はじめに
アカデミックテストでもジェネラルトレーニングテストでも、IELTS ライティングTask 1では、正しい時制を使わなくてはいけません。今回の記事では、まずアカデミックテストの時制について確認し、次にジェネラルテストの手紙作成の文法について説明します。
アカデミックライティングTask 1の時制の使い方
IELTSのライティングテストTask 1では、地図や折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなどの図表を見て答案を作成します。試験官は、以下の項目で採点します(それぞれの項目の配分は25%ずつ)。
・設問達成度:情報、総括、データの正確性
・一貫性と言い換え:言い換え、言葉の組み合わせ
・語彙:自然な語の繋がり、綴り、語彙の正確性
・文法:文構成、「時制」、句読点、広範な文法知識、文法の正確性
文法の採点項目に時制が含まれていることから分かる通り、IELTS ライティング Task 1では、時制は重要な要素です。
<日付と時制>
Task 1のグラフや地図には、日付が記されている場合があります。その日付の情報から、以下のように時制を決めます。
・日付なし:現在形
・過去の日付:過去形
・未来の日付:未来形
・過去から未来をまたぐ日付:過去と未来の両方
<受動態を使う>
受動態を使えば点数が高くなると考える受験者もいますが、これは正しくありません。適した箇所で、正しい使用法で使わなくてはなりません。ほとんどのTask 1では、受動態を多用する機会はありませんが、図表を説明するときには、しばしば受動態と能動態を組み合わせて使います。
<過去形と未来形を組み合わせる>
過去と未来の時制を含む例文を見てみましょう。
In 2010, the number of sales stood at 2 million and is forecast to rise to a peak of 10 million by 2050.
ここでは、過去時制の「stood」と未来時制で予測を述べる際に使用する( or 未来時制で予測を述べる)「is forecast to」があることがわかります。
IELTS ジェネラルトレーニングTask 1 における時制の使い方
ジェネラルトレーニングでも、上記で紹介したアカデミックテストと同じ基準で採点されますが、「設問達成度」の項目で採点の違いがみられます。
・設問達成度:目的、文の雰囲気、話の広がり
・一貫性と言い換え:言い換え、言葉の組み合わせ
・語彙:自然な語の繋がり、綴り、語彙の正確性
・文法:文構成、時制、句読点、広範な文法知識、文法の正確性
ここでは、手紙の目的に応じて様々な時制を使い分けます。例えば以下のように使います。
・I am writing to …「私は~に向けて書いています」(現在進行形)
・I visited your store…「私はあなたの店に訪れました」(過去形)
・…the poor service I have received「私が受けたひどいサービス」(現在完了)
・I hope the problem will be resolved…「その問題が解決されることを願います」(未来形、受動態の未来形)
・I had hoped that…「私は~を願っていました」(過去完了形)
Writing Task 1に役立つ情報
<アカデミックライティング>
試験の基本情報、模範解答、無料レッスン動画、IELTSライティング Task 1練習問題
https://ieltsliz.com/ielts-writing-task-1-lessons-and-tips/
<ジェネラルトレーニングテスト>
10の必須確認事項
https://ieltsliz.com/ielts-letter-writing-essential-tips/
アカデミックライティングとジェネラルトレーニングテストのライティングの違い
https://ieltsliz.com/ielts-gt-academic-writing-differences/
記事:IELTS Liz. “What Tense to Use in IELTS Writing Task 1”
<https://ieltsliz.com/what-tense-to-use-in-ielts-writing-task-1/>