【大学進学】自分に合った大学選び_10のステップ

〇初めに

大学を選ぶということは、単に卒業証書にその大学の名前が載るというだけではありません。大学は学業から社会活動まで、学生の人生の様々な側面に影響を与えます。このような重要性を考慮すると、大学進学を考えている方は慎重に検討されることをお勧めします。第一志望校に合格できなかった場合や、家族から特定の学校を選ぶようにプレッシャーをかけられている場合など、全ての学生が大学の選択肢を明確にもっているとは限りません。以下の10のステップを参考に、進学先について考えていきましょう。

Step1. 志望校リストを作成・発展させる
志望校のリストを作成するには、多くのことを考慮する必要があります。”The Truth About College Admission: A Family Guide to Getting In and Staying Together”の著者である、Brennan BarnardとRick Clarkは、リストを作成する際に、大学の所在地、学生数、学部と専攻、キャンパス内の人々、課外活動の機会、費用と競争率(合格率)について考えるよう学生に促しています。

Step2. 優先順位を付ける
大学の長所と短所を比較しながら、じっくりと自分なりのランキングを作ってみてください。ウェストバージニア州のセイント・オルバンズ高校のスクールカウンセラーで、米国スクールカウンセラー協会の理事長を務めるRichard Tenchは、「自分がこの先4年間もしくは、それ以上の期間をどこで過ごすか考えるときには、あなたの個人的・教育的ニーズを考慮して下さい。もし、学生がその土台をもっていなければ、大学を探すのは本当に難しいので、自分の将来に求めることに合った大学を選ぶことは重要です。」と述べています。

Step3. 先延ばしにしない
出願締め切りは大学によって異なりますが、秋の通常入学の場合は、一般的に1月に申請します。専門家は、高校3年生の始めまでに出願手続きを始めることを勧めています。大学訪問、入学に必要なテスト、小論文の作成、推薦状の依頼などのために、十分な時間を確保しましょう。

Step4. 大学へ再訪問する
出願を完了したら、次はどこの大学に行きたいかを真剣に考えるために、大学へ再訪問する必要があります。大学合格に関する複数の本の著者で あるBob Rothは「最初のカレッジツアー中にキャンパスライフの雰囲気は掴んだはずですが、それぞれの大学へ再度訪問し、10-15個ほどの詳細な質問のリストを作成しましょう」と話しています。大学訪問で何を聞くべきかを事前に把握し、疑問点を残したまま帰らないようにしましょう。在校生に会うのも、キャンパス文化を知るもう一つの方法です。在校生は、社会活動や専攻分野における授業経験についての情報を与えてくれます。しかし、学校見学は旅費が高額になる場合もあります。もし、再訪問が難しい場合は、バーチャルツアーでキャンパスを見学し、大学関係者や学生に質問してみてください。

Step5. 最初の価格設定(学費)に注目する
大学によって学費は様々です。2021-2022のU.S. Newsのデータによると、アメリカ州内の公立大学の学費は平均で10,338ドルであり、私立大学は38,185ドルと表示価格が最も安い傾向があると示しています。しかし、あくまでも「表示価格」であるということに注意してください。私立大学の価格設定は高額になる傾向にありますが、ほとんどの大学には、多くの奨学金制度が存在し、学生やその家族は授業料を全額支払わない場合もあります。

Step6. 奨学金制度を比較する
もしあなたが、借金をほとんどせずに大学を卒業したい場合は、慎重に奨学金制度を比較して下さい。授業料だけでなく、家賃や食費などの追加でかかる費用を調べておくとよいでしょう。返済不要の奨学金といずれは返さなくてはならないローンの違いを理解することも重要です。大学によっては、全額免除など豊富な学費援助制度を提供しており、対象となる学生はローンを組む必要がありません。

Step7. 学部について調査する
大学ランキングは、進学を決める際にひとつの判断材料となりますが、学問的な名声はもっと詳細に見ることができることも忘れてはいけません。あなたが学ぶことになる学部を調べてみてください」とBob Rothはいいます。あなたの学部は有名ですか?教員は学校や現場で積極的に活動していますか?大学のウェブサイトを見たり、教員に連絡を取ったりして、より詳しい情報を得ましょう。

Step8. 仕事とのつながりを調べる
大学に行く理由のひとつは、就職に有利になることなので、各大学のキャリアセンターを検討してください。Bob Rothは、就職フェア、キャンパスでの面接の機会、カウンセラーと生徒の比率などについて質問することを勧めています。あなたが求める支援を受けられるだけの十分なリソースがあるかどうかを確認しましょう。キャリアセンターでは、学生の対人スキル(soft skills)の向上支援、雇用と給与に関するデータの提供、インターンシップの紹介、模擬面接、採用過程の説明、卒業生とのコネクション作りなど、さまざまなサービスを提供しています。

Step9. 家族と話し合う
「多くの親は、自身の大学時代の思い出があり、自分の子どもにも同じ経験をさせたいと願っています。しかし、親にとっては最適でも、学生にとってはそうでないかもしれません。」とTenchはいいます。大学進学を決める際には、両親とオープンなコミュニケーションを取るようにしてください。特定の大学へ進学を希望する理由、例えば特定の学術プログラムへの関心や留学の機会などを、親に伝えましょう。「友達が行くから行く、ではだめです。」とTenchは付け加えています。

Step10. 不合格から前進する
第一志望の大学に合格できなかったことを知るのはつらいことだとBob Rothは認めています。しかし、不合格を引きずらないようにしましょう。さらに悪い結果は、あなたはまだ決めなければならないことがあるのに、それを大きな失望によって妨げられてしまうことです。大学によっては、合格率が1桁のところもあります。しかし、ほとんどの大学の合格率は全体的に高いです。例えば、U.S.Newsが2020年秋に報告した大学約1,410校の平均合格率は70.1%でした。

〇最後に

大学の選び方についての詳しいアドバイスや、ベスト・カレッジランキングを確認し、あなたにとって最適な大学を見つけてください。
大学選びのための10のステップは以下の通りです。

Step1. 志望校リストを作成・発展させる
Step2. 優先順位を付ける
Step3. 先延ばしにしない
Step4. 大学へ再訪問する
Step5. 最初の価格設定に注目する
Step6. 奨学金制度を比較する
Step7. 学部を探す
Step8. 仕事とのつながりを調べる
Step9. 家族と話し合う
Step10. 不合格から前進する

出典:U.S.News “10 Steps to Choosing the Right College”
https://www.usnews.com/education/best-colleges/slideshows/10-steps-to-picking-the-right-school?slide=4

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