【大学進学】世界で最も優れたアートスクール12校
○初めに
アートに情熱を注いでいるなら、素晴らしい大学の選択肢があります!アートスクールは、自分のスキルを伸ばし、好きなことを仕事にするために必要なツールを提供してくれます。
この記事では、世界で最も優れたアートスクールのリストを紹介し、それぞれのプログラムがどのようなものか、そして自分に合ったアートスクールを選ぶためのヒントをお伝えします。
○優れたアートスクールとは?
最高のアートスクールとは、学生が分野を超えて創造的に考えることを教え、芸術的な可能性を発揮できるような指導とリソースを提供する教育機関です。このリストに掲載された学校はすべて、常に進化し続けるカリキュラムを持ち、美術界の変化に常に対応できる、先進的で評価の高い大学です。国際的な知名度と、また自校の卒業生らの成功もあり、高い評価を得ています。
これらの大学は、充実したキャリアにつながる芸術分野のさまざまな専攻を提供しています。また、巨大な金属彫刻の溶接や、生き生きとしたリアルな3Dアニメーションの制作など、学生がそれぞれのビジョンを実現できる最先端の設備も整っています。デジタル・アートのプログラムは、これらの大学のほとんどで看板となっています。なぜなら、デザイン・プログラムやその他のアート制作ソフトウェアの知識は、現在の芸術界において実践をキャリアに発展させたいと願う学生にとって極めて重要だからです。
これらの学校が、大学卒業後の人生にどのように影響するかも重要です。このリストにある学校は、学生からプロの芸術家への移行をできるだけスムーズにするために、優れたキャリア・カウンセリング・サービスを提供しています。また多くの学校が、在学中にインターンシップやその他のプロ育成の場で働く機会を提供し、学生に経験を積ませ、仕事の世界に飛び込む準備をさせています。
優れたアートスクールでは、これまでに出会ったことのないような興味深く創造的な人々との交流を通して、常に刺激を受けることができます。アートを愛するなら、これらの学校は情熱を高め、想像もしなかったような場所へと導いてくれるでしょう!
○世界で最も優れたアートスクール
前置きはこれくらいにしましょう。世界のトップ12のアートスクールを評判と質でランク付けしてみました!
#1位:ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(Rhode Island School of Design)
― ロードアイランド州プロビデンス、アメリカ
学部在籍者数:2,044名
合格率:20%
○概要
ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(通称RISD)は、多くの人が最高のアート&デザインスクールだと考えています。著名な教授陣、学生のための充実したリソース、そして強力なキャリア・サービス部門など、RISDはアートとデザイン教育に求められるものをほとんどすべて提供しています。また、RISDには付属の美術館があり、さまざまな時代、文化、メディアにまたがる数千点の作品を所蔵しています。
#2位:シカゴ美術館付属美術学校(School of the Art Institute of Chicago)―イリノイ州シカゴ、アメリカ
学部在籍者数:2,794名
合格率 57%
○概要
ジョージア・オキーフ、デヴィッド・セダリス、エドワード・ゴーリーなどが卒業生として有名であるシカゴ美術館付属美術学校(通称SAIC)は、世界的に高い評価を得ています。SAICは学際的なカリキュラムを採用しており、学生は自身の進路を決める前に、芸術の分野を超えて幅広く検討を重ねるよう奨励されています。SAICの教育は高度にカスタマイズ可能であり、異なるタイプの媒体を組み合わせて学生が創造的になることを後押ししています。
SAICではキャンパス外での学習も義務付けられています。学生はインターンシップ・プログラム、研修旅行、海外留学などを通してこの条件を満たすことができます。これは大学外のアートの世界への架け橋となり、学生がアートの世界でのキャリアの準備をするのに役立ちます。
#3位:カリフォルニア芸術大学(California Institute of the Arts)
―カリフォルニア州バレンシア、アメリカ
学部在籍者数:959名
合格率:27%
○概要
カリフォルニア芸術大学(通称カルアーツ)は、学生に伝統的なメディアの枠を超えることを奨励する、国際的に認知されたアートスクールです。カルアーツは、学生一人一人への個別指導を重視しています。また、学生には高いレベルの創造的自由と独立性が与えられており、芸術的な有望性が入学の第一基準となっています。
カルアーツはまた、学生がロサンゼルスの青少年にアートを教える機会を提供しながら経験を積み収入を得ることができる、コミュニティ・アーツ・パートナーシップにも参加しています。この研究機関は、学生が芸術的スキルを大学卒業後のキャリアにつなげられるよう、インターンシップや指導プログラムなどのリソースを提供しています。
#4位:セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(Central Saint Martins College of Art and Design)―ロンドン、イギリス
学部在籍者数:約3,000名
合格率:報告なし
○概要
セントラル・セント・マーチンズは、ロンドン芸術大学の付属カレッジです。同校は、アートとデザイン教育において世界有数の教育機関として知られています。グラフィック・コミュニケーション・デザイン、ファイン・アート、ジュエリーとテキスタイルなどを含む、9つの分野を学生に提供しています。
学生たちは、各芸術分野の枠を超えてアイデアを発展させ、常に新しいアプローチやアイデアを受け入れるよう奨励されています。設備には、デジタル・ファブリケーション・スタジオ、活版印刷スタジオ、デジタル・メディア・ラボ、アニメーション・ラボなどがあります。
#5位:パーソンズ・スクール・オブ・デザイン・アット・ザ・ニュー・スクール(Parsons School of Design at The New School)―ニューヨーク州ニューヨーク市、アメリカ
学部在籍者数6,430名
合格率 51%
○概要
ニュー・スクールは、世界規模の問題を解決するためのデザイン思考アプローチを重視しています。芸術教育の最先端を走り続けることに専念しており、常に新しいトレンドや芸術への学際的アプローチを取り入れるよう努めています。また、社会貢献に重点を置き、世界に具体的な成果をもたらすデザイン・プロジェクトを後押ししています。パーソンズでは、学生に1対1のキャリア・カウンセリングを提供するほか、学生成功センター(The Center for Student Success)を通じて就職やインターンシップの斡旋も行っています。
#6位:ベルリン芸術大学(Berlin University of the Arts)―ベルリン、ドイツ
在籍者数:約3,500名
合格率:20%
○概要
ベルリン芸術大学はヨーロッパ最大のアートスクールです。教授陣には、中国人アーティストで社会活動家のアイ・ウェイウェイをはじめ、世界で最も評価の高い現代アーティストが名を連ねています。大学内にはファインアート、音楽、デザイン、舞台アートを専門とする4つのカレッジがあります。
ベルリン芸術大学は、170以上の他大学と国際提携を結んでいます。毎年500以上のイベントが開催され、ベルリンの重要な文化の場となっています。学生たちは、展覧会、コンサート、演劇、歌の晩、朗読会、講演会などで、自分たちの作品を一般の人々に向けて披露しています。
#7位:プラット・インスティテュート(Pratt Institute)―ニューヨーク州ニューヨーク市、アメリカ
学部在籍者数:3,675名
合格率:60%
○概要
プラットはニューヨークのアート界の中心的存在であり、世界のアート・デザイン系大学の中でも常に上位にランク付けされています。芸術分野をリードする著名な教授陣が揃っているため、学生はプラット在学中にアートの世界と有意義なつながりを持つことができます。またキャリア・カウンセリング・サービスも充実しており、卒業後の就職率も高くなっています。プラットの学校はまた、慌ただしい都市の生活から隔たれた聖域のような、美しく囲い込まれたキャンパスを擁しています。
#8位:アールト大学(Aalto University)―エスポー、フィンランド
在籍者数:12,113名
合格率:報告なし
○概要
アールト大学は比較的新しい公立大学で、2010年に3つの大学(ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ芸術デザイン大学)が一つに合併し誕生しました。合併の目的は、エンジニアリングやビジネスなど、さまざまな分野にわたって技術改革を促進する大学を作ることでした。
新しい学校であるにもかかわらず、学士、修士、博士レベルで90の学位プログラムが提供されています。ヒューマンセンタード・リビング・エンバイロメンツ(人間中心の生活環境)や、神経科学とデザインを融合させたヘルス&ウェルビーイング(健康と幸福)など、学際的なプログラムを通じて、テクノロジー、科学、アートの交差点を探求する機会が学生に与えられています。
また、フィンランド語、英語、スウェーデン語の3ヶ国語のプログラムを提供しています。
#9位:グラスゴー芸術大学(Glasgow School of Art,GSA)―グラスゴー、スコットランド
学部在籍者数:1,620名
合格率:20%
○概要
グラスゴー芸術大学は、スコットランドで唯一の公立アートスクールです。ファインアート学部とデザイン学部の2つのキャンパスに分かれています。グラスゴー芸術大学には、デジタル・デザイン・スタジオ、デザインイノベーション研究所、マッキントッシュ環境建築研究所、グラスゴー・アーバン・ラボなどの研究センターがあり、クリエイティブな分野における研究の先頭に立っています。
グラスゴー美術学校はまた、世界の主要なアート、デザイン、建築の学校約75校との間で、学生・スタッフ交換プログラムを実施しています。さらに、毎年50歳以下のアーティスト1名に贈られる英国アート界で最も権威ある賞、ターナー賞を受賞した卒業生も多数います。
#10位:中国中央美術学院(China Central Academy of Fine Arts)―北京、中国
在籍者数:約4,700名
合格率:報告なし
○概要
中国中央美術学院は中国でも有数の選抜校で、中国で最も権威のある美術学院とみなされています。ファインアート学部、中国絵画学部、デザイン学部、建築学部、人文科学部、都市デザイン学部の6つの専門学部で構成されています。
デザイン学部は、2008年の北京オリンピックのデザインをはじめ、中国の国家的なデザインプロジェクトに深く関わってきました。アカデミーには、明代にさかのぼる2,000点以上の中国の巻物絵画を含む巨大な博物館もあります。
#11位:パリ国立高等美術学校(National School of Fine Arts)―パリ、フランス
学部在籍者数:報告なし
合格率:報告なし
○概要
パリ国立高等美術学校は、書籍や美術品など45万点のコレクションを所蔵しており、これはフランス最大級のパブリック・コレクションです。教員や卒業生には、国際的に著名なアーティストが数多くいます。5年間のカリキュラムは、3年間と2年間の連続した「サイクル」で構成され、その間に学生は芸術創作の基本的な実践と理論を学びます。
#12位:東京藝術大学(Tokyo University of the Arts)―東京、日本
学部在籍者数:約3,300名
合格率:30%
○概要
東京藝術大学は、日本で唯一の国立芸術大学として、日本の芸術文化を発展させ、芸術の自由と創造の精神を重んじることを目指しています。東京藝術大学は、他大学や他機関とのコラボレーションを通じて、新しい芸術表現を創造し、世界の潮流に影響を与えるアートの力を実証することを目指しています。また、シカゴ美術館附属美術大学との交流プログラムも実施しています。
〇おわりに
どのアートスクールがあなたにふさわしいですか?
たくさんの素晴らしい選択肢がある中で、あなたにふさわしいアートスクールを決めるのは難しいでしょう。最初に考えるべきことは、場所です。大学のために他の州や国に行くことを考えますか?それとも家の近くがよいですか?そこから、希望する地域のどの学校が最も魅力的かを決めることができるでしょう。都会か、郊外か、それとも田舎の雰囲気を求めていますか。
これらの大学の多くを際立たせている要因のひとつは、カリキュラム全体の専門性の高さです。例えば、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインは、それぞれの芸術分野に分かれる2年生時の前に、すべての1年生に基本的な学習課程を課しています。しかし、すべてのプログラムがこのようになっているわけではありません。一部のアートスクールでは、すぐに専門分野を選び、学習を開始します。自分のカリキュラムがどのように構成されているかに注意を払い、自分の目標に合っていることを確認しましょう。
また、各学校があなたが望むタイプの機会や施設を提供しているかどうかを検討することも非常に重要です。ファインアート志向よりもデザイン志向が強いのであれば、パーソンズのような大学を検討してもいいかもしれません。この学校には、現実世界の問題を解決するためにデザイン思考を実践的に応用することに重点を置いたプログラムがあります。大学での留学を希望しているのであれば、キャンパス外での学習プログラムを終了することが義務付けられているシカゴ美術館付属美術学校を考えてみてはどうでしょう。
大きなポイントは、第一印象で決断する前に、各校が何を提供しているかを十分に調べることです。アート教育から何を得たいですか?あなたが得る可能性のある教授陣や周囲の芸術コミュニティとのつながりも考慮してみてください。こうしたネットワークは将来大きな助けとなるでしょう。プラットやパーソンズのようなニューヨークの学校はアート会の中心地のひとつに位置しているのでこの点で有理です。
このリストに掲載されている学校はどこも素晴らしいものばかりですが、あなたの興味に強く訴えるものがあり、あなたが求める具体的な種類のプログラムを提供している学校を選べば、素晴らしい大学生活を送ることができるでしょう。
出典:12 Best Art Schools in the World
https://blog.prepscholar.com/best-art-schools-in-the-world
「中学生・高校生対象:米国大学進学対策 個別相談(一部国内大学国際系大学も含む)」
進学までの準備、レベル、必要な要素、試験、面接対策などについて1時間でご説明します。
【実施方法】ご来校(対面)・オンラインどちらでも可。
【対象】当校で受講検討の中学生・高校生またはその保護者様。
【費用】無料。
こちらよりお申込み可能です。