始めに
留学生の親にとって、子どもが留学の準備を着々と進めるのを見ていると、複雑な気持ちになるかもしれません。前向きに捉える気持ちがある一方で、不安もあることでしょう。この記事では、アメリカに留学している子をもつ親からよく聞かれる質問を集めました。
1. 留学に必要な書類は?
留学生が米国に入国するのに必要な書類は三種類(パスポート、ビザ、I-20フォーム)です。書類はそれぞれ、取得までに時間を要するため、子どもが計画的に取得の準備をしているか確かめましょう。
- パスポート:アメリカ滞在中に期限が切れない最新のパスポートが必要です。
- ビザ:アメリカの大学で学ぶ留学生は、 F-1 学生ビザ を取得する必要があります。
- I-20フォーム: I-20 formはアメリカで学ぶことを認めるための書類で、大学が発行してくれます。
留学生の親は、B-2ビザで旅行することができますが、有効なパスポートが必要になります。子どもと一緒に大学に行く予定がなくても、緊急時のためにパスポートは用意しておきましょう。
留学生のためのチェックリストもあわせてご覧ください。
2. 子どもはアメリカに上手くなじめるか?
アメリカの多くの大学が、世界中から学生を受け入れています。ですので、子どもは遠くにいても孤独ではないのです。留学生のサポート方法を熟知していると大学を信頼しましょう。実際、 #youarewelcomehereのような、様々な留学生のためのキャンペーンやプログラムがあります。
ルームメイトとのトラブル、授業についていけない、気分の落ち込みなど、子どもに何か問題が起きたら、留学生課(国際センター)に問い合わせさせましょう。カウンセラーは、学校生活の改善のためにサポートをしてくれます。
3. 子どもと連絡を取れるか?
もちろんできます。メッセージを送ったり、ビデオ通話したり、インターネットを使えば連絡を取る手段は沢山あります。子どもがすぐに連絡できるように、国際電話可能な携帯電話を契約すると良いでしょう。時差があると連絡が難しくなるので、子どもが旅立つ前に、週に一回電話の時間を設けるなど、電話の予定を定めておきましょう。
4. 子どもをサポートするには?
子どもは寂しさを感じるかもしれませんが、おそらくそれはすぐにではありません。学期が始まった頃は忙しく、またワクワク感で満たされています。新しことを経験し、新しい人々と出会い、新しい環境を心地よく感じています。ほとんどの子どもは、やることが多すぎて直後にはホームシックにはなりません。
しかし、二・三週間経過すると以前よりも家に電話してくるようになり、引きこもったように見えてくるでしょう。こうなったら、子どもと話すときに、学校の活動に参加して友達を作るよう勧めましょう。クラブ活動や団体の活動、イベントなど、学校のコミュニティと繋がれる場所は沢山あります。
5. 緊急事態の対応は?
緊急事態はそうありませんが、準備しておくに越したことはありません。子どもが病気になったり、怪我をしたときは、大学のヘルスケアセンターや現地病院の救急にかかることができます。すると、留学生課(国際センター)を通じて、親に連絡が行く仕組みになっています。
子どもと留学生課(国際センター)のどちらともが親の連絡先情報を持っている必要があります。また、アメリカでは、医療関係機関はプライバシーポリシーの制約によって、健康に関する情報の秘匿が求められます。ですから、子どもはこのプライバシーの権利を放棄し、自身の健康状態親についての報告を許可する誓約書にあらかじめ署名している必要があります。
6. 留学生の親が使える情報収集手段は?
それぞれの学校で異なるため、大学についての質問や留学生の生活についての質問は、留学生課(国際センター)に問い合わせてみるとよいでしょう。アメリカの大学のスタッフは、何千人もの留学生の大学生活を支援してきた実績があります。また、大学によっては親向けのオリエンテーションなど実施しており、留学生の親向けに情報を提供しています。
子どもの留学は、家族にとっても刺激的な時間となるでしょう。子どもが旅立つ前に準備をして、留学中も連絡を取り、留学生課(国際センター)についても詳しくなりましょう。そうすることで、子どもの成功を後押しすることができるでしょう。
記事:U.S. News Global Education. “6 Questions All Parents of Students Studying Abroad Should Ask”
<https://www.usnewsglobaleducation.com/all-advice/parents-of-students-studying-abroad/>