【SAT, ACT】SAT/ACTのパフォーマンスを上げるための選択肢の使用:高得点を獲得するための5つのヒント

〇初めに

SATとACTの多肢選択式は、公式のマークシート形式であり、部分点が全くないため、威圧的に感じられるかもしれませんが、受験者はこの形式の良さを理解する必要があります。例えば、正解を導き出せさえすれば、途中式を見せる必要も、正しいプロセスを踏む必要もありません。また、解答の選択肢は、あなたにとって非常に有用な財産となります。

経験豊富な受験者は、多肢選択式の答えを上手に利用する方法を知っています。ここでは、最も一般的な5つの方法を紹介します。

・消去法

・バックソルビング(数値の選択肢の一つを答えだと仮定して計算する)

・数字を代入する

・ヒントを得る

・比較する

〇消去法

SATとACTでは、正解の選択肢を知るために二つの方法があります。強い自信がある選択肢を選ぶか、他の選択肢の間違いから正解を選ぶか、のどちらかです。この方法は、あなたが正しい答えを知らなかったとしても、間違っている選択肢を排除することであなたの知識を利用することができるのです。

例えば、数学セクションでは、答えが何であるかは分からないが、マイナスの答えになることはないということは分かっている、という場合、1つ以上の選択肢を排除することができます。リーディングセクションでは、言及されていない、あるいは強調されていないいくつかの選択肢を排除するのは簡単です。

間違った答えを排除していく過程で、正しい答えにつながることが多いのです

〇バックソルビング(Backsolving:数値の選択肢の一つを答えだと仮定して計算する)

SATやACTでは代数が多く出題され、長い計算で埋もれてしまいがちです。しかし、解答の選択肢には近道が用意されていることが多く、変数が何であるかの選択肢は一握りですそこで、代数の代わりに、それらの選択肢(数字)を問題に挿入し直して、数字だけで作業することができます

この方法には、いくつかの戦略があります。一つは、選択肢は一般的に小さいものから大きいもの、大きいものから小さいものの順になっているので、真ん中の数字を選べば、小さい数字が必要か大きい数字が必要かを判断でき、2~3ステップで終わることが多いという事実に由来したものです。

もう一つのバックソルビングの方法は、簡単な数字だけを選んでやってみることです。0、1、10、100のような計算しやすい数字が選択肢にあれば、それらを数秒で解くことができ、時間を大幅に短縮することができるかもしれません。

〇数字を代入する

選択肢に数字がある場合、代数を避けるためにバックソルビングを使用することは素晴らしいことです。しかし、答えの選択肢に未解決の代数がある場合(答えの選択肢に変数が登場する場合)、これらの問題にも使える近道があります。

もし、あなたが計算しやすい数字を選び、それを変数が存在する場所すべてに等しく代入すると(例えば、x = 2とする)、どの選択肢が問題そのものと同じ結果を生むかがわかります。

この方法が有効であることを示す大きな手がかりは、問題文に “is equivalent to…for all values of” (~は、…のすべての値に対して~と同等である。)というフレーズが使われているときです。このような場合、特にSATではよくあることですが、問題は代数式を表現する一つの方法を与え、その式に相当する別の式は何かを問われています。

“for all values of”(~のすべての値に対して) という表現が、それを物語っています。もし、この等価性がその変数のすべての値に対して成り立つのであれば、その変数に簡単な値を選び、どの答えの選択肢が等しいかを確認すればよいのです。

〇ヒントを得る

選択肢のもう一つの利点は、その問題にどうアプローチすべきかのヒントを与えてくれることです。例えば、幾何学の問題で選択肢に「”the square root of 3” (3の平方根)」という言葉があった場合、「この数字はどこに出てきやすいのだろう」と考えるかもしれません。多くの場合、30-60-90の三角形で、辺の比が1:2であれば、その数字が出ます。

文法問題では、もし、選択肢に”its”, “their”, “is”, “are”のいずれかが含まれているのならば、主語を見つけて、単数もしくは複数かどうかを判断しなければならないことがすぐに分かります。

問題への取り組み方に行き詰まったとき、解答の選択肢を一目見れば、何が重要なのか、何が関係しているのか、ヒントが得られることが多いです。経験豊富な受験者は選択肢からヒントを得ています。

〇比較する

答えの選択肢を2つまで減らしても、そこで行き詰まることがよくあることにお気づきでしょうか?多くの場合、受験者は直感や自身の好みに基づいて推測をしますが、実際には選択肢はそれよりもずっと良い機会をあなたに与えます。

二つの選択肢を比較して、違いを探してください。それでもあなたが2つを好きなのには理由があるので、それらを比べることはどちらか一つの小さな間違いを見つけるための良い方法になります。

例えば、ある人は「birds can fly. (鳥は飛ぶことができる)」と言い、別の人は「only birds can fly.(鳥だけが飛ぶことができる)」もしくは「all birds can fly.(すべての鳥が飛ぶことができる)」と言ったとします。一見、違いがわかりにくい選択肢の中にある「all」や「only」に最初は気づかなかったかもしれませんが、よく見ると、大きな違いは、一方の回答が一般的で、もう一方が非常に具体的であることだと気づいたでしょうか。そして、次のように尋ねてみてください:「その具体性は本当なのでしょうか?」

答えを比較することは、何を判断基準にすべきかを決めるのに有効です。回答が2つに絞られたら、直感で判断するのではなく、違いを明確にしていきましょう。

〇最後に

ACTやSATの選択肢は、単に選ぶためのリストではなく、正しい答えを導き出し、より早く答えを導き出すための有用な財産であると認識することが重要です。選択肢を財産としてとらえることを学び、あなたの自信とスコアが急上昇するのを感じて下さい。

出典:U.S.News.”Use Answer Choices to Boost SAT, ACT Performance”
https://www.usnews.com/education/blogs/college-admissions-playbook/articles/how-to-use-answer-choices-for-better-sat-act-performance

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