共通願書「Common Application」書き方のポイントとは

共通願書「Common Application」書き方のポイントとは

アメリカの大学の合否は基本的に書類審査により決定され、日本のようなペーパーテストはありません。

そのため、提出する大学願書は丁寧かつ自分の能力をしっかりとアピールした内容にする必要があります。

今回は、大学願書の手順と書き方のコツについてご説明します。

共通願書「Common Application」



Common Applicationとは、多くの大学に出願する際に「共通願書」として使用できるオンラインシステムの事です。
現在500以上のアメリカ大学がCommon Applicationを受け付けています。

中にはMITやGeorgetown Universityなど、一部Common Applicationを受け付けていない大学もありますので、利用可能かどうかは希望する大学のHPで確認する必要があります。

アカウントを作成後、必要事項を記入し願書を作成する事が出来ます。

システムには4つのタブがあり、その内の1つ、Common Applicationタブでは、住所や家族構成などのプロフィールに加えて、 学校での活動などを記入します。
仮ではありますが、専攻を入力しなければならないのでじっくり考えを練ってから入力する必要があります。

大きなウエイトを占める「Essays」

アメリカ大学受験におけるエッセイには、Common Applicationを通し全受験者共通で与えられるトピックに答える「Common Application Essay」と、各大学が独自に指定しているトピックに答える「Supplement Essay」の二種類があります。

エッセイはアメリカ大学受験の中では非常に大きなウエイトを占めています。
テストスコアや学校での実績からは分からない「あなたがどんな人間なのか」をより深く知るために極めて重要視されるポイントです。

時間をかけて入念に準備してください。

人間性を伝える「Common Application Essay」

Common Applicationタブ内にあるWritingの項目が、Common Application Essayを入力する場所です。
250~650単語で作成します。
以下に記載したものは2014-15のCommon Applicatio EssayのPromptsの1つです。

「Recount an incident or time when you experienced failure. How did it affect you, and what lessons did you learn?」

このような自分の体験・経験から学んだ事を聞かれる場合が多くなります。

お題に合わせた感じのエッセイよりも、自分の書きたいことが自然とそのお題に当てはまったという感じの完成度が望ましいです。

最初に日本語でエッセイのアウトラインを考え、それを英語におこしていく手法が好ましいでしょう。
見栄えの良い業績についてたんたんと語るよりも、自分の価値観や性格、その経験の中でどう思ったのか、 何を学んだのかといった点がしっかりと伝わる内容にするのがポイントです。

大学独自の「Supplement Essay」

Supplement EssayはCommon Applicationに自分で加える大学リストごとに打ち込む事が出来ます。
課外活動について150単語程度で答えるものや、 500単語までの長いもの、また大学によっては「あなたは窓から外を見ています。何が見えますか?」といった奇抜な内容のものもあります。

大学では何通ものエッセイを読みます。
その中で印象に残らず埋没してしまうようなエッセイは弱みとなってしまうため、自分の思考や人間性を色濃く表現した内容が好ましいでしょう。

エッセイは何度も試し書きし、内容を煮詰めていく作業が必要となります。
出願書類の準備には多くの時間を要しますので、各大学の出願締切日を調べ、締め切りに間に合うよう、早めの準備を心がけてください。