アメリカの私立学校を受験するためには欠かせないSSAT。
今回は、SSATの受験方法やスコアの読み方についてまとめました。
SSATを受験する
日本では、東京都のアメリカン・スクール・イン・ジャパン、もしくは愛知県の名古屋インターナショナル・スクールにてStandard Testを受験することができます。
<受験日程の登録方法>
①SSATのアカウントを作成する
アカウントを作成すると以下のことができるようになります。
・試験会場に入るための入場券のプリントアウト
・受験する日程や場所、電話番号など個人情報の変更
・スコアレポート送付先の追加・削除
・受験するテストの情報確認、入学を希望する学校への問い合わせや申し込み
・学習ガイドや追加サービスの申し込み
・公式サイトでのオンライン学習
②公式サイトにて受験するSSATの日程に登録する
※障害を持つ生徒、特別な補助が必要な生徒は、特別措置を申し込むことができます。
その際は、まず特別措置の申し込みをし、それが承認されてから受験日程の申し込みjをすることになります。一度特別措置が承認されれば、その学年(8月1日~翌年7月31日)の期間中は再度申し込みをする必要はありません。
詳しくは公式サイトのガイドラインをご確認ください。↓
https://ssat.org/images/documents/test/2018-19-Testing-Accommodations-Guide.pdf
<試験当日の準備>
・試験会場への入場券を再度確認し、どの会場に、何時に到着すればよいかを把握する
・HBの鉛筆を少なくとも2本と消しゴムを忘れず持参する(※シャープペンシルやペンは使用不可)
・お菓子などを持っていく場合は、透明の袋に入れる
・快適な靴を履いていき、つま先を動かせるようにしておく。(小刻みにつま先を動かすと、より集中しやすくなり体内の血液もめぐりやすくなります!
・バランスの良い朝食を食べる。満腹になって眠気が起きないように注意する。(休憩時間中には軽食を食べることが可能です)
スコアについて
<スコア取得方法>
スコアは公式サイトにて、受験者本人か親・保護者のアカウントでログインをして見ることができます。(※入学を希望する学校にスコアを送付する設定ができるのは親・保護者のアカウントのみです。)ほとんどのスコアは受験後約2週間後にオンラインで公開されると同時に、入学を希望する学校へ送信されます。特に11月~翌年1月は受験が集中するため、願書提出締め切りまで十分に余裕をもってテストを受け、スコアが締め切りまでに確実に学校に届くように注意する必要があります。
<スコアレポート>
Middle Level、UpperLevelのスコアレポートに記載されているのは、主に下記の6つの項目です。
・受験者情報
・受験したテストのレベル
・各セクションのスコアと合計点
Middle Level | UpperLevel | |
各セクションの点数 | 440~710点 | 500~800点 |
合計点 | 1,320~2,130点 | 1,500~2,400点 |
・スコアの範囲
→採点されたスコアは、もしあまり時間を空けずに受験した場合に変化する可能性が高いため、受験者が獲得する可能性のある点数の範囲が示されます。
・パーセンタイル
→受験者の獲得した点数を、アメリカ・カナダで過去3年間受験した同学年・同じ性別の生徒のスコアと比較し、受験者が全体の何%の生徒より上位に位置しているかが1~99%で示されます。
・試験問題の振り返り
受験者が不正解だった問題数と未回答だった問題数を比較して、受験者がより推測で解答したのか、それとも答えに自信が持てなかったのかなどの傾向が示されます。
※Elementary Levelのスコアレポートの内容は上記の二つと異なっています。
→問題数、正答数、正答率、各セクションの点数(300~600点)、スコアが全体の何%に属するか、合計点(900~1800点)
<スコアの目安>
それぞれの生徒の状況や願書を提出する学校により基準が異なるため、一概に何点、何%が良い点数であると断定することはできません。多くの学校では50%が一つの基準となっているようですが、競争率の高い学校では75%以上であることが求められることもあります。また、ほとんどすべての学校が、SSATは願書を審査する際の判断材料の一つに過ぎないと告知しています。
ほとんどの私立学校がSSATの基準スコアを公開しないため、目標を定めるのは難しいものです。入学を希望する学校の担当者に前年度入学者の平均スコアを聞いてみたり、また、同じくらいの競争率の学校で、基準を公開しているところがないか調べてみたりしましょう。ひとまず最初の段階では、まず50%以上のパーセンタイルを獲得することから始めるとよいでしょう。
<スコアの実例>
カリフォルニア州マリン群の私立高校の基準の例です。
マリン・アカデミー高校(Marin Academy)ではスコアが65~99%、ブランソン高校(Branson School)では80~99%である学生が一般的に合格しているようです。このように同じ地域の中でも基準はそれぞれ大きく異なっています。