【SAT】2025年版:良いSATスコアとは?

はじめに

もうすぐSATを受験する予定がありますか?「2025年はどれぐらいのスコアが必要なのだろう」と気にかかっているかもしれません。このガイドでは、2025年度版良いSATスコアを定義する3つの方法を詳しく解説します。そして、あなたの目標を達成するために必要なSATスコアの算出方法をご紹介します。

 

総合的にみて2025年SATの良いスコアとは?

最も単純に言えば、総合的に見たSATの良いスコアとは、そのテストを受けた他の受験者のスコアと比較して高いとみなされるスコアのことです。簡単に言うと、受験者の上位半分に入るようなSATスコアは良いスコアです。平均点より高ければ高いほどよいということになります。同様に、受験者の下半分に入るSATのスコアは、あまり良くないと見なされます。あなたのSATスコアが他の人のスコアと比較してどうなのかを判断するには、過去1年間のSATの平均値とパーセンタイルを見る必要があります。

最新のCollege Boardのデータによると、2024年のSAT平均点は1024点(1600点満点)でした。Mathセクションの平均点は505点であるのに対し、ERW(Evidence-Based Reading and Writing)セクションの平均点は519点です。

つまり、SATの良いスコアとは、1024点以上だということになります。

パーセンタイルもSATの良いスコアの目安になります。パーセンタイルは、あなたがSATで他の受験者の何割と同レベル、またはそれ以上のスコアを取ったかを示すものです。例えば、76パーセンタイルのスコアは、受験者の76%以上(上位24%以内)のスコアであることを意味します。

 

次の表は、どのSATスコアが「良くない」、「良い」、「素晴らしい」のどれにあたるかを具体的に示したものです。この表は、2024年に卒業した学生を対象に、College Boardの2024年のパーセンタイル・データを使用して作成しました。

パーセンタイル

Reading & Writing

Math

合計

99 (Best)

760以上

790以上

1530以上

90 (Excellent)

680

690

1360

75 (Good)

610

590‐600

1200

50 (Average)

520

510

1030

25 (Poor)

440‐450

420‐430

870

10 (Poorer)

390

370

770

1 (Poorest)

320以下

300以下

660以下

 

このグラフを見ると、受験者の上位10%に入るためには1360点を取ればよいことがわかります。つまり、1600点満点でなくても優秀なスコアが取れるということです。

770点以下では、受験者の下位10%に入ってしまい、大学の出願書類ではあまり魅力的には見えません。仮に770点から870点に上げたとしても依然として下位25%のままで、つまり4分の3の生徒がSATであなたより成績が良かったことになります。そういった理由で、SATのスコアが25パーセンタイル以下の場合は、成績が悪いと言えるのです。

しかし、SATの良いスコアを決める際に考慮すべき要素はパーセンタイルだけではありません。出願する特定の大学にとって、あなたのスコアがどの程度強力なのかにも注意を払う必要があります。

 

あなたにとっての良い2025年SATスコアとは?

結局のところ、良いSATスコアに関して最も重要なのは、何%であるかということではなく、あなたのスコアがあなたの夢の大学に入学するのに十分高いかどうかということです。ここではこれを、SAT目標スコアと呼んでいます。志望校に合格する可能性が最も高いスコアです。目標スコアを達成すれば、第一志望の大学に入学できる可能性が高くなります。

自分の目標スコアをどれくらいにするかは、志望校によって異なります。例えば、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)のような、アイビーリーグレベルの超激戦校を志望する場合、目標スコアは1600点前後となります。しかし、アイオワ大学のような競争率の低い学校を志望する場合は、1310点前後を目標にします。

2025年の自分のSAT目標スコアを決めるには、出願する各大学の入学者のSATの一般的なスコアを知る必要があります。そして、目標スコアを志望校リストの最高平均スコア以上に設定しましょう。そうすることで、志望校に合格する可能性が高まります。

 

2025年SAT目標スコアを策定するための3つのステップ

2025年のSAT目標スコアを見つけるには、以下の3つのステップに従いましょう。

 

ステップ1:志望校一覧表を作る

最初のステップは、志望校名と各校の入学者の25パーセンタイルと75パーセンタイルのスコアを記載した表を作ることです。

表を作成する際には、必ずマッチ校とリーチ校を含めてください。安全校はおそらく既に合格基準を十分満たしているでしょうから、除外してもかまいません。

以下は、例としていくつかの学校が記入されたサンプル・チャートです。

 

学校名

25パーセンタイルSATスコア

75パーセンタイルSATスコア

Penn State

 

 

Juniata College

 

 

Villanova University

 

 

University of Pittsburgh

 

 

 

ステップ2:志望校のSATスコア範囲を調べる

次のステップは、オンラインで各校のSAT情報を探すことです。具体的には、各校のSATスコアの中間の50%(平均)範囲、つまり25パーセンタイルと75パーセンタイルのスコアを探します。

いずれかのデータベースでその学校のページへのリンクをクリックしたら、スクロールダウンしてその学校のSATスコア情報を見つけてください。25パーセンタイルと75パーセンタイルのスコアが必要です。

以下はピッツバーグ大学のページの例です。

body_upittprepscholar

https://blog.prepscholar.com/what-is-a-good-sat-score-2025 より引用

ご覧の通り、ピッツバーグ大学の25パーセンタイル総合スコアは1270点、75パーセンタイル総合スコアは1450点です。平均の総合スコアは1360点です。SAT総合スコアの25パーセンタイルと75パーセンタイルをチャートに記録しましょう。出願するすべての学校について、この作業を繰り返してください。

学校の公式ウェブサイトにアクセスし、学生数や入試データなどの情報を探してください。また、「[学校名] average SAT scores」または「[学校名] SAT scores」で検索し、学校の公式ウェブサイトへのリンクを探してみてください。

 

最終的に、あなたのチャートはこのようになるはずです:

学校名

25パーセンタイルSATスコア

75パーセンタイルSATスコア

Penn State

1230

1390

Juniata College

1070

1280

Villanova University

1380

1500

University of Pittsburgh

1270

1450

 

ステップ3:目標スコアを決める

チャートが完成したら、次は目標スコアを決めましょう。そのためには、あなたのチャートで最も高い75パーセンタイル・スコアを探してください。このスコアを取ることができればチャートにあるすべての学校に合格する可能性が最も高くなるため、それがあなたが目指すSATスコアとなります。

上の表では、75パーセンタイルの最高得点は、ビラノバ大学の1500点です。つまり、あなたの目標スコアは、全受験者の98パーセンタイルに位置する、栄えある1500点ということになります!

もし目標スコアを達成するのが難しいかもしれないと心配な場合は、チャートの中で最も高い75パーセンタイル・スコアと2番目に高いスコアの間、もしくは2番目に高い75パーセンタイル・スコアに目標を少し下げてもいいでしょう。上記のサンプル・チャートの場合だと、75パーセンタイルで2 番目に高いピッツバーグ大学のスコアは1450で、96パーセンタイルになります。

SATの目標スコアが決まったら、このスコアを半分に割って、MathとReading & Writingのセクションで 目指すべき大まかなスコアを出します。この例では、1500÷2=750となり、各セクションで750点程度を目指すことになります。

 

新しいテスト・スコア・ポリシーは、2025年のSATスコアにどのような影響を与える?

ここ数年、特にCOVID-19以降、多くの学校がSAT/ACTスコアに関する入学規定を一時的または恒久的に変更しました。一部の学校では、出願にテストのスコアが必要ない、テスト・オプショナルの入学規定を採用しています。テスト・オプショナル・ポリシーを採用している学校では、SATスコアを提出するかどうかを選択することができます。

テスト・オプショナル・ポリシーは、SATの目標スコア設定にどのような影響を与えるのでしょうか?主な影響としては、学校によっては最新のSATスコアのパーセンタイルや平均値を調べるのが難しくなる場合があります。テスト・オプショナル入試を実施した多くの学校は、入学者のSATスコアを公表しなくなったためです。

このような変更があなたにどのような影響を与えるかについては、テスト・オプショナルの方針が、大学入試におけるSAT/ACTスコアの重要性にどのような影響を与えるかについての記事をご覧下さい。

 

過去数年と比較した2025年の良いSATスコアとは?

SATの良い点数を決める様々な方法について説明したところで、2025年のSATの平均点を過去の点数と比較してみましょう。今年のSATの良いスコアは、過去のSATの良いスコアと同じなのでしょうか?

一言で言えば、同じです!時間の経過とともに多少の変動はあるものの、SATの良いスコアは毎年あまり変わりません。

以下は2017年から2024年までのSAT平均スコアです。

 

Reading & Writing

Math

総合

2024

519

505

1024

2023

520

508

1028

2022

529

521

1050

2021

533

528

1060

2020

528

523

1051

2019

531

528

1059

2018

536

531

1068

2017

533

527

1060

 

上の表が示すように、SATの平均スコアは大きく変化していませんが、2023年から落ち込みが見られます。これは、COVID-19による学校閉鎖の影響が残っていることや、あるいはデジタルSATへの移行が始まったことが理由かもしれません。原因が何であれ、変化はまだかなり小さいといえます。

パーセンタイルについても見てみましょう。下の表は、2017年から2024年までのSATパーセンタイルです。

 

90th %

75th %

50th %

25th %

10th %

2024

1360

1200

1030

870

770

2023

1350

1200

1040

870

780

2022

1350-1360

1200

1040

890

780

2021

1350

1200-1210

1040-1050

890-900

780

2020

1340

1200-1210

1050-1060

910

800

2019

1340

1200-1210

1050-1060

910

800

2018

1340

1200-1210

1050-1060

910-920

800

2017

1320-1330

1190-1200

1050-1060

910-920

800-810

 

上のグラフを見ると、パーセンタイルは過去5年間あまり変化していないことがわかります。実際、ある年から次の年にかけて、各パーセンタイルでスコアの幅が20ポイント以上変化することはありません。

SATスコアの平均値やパーセンタイルが年ごとにどのように変化するかを予測するのは難しいことですが、これらの数値が大きく変化していないことから、2017年以降、良いSATスコアの定義は大きく変わっていないと言えます。そしておそらく、しばらくの間は変わらないでしょう。

 

まとめ:2025年の良いSATスコアとは?

2025年の良いSATスコアを定義するには、主に3つの方法があります。

ひとつは全米平均の1024点から考えることです。この基準点を上回れば、大多数の受験者よりも良い成績を収めたことになるので、良いスコアとみなすことができます。

SATの良い点数を定義するもう一つの方法は、SATのパーセンタイルで見ることです。パーセンタイルが高ければ高いほど、他の受験者より優れていることになります。一般的に、50パーセンタイル(1030点) は平均、75パーセンタイル(1200点)、90パーセンタイル (1360点)はそれぞれ「良好」、「優秀」に当たります。

最後に、2025年度にとって良いSATスコア を定義する方法は、出願校を基に自分にとってどのスコアが良いのかを知ることです。志望校ごとにSATスコアのデータを探してみましょう。その中で最も高い75パーセンタイルのスコアがあなたの目標スコアとなります。そしてそれが、あなたにとっての良いスコアとなるでしょう。

 

出典:What’s a Good SAT Score for 2025?
https://blog.prepscholar.com/what-is-a-good-sat-score-2025

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