この記事を見ているあなたは、自分の英語力を証明するために重要で国際的に認められている試験を受ける準備万端です。ですが、選べる試験の種類が多すぎるという問題もあります。最も重要な2つの試験は、TOEFLとIELTSです。両方の試験は教育機関の入学の必要条件を満たすものとして承認されているため、どちらの試験を受けたいかはしばしば学生の選択の自由です。しかしながら、IELTSはカナダやオーストラリアの入国管理局にビザ取得目的で要求される場合もあります。そうでない場合には、より多くの中から選ばなくてはならず、IELTSかTOEFLか決定する前にこの英語テスト選択の手引きを振り返りたくなるかもしれません。
どちらを受けるか決める
IELTSかTOEFLどちらを受けるか決める前に念頭に置いておくべきいくつかのポイントがあります。IELTSの試験はケンブリッジ大学によって続けられている一方で、TOEFLの試験はニュージャージーに拠点を置くアメリカの会社ETSによって提供されている為、これらの質問はとても重要になります。問いに対する自分の答えを書き留めておきましょう。
1. 学業の為にIELTSやTOEFLを受けますか?
もし学業の為のIELTS、TOEFLを受験するなら、下に質問を進めていってください。例えば移住の為など、もし学業以外の目的でIELTSやTOEFLを受けるなら、「ジェネラル・トレーニング・モジュール」と呼ばれるテストタイプのIELTSを受けましょう。IELTSの学術バージョン「アカデミック・モジュール」やTOEFLよりずっと簡単ですよ!
2. アメリカもしくはイギリスのアクセント、どちらがより使いやすいですか?
もしイギリス英語(もしくはオーストラリア英語)の知識があるなら、語彙やアクセントがよりイギリス英語寄りのIELTSを受けましょう。もしハリウッド映画をよく観たり、いかにもアメリカらしい英語が好きなら、アメリカ英語を反映しているTOEFLを選びましょう。
3. アメリカ英語とイギリス英語の語彙や慣用語句、どちらがより使いやすいですか?
上と同じです!イギリス英語にはIELTS、アメリカ英語にはTOEFLです。
4. 比較的早くタイピングできますか?
IELTSとTOEFLの決定的な違いを下記で読んで頂く通り、TOEFLはライティングのセクションにおいて自分でエッセイをタイピングすることが求められます。もしタイピングに時間がかかるなら、エッセイは手書きのIELTSを受験することを強くお勧めします。
5. テストを出来るだけ早く終えたいですか?
もしテスト中に極度に緊張してしまい、出来るだけ早く終えたいと思ったことがあるなら、IELTSなのかTOEFLなのかを選ぶことはより簡単です。TOEFLは約4時間かかる一方で、IELTSは約2時間45分とかなり短いのです。ですが、短いからといって必ずしも簡単であるとは限らないことを覚えておいてください。
6. 幅広い範囲の設問タイプがより答えやすいと感じますか?
TOEFLの試験はほぼ全問選択式で作られています。その一方でIELTSは、選択式、穴埋め、正しい解答同士を線で結ぶものなどより幅広い範囲の設問があります。もし選択式の設問に苦手意識があるなら、TOEFLはあまりお勧めできません。
7. 効率よくメモを取ることが出来ますか?
メモを取ることはIELTSとTOEFL両方にとって大切なことです。しかしながら、TOEFLに関してはより重要な意味を持ちます。下記にあるように、特にリスニングセクションに関しては、長い文章を聞いた後設問に答えていくため、TOEFLではメモを取るスキルによって決まります。IELTSではリスニングをしながら同時に設問に答えていきます。
大きな違い:Reading
TOEFL –大問が 3~5つあり、大問ごとに時間は20分です。リーディングの文章は本来学術的な内容で、設問は選択式です。
IELTS –大問が 3つでそれぞれ時間は20分です。文章はTOEFLと同じように、学問に関係した内容です。設問タイプは多様で、穴埋め式や解答を線で結ぶものなどです。
大きな違い:Listening
TOEFL – リスニングセクションはIELTSと大きく異なります。TOEFLでは、講義や大学内での会話から出題される40分から60分相当のリスニングセクションがあります。メモを取って選択式の問題に解答します。
IELTS – 2つの試験の最も大きな違いはリスニングです。IELTSの試験では、異なる長さの問題と共に多種多様なタイプの問題が出題されます。リスニングをしながら同時に回答していきます。
大きな違い:Writing
TOEFL – TOEFLには2つのライティング課題があり、全てコンピューターで行われます。1つ目の課題は300~350字の5段落程度のエッセイを含みます。2つ目の課題は、まず文章を読んでメモをとり、その後同じトピックに関する講義を聞くため、メモを取ることが重要になります。そしてメモを使って150~225字のリーディングとリスニングをまとめた文章を作り解答します。
IELTS – IELTSもまた2つの課題があります。1つ目は200~250字の短いエッセイです。2つ目のライティング課題はグラフや表などの解説画像を見て、提示された情報を要約します。
大きな違い:Speaking
TOEFL – 繰り返しになりますが、スピーキングセクションはTOEFLとIELTSでは大きく異なります。TOEFLでは短い説明や会話に基づく6つの質問に、45~60秒で解答をコンピューターに録音することが求められます。スピーキングセクションは20分間です。
IELTS – IELTSのスピーキングセクションは12~14分で、TOEFLのようではなく、試験官と共に行われます。主に短い会話から成る短いウォーミングアップ問題があり、その後あるトピックについて説明する問題が続き(トピックカード)、最後にトピックについて展開された議論があります。
記事:ThoughtCo. Kenneth Beare. Deciding Between the IELTS or TOEFL Exams.
<https://www.thoughtco.com/ielts-or-toefl-1211232>