【アメリカ大学】米国大学入試で犯しがちなミス:ランキングトップ4
はじめに
留学を考えている人は早めの準備で、米国の大学に出願する際の間違いを避けることができます。
留学生としての米国大学への出願手続きには、圧倒されるかもしれません。入学手続きには考慮すべき様々な部分があるので、専門家は慎重に計画を立てるよう学生に勧めています。
留学志願者が大学出願手続きを進めるにあたり、 避けるべき4つのよくある失敗を紹介します。
- 有名大学だけに出願する
- 試験準備を始めるのが遅すぎる
- インパクションの理解・調査が足りない
- 願書提出後の追加要件を完了しない
有名大学だけに出願する
専門家は、留学希望者は幅広い学校を検討することを勧めています。
ニューヨークを拠点とする教育コンサルティング会社IvyWiseの大学入学カウンセラーで、イェール大学とジョージタウン大学の学部入学課長補佐を務めたクリスティン・チュー氏は、「米国の有名大学だけに出願するのは絶対に間違いです。」と述べています。
「ブランドと質はイコールではありません。」とチュー氏は言います。有名大学だけを志望する留学生は、素晴らしい学部課程を持ち、熱心な教授陣、豊富なリソース、少人数制クラスなどのメリットを揃えた何百もの学校への機会を逃している、と彼女は考えています。
留学生は視野を広げ、バランスの取れた大学リストを作成する必要があると、学生のプロジェクトの開発を支援する大学入試コンサルタント会社、スパイク・ラボの創設者兼CEOのロイド・ニメッツ氏は述べています。
「教育の質、名声、入学選抜性、キャンパス文化、立地などの要素を総合的に判断し、学生自身が定義した価値を最適化することを奨励しています。」とニメッツ氏は話します。
IvyWiseの大学進学カウンセラーで、マサチューセッツ工科大学の元入試担当シニア・アシスタント・ディレクターのケイティ・バーンズ氏は、留学生は、専攻以外の話題や分野に触れることのできるリベラル・アーツ・カレッジも検討すべきだと言います。
「私が学部生時代に履修した科目の中で最もためになって印象に残ったコースは、専攻の枠にとらわれず、新しくダイナミックな思考に挑戦させてくれるものでした。」「これらのコースで学んだことは、今でも日々の仕事に活きています。」とバーンズ氏は言いました。
試験準備を始めるのが遅すぎる
米国の大学入学に必要な統一試験を受けるには、早めの準備が重要です。学校によって、SATやACTのような大学入学試験や、TOEFLやIELTSのような英語能力試験などがあります。
「スポーツや楽器を上達させるために練習するのと同じように、テストのための練習を早くから継続的に行うことが、生徒にとって最も効果的なのです。」とバーンズ氏は言います。例えば、PSATや、SATとACTの模擬試験を受けることで、自分のスコアの最初の指標を得ることができます。そこから苦手分野を見つけ、その分野のスキルを磨くことができるでしょう。
スコアは、「入学者の平均的な統計に基づき、どの大学が自分の目標または到達範囲に入る可能性があるかを知ることもできます。」とバーンズ氏は話します。
チュー氏によると、試験準備には、教材の学習、練習問題や本番さながらのテスト、解答の見直しや戦略の練習など、ほとんどの受験生にとってある程度の時間がかかると言います。「私は通常、最初の試験の勉強に少なくとも2ヶ月は費やすことを勧め、受験生は2回、場合によっては3回の受験を計画すべきです」とチュー氏は述べました。
ニメッツ氏は、SATやACTは留学生にとって、アメリカ人学生にとってよりも重要だと考えています。なぜなら、大学入試担当者は海外の高校の質をよく知らない可能性が高いからです。
また、SATやACTは海外での試験日が少なく、人口の多い地域の学生にとっては試験日が数ヶ月前から埋まってしまうと言います。彼の会社では、留学生はどのテストを受けるかを決め、大学入学時期の2年半ほど前から勉強を始めることを勧めているということです。
インパクションの理解・調査が足りない
大学が定めている定員数に対して、入学希望者(出願者)の人数が圧倒的に多く、競争率の非常に高い人気の学部のことをインパクション(impaction)をいいます。例えばカリフォルニア州立大学では、どのキャンパスにおいてどのプログラムが「impacted」かどうかを調べる検索ツールが用意されています。メリーランド大学では「limited enrollment (入学制限)」、ワシントン大学では「capped (上限の設置)」など、他の大学では異なる用語が使われることもありますが、これは多くの大規模公立大学に関わる問題です。
「重要な点としては、非常に人気のある専攻科目があり、その科目における教育の質を維持するために、大学は入学者数を制限するということです。」とバーンズ氏は話します。
このため、大学の特定の専攻分野では、入学者選抜が厳しくなる可能性があります。そのため、ある学生が目標校と考えていた学校が、リーチ校になる可能性もある、とバーンズ氏は言います。
「これは、他の専攻に出願して入学し、入学後に専攻の変更を期待すべき、ということにもなりません。一般的に「impacted」の専攻は、新入生しか受け入れていません。」とバーンズ氏は述べました。
その代わり、学生は自分の学業面や全体的なプロフィールが、最低限必要な入学資格以上のものであることを確認し、可能な限り優秀な出願書類を提出できるようにすべきだとチュー氏は言います。
願書提出後の追加要件を完了しない
願書を提出した後も、スパムメールや迷惑メールフォルダ、すべてのポータルをチェックするなどして、学校からのメールに注意を払い続けることを専門家は勧めています。不足している書類やその他の重要な情報について、学校から連絡があるかもしれません。返事をしないと、出願が取り下げられたり、不備とみなされたりすることがあります。
「願書を提出したからといって、それで終わりではありません。Eメールと出願ポータルに細心の注意を払うことが重要です。」とニメッツ氏は言います。
ニメッツ氏によると、大学は出願者にもっと詳しい情報や背景情報を要求することが良くあります。競争率の高いプログラムによっては、最終候補者と面接したり、実力を測るための面接に招待したりすることもあるかもしれません。ニメッツ氏によると、追加要件を満たしていないと、不合格になったり、奨学金のチャンスを逃したりする可能性があるといいます。
チュー氏によると、願書を最大限のもので提出することで、自身を最も強くアピールすることができます。追加エッセイや音楽や美術の補足資料など、任意提出物が役に立つのであれば、それらを提出することを勧めています。
「質の高い任意書類を提出するよう気を配ることは、大学への関心と、その学生が出願を大切にしていることを示すのに役立ちます。」とチュー氏は話しています。
出典:5 U.S. College Admissions Mistakes International Students Make
https://www.usnews.com/education/best-colleges/articles/common-mistakes-international-students-make-when-applying-to-us-colleges
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