリカ留学への第一歩を踏み出してください。

 

出典:International Students and U.S. College Myths
https://www.usnews.com/education/best-global-universities/articles/myths-international-students-have-about-us-colleges

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