留学生のための入学の5つのヒント

留学生は通常の入学手続きに加え、学生ビザを取得する必要があります。そのためこの記事では、留学生が円滑に入学手続きを進めるため注意すべき5点について紹介します。

はじめに

この記事を見ているあなたは、アメリカ市民権やグリーンカード保有者ではなく、また、英語が母国語ではないと思います。 “The Association of Boarding Schools” によると、ボーディングスクールに通う生徒のうち15%は海外からの留学生が占めるほど、アメリカ国外からの留学生の多くは、アメリカのプライベートスクールに通いたいと望んでいます。

I-20フォームに注意

まず、全てのプライベートスクールが「アメリカ移民局による留学生の受け入れ許可」を受けているわけではないことに注意してください。興味を持った学校が、Student and Exchange Visitor Program(SEVP認定校であることを最初に確認してください。(SEVP認定校でない学校は、学生ビザを取るために必要なI-20と呼ばれる書類を発行することができないため、留学生は学生ビザを作ることはできません。)

I-20を留学予定先校から受け取ったら、I-901 Student and Exchange Visitor Information System (SEVIS)と呼ばれるオンラインシステムにお金を払いましょう。
アメリカ入国管理局は適切な事務処理なしに留学生をアメリカに入国させることはないので、I-20を学校が発行しているかどうか事前にしっかりと確認しましょう。絶対に憶測で行動するのはやめましょう。

締切は絶対厳守

アメリカのボーディングスクールに入学申請するには、入学手続きをあらかじめ計画し締切を守って作業を進める必要があります。アメリカ国民ではない留学生は、受け入れ先のプライベートスクールに入学するためには、アメリカに入国し滞在するための学生ビザを取得する必要があります。学生ビザの承認に要する時間は、通常3-4か月ととても時間がかかります。

また、申請時に必要な情報などが記載されている詳細な書類なども必要になります。手続き中に何か問題が起きた時は、アメリカ移民問題を専門とする弁護士等のプロに相談することをおすすめします。

注意するべき5つの点について

続いて、留学生が入学手続きの際に特に注意するべき5つの点について紹介します。

①入学予定校の申請書に記入・提出

各学校ごとの入学手続き案内に従って申請を進めてください。その中には、成績証明書や教師の推奨状の提出、および面談のスケジュール等が含まれています。アメリカの学校は、可能な限り、入学先の学校代表者と直接面談を予定しています。多くの学校では、Skypeやその他のオンライン面接アプリなどを使用して保護者や生徒と面談をします。必ずTOEFLと学校が認定している標準化された入学試験を受けてください。

学校側が留学生の受け入れを決めたら、学生ビザ申請時に必要なI-20が送られてくるでしょう。I-20は、アメリカに入国する全ての学生の情報を追跡するシステムの一部のことです。次のステップは、I-901 SEVISの料金を支払うことです。I-901 SEVISの料金支払いは、アメリカ大使館や領事館でのビザ面接の前に済ませる必要があります。アメリカ国土安全保障省は、これらの指示についての詳細を書類、動画上で説明しているので、事前に確認しておきましょう。

②学生ビザ申請

学生ビザ面接は、アメリカ大使館又は領事館職員と行わなければなりません。また、申請書類にも多くの記載事項があり大変な作業となります。申請したとしても60日以上はビザが下りるまで時間がかかるため、ビザ申請する際は、あらかじめ時間に余裕をもって計画するようにしましょう。

③ビザ面接の準備

ビザ面接の前には、ぶっつけ本番ではなく、あらかじめ質問される内容を調べておくなど準備をしてください。住む地域によってビザ面接を予約しなければならないこともあるので調べておきましょう。

④全ての資料を用意

アメリカ入国の際には、入国日から6か月以上有効なパスポートが必須になります。TOEFLやSSATのスコア、高校の成績証明書などの申請者の学習成績にかかわる学術文書等も確認されます。また、十分な銀行残高なども求められます。
アメリカ入国の際に、全ての書類を持っていなかった場合、入国管理局はI-515Aと呼ばれるフォーム「Notice to Student or Exchange Visitor」を発行し、30日間の書類提出期間として入国を許可する場合があります。つまり、30日以内不足している書類を提出しなければ、強制送還になってしまうため気を付けましょう。

⑤学生ビザの制限に注意

学生ビザには厳しい有効期限があり、厳守する必要があります。一日でも有効期限を過ぎたらビザは無効になります。アメリカ入国管理局が特別に許可を出すような重大な問題が起きない限り、ビザの有効期限を変えるようなことはできません。

最後に

以上で述べてきたように、アメリカのビザに関する手続きは、非常に細かく正確性が問われます。たった一つの書類ミスだけで、ビザ申請を拒否され、全ての作業をはじめからやり直さなければならなくなります。
ミスや緊急時にすぐに対応するため、申請時に必要なすべての書類の写しをGoogleドライブやOne Driveに保存しておくようにしましょう。

アメリカへの入国手続きは1日2日でできるようなことではありません。このことをしっかりと子供に伝え理解してもらうようにしてください。質問や懸念事項がある際には、あらかじめ調べたり、問い合わせてみるようにしてください。

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Private School Review. Robert Kennedy. “5 Admissions Tips for International Students”
https://www.privateschoolreview.com/blog/5-admissions-tips-for-international-students