〇初めに
ボストン大学は、マサチューセッツ州ボストンのチャールズ川沿いに位置しています。ボストン大学は、学生が大学のコミュニティの一員であると同時に、大きな都市のシーンの一部であるような環境を作り出すことに誇りを持っています。優れた学問と多様な課外活動により、ボストン大学は学生達に沢山の事を提供しています。
この記事では、ボストン大学の入学手続きや、学業、社会生活などに関するボストン大学のユニークな側面を紹介し、「ボストン大学の学生であることで、最もワクワクするのはどんなことでしょうか?」という質問に役立ちます。
〇ボストン大学入試の概要
所在地: マサチューセッツ州ボストン
学部生数: 18,500人
合格率: 18.3%
SAT50%台前半: 1430-1540
50%中盤 ACT:33~35点
ボストン大学は入学基準が高い大学です。上記のSAT及びACTのテストの点数に加え、2021年の入学生は高校のクラスで平均6パーセンタイルでした。
多くの志願者を抱えるボストン大学(以後略称BU)は、高校時代に挑戦した学生を探し、通常、二重登録、AP、IBカリキュラムプログラムに参加した学生を受け入れています。BUは、2021年秋の入学生を対象に一時的に試験免除のポリシーを制定しましたが、2022年秋の入学生を決定する際には、標準テストのスコアを再び考慮し始める予定です。BUは、Early Decision、Early Decision2、Regular Decisionの出願者を受け入れています。
BUでは、Common Application(各大学に出願する際に共通願書として使用できるオンラインシステム)またはCoalition Application(オンラインでの共通出願システムで、一度だけ願書を作成するだけで複数の大学に出願できるというシステム)
の提出を義務付けています。School of Music, the School of Theatre, the School of Visual Artsなど特定の学部では、補足的な要件があります。
〇ボストン大学の特徴
専攻と副専攻
BUには100以上の専攻があり、学生は2年生の終わりまで専攻を決める必要はありません。最も人気のある専攻は、経営学・管理学、コミュニケーション・メディア学、経済学、心理学、コンピューター・サイエンスなどです。また、時間割が調整できれば、BUに90以上ある副専攻の一つを卒業プランに追加することも可能です。
BUの専攻科目と副専攻科目は、11の学部とカレッジで提供されています。
College of Arts & Sciences
College of Communication
College of Engineering
College of Fine Arts
College of General Studies
College of Health & Rehabilitation Sciences: Sargent College
Frederick S. Pardee School of Global Studies
Arvind and Chandan Nandlal Kilachand Honors College
Questrom School of Business
School of Hospitality Administration
Wheelock College of Education & Human Development
BUに出願する際には、特定の学校の特定の専攻に出願する必要があります。特定の専攻が決まっていない場合は、College of General Studies(一般教養学部)か、College of Arts & Sciences(芸術科学部)のUndeclared major(未定の専攻)に出願することができます。
BUに入学した後、専攻を変更するのは簡単です。専攻/副専攻変更フォームに記入して同じ学校内で専攻を変更することもできますし、大学内転校(IUT)を通じて他の学校へ変更することも可能です。IUTの手続きには、Gateway Criteria(入学基準)を満たす必要があるため、より時間と労力がかかる場合があります。つまり、転校前に新しい学校の入門コースまたは一連の入門コースに合格している必要があります。
BUに出願する際、あなたが指定したプログラムでなくても、一般教養学部への入学を検討されることがあります。College of Fine ArtsまたはAccelerated Medical Program(*医学教育の学習期間を短縮することを目的としたプログラムです。通常の4年制の医学部課程を短期間で修了することができます。このプログラムは、学生がより早い時期に医師としてのキャリアを開始することができるというメリットがあります。)に出願した場合、出願したプログラムのみ考慮されます。
早期プログラム
BUの早期医学プログラムは、BU医学部に在籍しながら、学部の学位取得を目指すことができる注目のプログラムです。このプログラムは修了するまでに7年かかり、学生は、BUの1年生としてこのプログラムに応募し、医師としてプログラムを修了します。
College of Arts & Sciences(CAS)では、多くのプログラムがBA/MAおよびBA/MSを組み合わせた進路を提供しています。CASの学生であれば、人文科学やSTEM(科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics))分野を含む幅広いプログラムで早期に学位を取得することが可能です。
一般教育について
2018年、BUは「BU Hub」と呼ばれる全学共通の新しい一般教育プログラムを開始しました。この一般教養プログラムは、BUのさまざまな学部・学科と連携し、すべての学生が “6つの本質的な能力 “を身につけられるようにするためのものです。
- 哲学的、美学的、歴史的解釈
- 科学的・社会的調査
- 定量的推論
- 多様性、市民活動、グローバルな市民性
- コミュニケーション
- 知的ツールキット(批判的思考、チームワークとコラボレーション、リサーチと情報リテラシー)。
カリキュラムは、専攻や学部を問わず、人文科学、社会科学、自然科学の基礎的な理解を深めることができるように設計されています。ほとんどの学生は、10~12コースでHubの要件を満たします。Hubのコースは専攻・副専攻の要件に算入することができ、学生はHub Cocurricular Experienceという大学外での体験学習に重点を置いたコースで1単位を修了することができます。
教育への配慮
BUは、18,000人以上の学部生を抱える大規模な大学ですが、学生と教員の比率が10対1という小規模であることで知られています。このため、BUは指導に重きを置いている大学として注目されています。さらに、BUの平均クラス人数は27人であり、教授との有意義な交流は、BUでの経験の一部となることでしょう
海外留学
BUは、米国初の留学プログラムを創設し、全米でもトップクラスの留学先として知られています。さらに20カ国以上、100のプログラムを提供しており、学生は、留学をBUが提供する最も実りある経験のひとつと考えています。芸術科学部だけでも、40%以上の学生が海外留学しています。
ボストン・コンソーシアム
ボストンコンソーシアムでは、BU、ブランダイス大学、タフツ大学、ヘブライ大学、マサチューセッツ工科大学と相互履修できるコースを、1学期につき1科目登録することができます。このユニークな協定により、学生はBUに籍を置きながら、BUの外で授業を受ける機会を得ることができます。学生は、1学期に1科目、他大学で履修することができます。
ロケーション
BUは開かれた大学で、大学自体がボストン市と一体化しており、公共の建物、民間の建物、BU所有の建物の区別がありません。そのため、寮や教室、研究施設は、一般的な開かれた大学よりも密集しています(ニューヨーク大学のように、ニューヨークの各区に建物が点在しているのとは異なります)。BUでは、大都市の中心で絆の強いコミュニティを形成しており、伝統的な大学キャンパス生活と都市と一体化した大学生活が完璧に融合していると、一般的に学生は捉えています。
BUの建物はコモンウェルス通りを中心に広がっています。コモンウェルス通りは、典型的な大学の通りのようで、BUの学生は、この通りを歩くと知り合いに会わないことはないと言います。学生たちは、コモンウェルス通り沿いのレストランやパブ、ショップによく出入りしています。一方でBUは住宅街にも囲まれているため、独特の落ち着きもありますが、ボストン市内のチャールズ川沿いにあるため、ボストンの中心街への移動も容易です。
ここで忘れてはならないのは、ボストン市自体が大学の街で、大学構成された都市であるということです。ボストンには35校の大学があります。ですから、中心地に移動しやすい環境を維持しながらカレッジ気分を味わいたい方には、BUは最適な場所といえるでしょう。
寮
BUでは、新入生にはキャンパス内での居住を義務づけており、学部4年間はキャンパス内の住居を確保することを保証しています。BUの学生の80%以上がキャンパス内の寮に住んでおり、寮は上級生にとっても学生生活の重要な一部となっています。多くの学生が学部生時代を通してキャンパス内で生活しているため、BUには歴史的な建造物、モダンな高層ビル、アパートなど、さまざまな住居が用意されています。
BUのメインキャンパスと住居は、ボストン市内中心部のチャールズ川沿いに位置しています。また、BUにはスチューデントビレッジ(Student Village)があり、そこは学生たちのコミュニティが形成されている活気のあるエリアです。また、BUでは、体験学習や共通の趣味に重点を置いた住居を提供しています。例えば、持続可能な生活と環境正義に焦点を当てたアースハウス(地球に優しい、自然素材を使った建物)や、外国語能力に焦点を当てたグローバルハウス(世界中から異なる文化や人々が集まり、交流する場)などのコミュニティがあります。
課外活動
BUには、専門サークル団体、学生自治サークル、政治団体サークル、社会奉仕団体サークル、ギリシャ生活団体サークルなど、450を超える学生サークル団体があります。誰もが自分の所属するサークル団体を見つけることができます。主なサークル団体を紹介します。
Intramural Sports(学内スポーツサークル):学内スポーツサークル(伝統として議論されているブルームボールなど)は、BUの学生に運動と友達作りの機会を与えています。
Greek Life(ギリシャ生活サークル):BUの学生の中で、ギリシャ生活のサークルに入っている学生は5%ですが、ギリシャ生活のサークルはキャンパス内の学生にとって非常に重要な役割を果たしています。
BU Band(BU音楽バンドサークル):BU音楽バンドサークルは、専攻に関係なく、才能ある学生達に音楽に触れる機会を与えています。
Acapella Groups(アカペラサークル): BUにはDear Abbeys、Allegrettos(’Grettos)、BosTonesなど、数多くのアカペラグループがあります。
Theatre Groups(演劇サークル): ボストン大学シェイクスピア協会、BU Stage Troupe、BU on Broadwayなどの劇団があります。
Cultural Organizations(文化団体サークル):文化的なグループがキャンパス内に組織を持っています。特にヒレルハウス(ユダヤ人学生のためのキャンパス内のコミュニティセンター)のような大規模なものもあります。
また、BUには24のNCAA1部リーグ所属のスポーツチームがあり、特に男子アイスホッケー、女子サッカー、女子フィールドホッケーは有名です。BUの学生の約4%が大学のスポーツチームに参加しています。
伝統
BUでは、アメリカンフットボールチームがないことがよく話題に上がりますが、その代わりにホッケーとブルームボールという2つのスポーツが、BUで学ぶ多くの学生にとって身近な存在となっています。
BUテリアーズ(スポーツチームの名称)の男子アイスホッケーチームは歴史的な成功を収めており、アイスホッケーは大学生活の中でも注目された存在となっています。ボストン大学の最大のライバルは、ボストンカレッジ(以下略称BC)です(アメリカ国外から来た人は混乱するかもしれません)。コモンウェルスアベニューが両校の間にあり、ボストン市内をグリーンラインがコモンウェルスアベニューをまっすぐに走り、BUとBCの両方に停車することから、BUテリアーズとBCイーグルスが競うときは、グリーンラインのライバル、またはコモンウェルスアベニューの戦いと呼ばれる。ほとんどの学生が年に数回、アガニスアリーナに応援に駆けつけます。また、BUのスポーツイベントには、年の最初に90ドル払えば年間入場できるため、学生は容易に参加することができます。
アイスホッケーに似たスポーツでBUで最も人気のある学内スポーツはブルームボールです。大学は“アイスホッケーが一部、カーリングが一部、ゴルフが一部、そして数千のバカバカしいのが若干名”とブルームボールの人気を表現しています。
BUテリアーズの誇りを高める他のイベントには、1985年以来の始まった伝統であるLobster Nightがあります。学生達が各食堂で全ての調味料を使った全身蒸し焼きのロブスターを食べます。また、10月にはBU Pumpkin Drop( かぼちゃ投げ)が行われます。物理専攻の学生がMetcalf Science and Engineering Centerの屋根からかぼちゃを投げるイベントです。
〇ボストン大学への入学の可能性は?
ボストン大学の合格率は低いですが(2021年には約18.3%)、あなたの合格の可能性は数字と異なるかもしれません。まずは無料の入学可能性測定機を使って、ボストン大学への入学の可能性の数字で見ることをお勧めします。あなたの成績、テストの点数、課外活動から、あなたの合格の確率を推定し、あなたのプロフィールを向上させるヒントを与えます。
「なぜボストン大学なのか?」のエッセイのアイデアが、ボストン大学に関する全ての記事を読むことで浮かんだはずです。エッセイはあなたの願書を人間らしくし、他の志願者と差をつける最大の機会であるので、多くの場合入試の合否の決定において重要視されます。
出典:collegevine, “What is Boston University Known For?”
https://www.collegechoice.net/choosing-a-college/admissions/what-colleges-are-looking-for/
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