【アメリカ大学】米国大学ですべり止め大学見つける方法

 

はじめに

大学受験者全員が合格を目指しています。
特にセーフティスクール(安全校)に出願することで、あなたが本当に合格したい学校に入れる可能性を高めることができます。しかし、そもそも「セーフティスクール」とは何でしょうか?どのようにして自分に適した安全校を見つければよいのでしょうか?

本ガイドでは、安全校を見つけるためのステップバイステップのプロセスを丁寧に解説します。また、安全校のリストを効率よく絞り込むための専門家のアドバイスもご紹介します。


そもそも「セーフティスクール」とは?

セーフティスクールとは、あなたが合格できる可能性が非常に高い大学のことです。

具体的には、以下を満たす大学を指します:

  • 高校時代のGPA(成績評価平均)およびSAT/ACT等の標準化試験スコアが、その大学の合格者の75パーセンタイルを上回っている
    → この条件を満たす場合、少なくとも80%以上の合格率が期待できます。

対して:

種類 説明
リーチスクール 合格率が低く競争が激しい学校(例:アイビーリーグ等)
マッチスクール 自分の学力とだいたい合致している学校
セーフティスクール 入学条件を上回っていて、高い合格率が期待できる学校

セーフティスクールは、まるで安全網のような存在です。
より競争が激しい学校に不合格だった場合でも、安全校の合格があなたを支えてくれます。そのため、複数の安全校リストを作り、それぞれに強力な出願書類を準備することが重要です。

ただし注意したいのは、安全校だからといって無条件に出願すれば良い、というわけではありません。
大切なのは、「あなたが実際に満足できる学校」を選ぶことです。


安全校を見つける 4 つのステップ

以下の4ステップに従って、あなたに合った安全校を見つけましょう。


ステップ1:自分の希望する学校の条件を明確にする

優れた安全校を見つけるためには、まずあなたが大学に求めるものを理解することです。
「合格できる可能性が高いから」という理由だけで出願するのではなく、あなたの希望や目標に合った学校を選ぶ必要があります。

以下のリストを参考に、あなたが大学に求める条件を挙げてみましょう:

大学選びのチェックリスト

カテゴリ 説明
学校の規模 大規模大学・中規模・少人数制など
専攻分野の充実度 希望専攻があるかどうか
ロケーション 都市部、地方、希望の地域
課外活動 クラブ、スポーツ等の充実度
キャンパスライフ 学内文化、交流の程度
多様性 留学生や多様な学生背景
奨学金・経済支援 経済的サポートの有無
キャリア支援 インターン機会や就職支援

注意:
これはテストではありません。正直に「自分が本当に求めていること」を書き出すことが大切です。
あなたの答え次第で、興味を持つ大学の種類が大きく変わります。


例:

  • 「大規模でスポーツが盛ん、ビジネス専攻が強い学校」
    → → 選ぶべき学校群は、小規模で少人数制の学校とは異なります。

  • 「特定の学生コミュニティが充実している学校」
    → → 歴史的に特定の文化を尊重する大学などを候補に入れるべきでしょう。


ステップ2:自分の成績(GPA・テストスコア)をチェックする

希望条件に加えて、自分の高校GPASAT/ACTスコアを使って、どの学校が安全校になり得るかを判断します。

安全校の目安は以下です:

  • あなたのGPAとテストスコアが、検討している大学に合格する学生の
    75パーセンタイル以上 → 安全校の可能性が高い


具体例:安全校の判断

例1:University of Oklahoma(オクラホマ大学)

指標 Zoeさんの値 OUの75thパーセンタイル
GPA 3.9 約3.6
SAT EBRW 660 670
SAT Math 720 660
合格率 約77%

→ ZoeさんはGPA・SATスコアが75thパーセンタイルを上回っています。
→ よって オクラホマ大学 安全校 と言えます。


例2:Harvard University(ハーバード大学)

指標 Zoeの値 ハーバード平均
GPA 3.8 約4.2
SAT 1380 約1550
合格率 約3.5%

→ Zoeさんの成績は平均値に満たないため、
→ ハーバードは セーフティではなく、全員にとってリーチスクール(超難関校) です。


例3:University of Texas(テキサス大学)

指標 Zoeの値 UT平均
GPA 3.8 3.83
SAT 1380 1355

→ Zoeさんの成績は平均に近く、
→ この場合 マッチスクール と評価できます。


※ 補足

学校ごとの最新成績データは、各大学の公式Common Data Set や PrepScholar のようなサイトで調べることができます。
例)「学校名 Common Data Set」で検索すると、合格者の成績分布データが確認できます。


ステップ3:学校をリサーチする

条件・成績を把握できたら、実際にリストに載せる候補を探しましょう。

検索方法の例

  • Google検索で希望条件を入力してみる:

    • 「Small US state colleges located in the Midwest」

    • 「Best value colleges in the South」

→ こうしたキーワード検索によって、ランキング情報や大学リストが一覧表示されます。


例:Midwest の安全校候補

検索結果から以下のような大学がヒットします:

大学 特徴
Truman State University 約80% 合格率、低学費
University of Northern Iowa さまざまな専攻が充実
University of Minnesota Duluth 大規模州立大学
University of Illinois Springfield 公立、教育プログラム充実

Reddit等の意見も活用

大学別のフォーラムでは、現役・卒業生がリアルな体験談を投稿しています。
ただし、これらは個人の意見であるため、参考程度にするのが良いでしょう。


テクノロジーの活用(例:AI検索)

AIベースの大学検索サービス(例:CollegeXpress など)を使うと、質問に答えるだけであなたの条件にマッチする学校リストを出してくれます。

例:「GPA 4.0、SAT 1200、南部の安全校」
→ 例として University of AlabamaUniversity of South Carolina などを提示してくれる可能性があります。

※ただし、AI検索は精度にばらつきがあるため、必ず公式情報で再チェックしましょう。


ステップ4:安全校リストを作成する

学校を調べ終えたら、整理された安全校リストを作ります。

リスト作成の手順

  1. 最初は広めにリストアップ(最大10校程度)

  2. GPA・テストスコアを基準に、「安全校候補」をピックアップ

  3. 自分の希望条件(専攻・文化・奨学金等)を照らし合わせて絞り込み

  4. 最終的に、上位10校まで絞る


セーフティ学校の比率の目安

一般的な目安としては:

出願総数 推奨される安全校数
9校 3校(全体の約1/3)
12校 4校

安全校は多すぎても無駄にはならないものの、あなたの出願戦略を考えるうえでは、全体の1/3程度がバランスの良い数です。


安全校リストを絞る3つのコツ

① 実際に行きたいと思える学校だけ出願する

安全校であっても、「本当は行きたくない学校」に出願するべきではありません。

以下の観点で自問しましょう:

  • 自分の性格に合うキャンパス文化か

  • 興味のある課外活動があるか

  • 友人やコミュニティを築けそうか

  • 立地・気候・距離は自分に合っているか

安全校は思わぬところで理想の大学になることもあります


② 奨学金・経済支援も考慮する

大学はどこに行っても学費がかかります。
安全校はあなたの成績が高いため、奨学金をもらえる可能性が特に高いことが多いです。

特に:

  • 成績優秀者向けの奨学金

  • 在住州の公立大学の優遇制度

などは要チェックです。


③ 本人の条件に合う学校のみ残す

例えば:

  • 希望専攻がない学校

  • 奨学金がほとんどない学校

→ こうした学校は候補から外すことで、最終リストを濃密にできます。


まとめ

良い安全校を見つけるには、以下が鍵となります:

  1. 自分の希望する条件を明確にする

  2. 成績・テストスコアで判断する

  3. リサーチを徹底する

  4. リストを絞り込み、出願戦略を練る

安全校は合格を支えてくれる強力な味方です。
しかし同時に、あなた自身が本当に満足できる学校であることが何より重要です。


 

出典:How to Find a Good Safety School: A Quick and Easy Guide
https://blog.prepscholar.com/how-to-find-a-good-safety-school

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