2030年コンピューターは人間にどこまで迫るか
こんにちは。JN Language Labです。
最近、AI(人工知能)に関する話題や著書が目につきますね。
2017年の夏に株式会社マクロミルが全国1000人の20代~60代に調査した結果によると、AIの認知率は59.8%で、「聞いたことがある」を合わせると9割を超える結果になりました。
将来、自分の仕事がAIに取って代わられるか、について「はい」と答えた人は39.6%いました。年代別に見ると、30代が一番高い危機意識を持っていて、46.2%が取って代わられると感じているようです。
スパコン・人工知能エンジン開発者の齊藤元章氏と駒澤大学経済学部准教授の井上智洋氏の対談をまとめた本を、東洋経済が一部抜粋していますので、こちらを少し、ご紹介致します。(対談の本は、『人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点』、東洋経済の記事はこちら。)
齊藤氏は、アメリカの未来学者レイモンド・カーツワイル氏が「シンギュラリティ・ポイント(特異点)」が2045年頃起こる、と予想したと話しています。
「シンギュラリティ・ポイント(特異点)」とは、「人類の知性を超越する非生命的な知性」が出現し、その知性が人類の上に立つことで、われわれの想像を絶する社会の大変革が起こるポイントのことを言うそうです。
2030年には、その前段階となる、「プレ・シンギュラリティ(前特異点)」が起こるそうです。井上氏は、現在でも囲碁や将棋など、特定の分野では人工知能が人間に勝っていますが、「人工知能が人間の知性のすべてを追い越すかというと、そこは難しいのではないかと思う」と述べています。
井上氏の考えでは、人間が人工知能に負けない3分野があるそうです。それが、「CMH」で、Creativity(創造性)、Management(経営・管理)、Hospitality(もてなし)の仕事はなくならないだろうと話しています。(逆に言うと、それ以外の分野は危ないのかもしれませんね。)
面白いと感じたのは、例えばAIでも作曲をすることは可能ですが、それを人間が聞いて心地良いと感じる音楽を作るのは難しいそうです。なぜなら、AIは人間ではないため、人間と同じ感性を持っていないからだそうです。ここにAIの限界がありそうですね!
将来、2030年に、「プレ・シンギュラリティ」が出現したら、どのような仕事が人間は出来るのでしょうか?どの様なスキルを持たなくてはいけないのでしょうか?
2030年まで、実際にはあと12年しかないので、そう遠い話ではありません。
興味を持たれた方は、AIに関する情報を集めて、将来について、考えを巡らせてみてください。
(更新)JN Language Lab-K