【SAT】SATで各教科800点を取る方法

はじめに

SATリーディングとライティングのスコアが600~750点台であれば、その点数をできるだけ高く、800点満点にしたいと考えるはずです。

 

SATリーディングとライティングの満点を取るには、完璧な回答が絶対で、簡単なことではありません。しかし、努力と以下の戦略があれば、不可能なことではありません。SATのリーディングとライティングで常に800点を取ってきた経験者のアドバイスに従えば、満点、あるいはそれに近い点数を取ることができるでしょう。

 

注:この記事は、SATのリーディングとライティングですでに600点以上を取っている上級者向けです。この範囲に満たない場合は、「SATリーディングとライティングのスコアアップ法:8つの戦略」の記事をご参照ください。その記事のヒントに従い、600点を達成した後、この記事を閲覧することをお勧めします。

 

SATリーディングとライティングで満点を取ることとは

 

インターネット上にある800点を取るためのガイドのほとんどは、800点を取ったことのない人が書いています。こうしたアドバイスはたいてい漠然としていて、あまり現実的ではありません。「すべての問題をとけばいい!」といった単純なヒントだけでは不十分です。

 

これに対してこの記事では、SATのリーディングとライティングで800点を常に取って来た経験者による戦略なので、効果があると思われます。

 

この記事では、なぜ800点を取ることが良いことなのか、800点を取るためには何が必要なのか、そしてSATリーディングとライティングの9つの重要な戦略について説明します。

 

上級者であれば、高得点を取ることが良いことであることはすでにご存知でしょうが、なぜそもそもReadingとWritingの800点が有用なのかを知ることは、高いスコアを取るためのモチベーション維持のためにも重要です。

 

このガイドはデジタルSAT用に更新されていますので、ご自身が受けようとしているテストに有効であるかどうかを確認してください。また、このガイドでは、主に800点を取ることについて話しています。しかし、ご自身の目標が700点であっても、これらの戦略は同じように適用することができるかもしれません。

 

メリットを理解するなぜSATのリーディングとライティングで800点なのか?

SATの1550点以上は1600点満点と同一の扱いです。どの一流大学も、1550点よりも1590点を高く評価することは特にありません。すでに基準を越えており、入学できるかどうかは、残りの出願書類にかかっています。

 

すでに1550点を取っているのであれば、1600点を取るために無駄な勉強をする必要はありません。トップクラスの大学に必要なスコアは持っているのですから、残りの出願書類に取り組みましょう。

 

しかし、もしスコアが1540点以下で、アイビーリーグに行きたいのであれば、1550点以上にスコアを押し上げることに時間を費やす価値があるといえるでしょう。1450点と1550点の間には大きな差があり、その主な理由は、1550点よりも1450点の方が取りやすいからです。

 

例えば1540点はハーバードやプリンストンでは平均点前後となり、アイビーリーグレベルの入学率は通常10%以下であるため、平均点であることはあまり良くありません。

 

では、なぜSATのリーディングとライティングで800点を取るべきなのでしょうか?それは、他のセクションの弱点を補うことができるからです。一般的に、学校は各セクションのスコアよりも総合スコアを重視します。もしSAT Reading and Writingで800点満点を取ることができれば、SAT Mathで750点を取ったとしてもテストスコアに自信を持ったままでいられるからです。

 

SAT Reading and Writingで800点を取ることが本当に重要なもう一つのケースは、人文科学または社会科学専攻(英語、政治科学、コミュニケーションなど)でトップ校に出願する場合です。

 

米国大学入試は志願者間の比較がすべてです。学校は最も優秀な学生を入学させたいと考えており、あなたはあなたと同じ土俵の他の学生と競争することになります。人文・社会科学専攻で出願すれば、他の人文・社会科学専攻の人たちと競争することになり、彼らにとってSATリーティングは非常に簡単です。

 

学校の例をいくつか挙げましょう。ハーバードプリンストンイェールシカゴ大学では、SATリーディングの75パーセンタイルは780点以上です。つまり、これらの学校では、全生徒の少なくとも25%がSATリーディングで780点を取っていることになります。

 

もし800点まで頑張ることができれば、少なくともこの指標においては彼らと同等のレベルにあることを示すことになります。たとえ多大な努力が必要だとしても、重要なのは最後に達成したスコアだけです。

 

「自分にもできる」ということを知る

これは、単なるあいまいな啓示ではありません。文字通り、あなたや他の本当にやる気のある生徒は、SATのリーディングとライティングで800点を取ることができるのです。

 

何よりも、SATのスコアは、あなたがどれだけ努力し、どれだけ効率よく勉強したかを反映するものです。

 

SATは変わったテストです。アメリカの高校に通っているならわかるかもしれませんが、SATを受けると、学校で見たことのないような問題が出題されるような気がするはずです。

 

なぜなら、SATの問題は学校ではやらない問題だからです。SATは、大学進学への準備具合をテストすることを目的としており、その一環として、これまでに学んだことを、新しい、見慣れない問題を解くために応用できるかどうかをテストしているのです。しかし、だからといって、そのための準備ができないというわけではありません。

 

SATリーディングとライティングは受験者をだますようにできている―その手法を学ぶ

 

次のような経験をしたことがありませんか?SATのリーディングとライティングの問題では、運の悪い推測のために問題を逃してしまうことがよくあります。あなたが、いくつかの選択肢を消去した後に、残った選択肢が全てよく見えてしまった際です。

 

これは、誰もがSATの勉強をするときの大きな問題の一つです。SATは受験生を混乱させるためにわざとこのように作られているのです。

 

通常、英語の授業では、いかに文章を分析し、説得力のある議論をするかに焦点が当てられます。きちんと証拠に基づくことさえできれば、なんでも書きたいことについてエッセイを書くことができるでしょう。同じように、ほとんどの場合文法は明確な議論を構築するための一部として考慮されます。あなたの文章は筋が通っていますが、おそらくあなたは自身がどんなルールに基づいているかわかっていないでしょう。

 

SATには独特の問題があります。SATは全国規模のテストであるため、全米の生徒が公平に同じ土俵に立てる必要があります。つまり、SATはすべての高校生が学習するトピックしかテストできません。曖昧で難解なトピックをテストすることができないため、カレッジボードでは、いくつかの問題をより難しくする方法を見つけなければならず、典型的な方法はなじみのある文法などの概念を一風変わった方法でテストすることです。また、どの問題にもたった一つの明確な100%の正解が必要です。

 

もし各問題に2つの選択肢があって、それぞれがもっともらしく正しい時を想像してみてください。点数が発表されたとき、その問題を間違えた学生は全員、テストが間違っているとカレッジボードに苦情を言うでしょう。そうなれば、カレッジボードはその問題を無効にしなければならなくなり、テストとしての価値が下がります。

 

SATリーディングのトリック

 

SATのリーディング問題は、次のような質問をすることで、正解が1つしかないことをぼやかしています。

 

  1. The author would most likely agree with which of the following statements?
  2. The first paragraph primarily serves to:
  3. In line 20, ‘dark’ most nearly means:

ここにパターンがあることにお気づきでしょうか?問題文の言い回しは、最も可能性の高い2つか3つの答えの選択肢の間で受験者が揺れ動くように促します。

 

このトリックが作用したとき、受験者はランダムに推測し、間違った回答をするのです。

 

毎年何百万人もの受験生がこのトリックに引っかかっています。しかし、SATリーディングのトリックを学べば、誤答を避けることができます。

 

SATライティングのトリック

 

SAT Writingの問題は、主語と動詞の一致、無終止文、代名詞の選択など、あなたが学校で習い、おそらく毎日使っているトピックに関するものばかりです。しかし、テストを難しくするために、SATはこれらの概念を変わった方法でテストします。これにより、準備不足の生徒はつまずき、テストをよく理解している生徒は報われるのです。

 

例文を見てみましょう:

 

The commissioner, along with his 20 staff members, run a tight campaign against the incumbent.

 

この問題、わかりますか?主語と動詞の一致に誤りがあります。主語はcommissionerで単数ですが、動詞が「run」になっています。主語が単数なので、本当は「runs」のはずです。

 

もしこれに気づかなかったとしたら、あなたはSATライティングの典型的な罠にはまったことになります。この場合、「along with his 20 staff members」という挿入フレーズ(複数形の主語に対応する動詞を連想させる)でわざと受験者を混乱させているのです。

 

SATのライティング・セクションはこのような例文だらけでとても厄介です。ほぼすべての文法規則は特定の方法でテストされ、もしあなたがこれらの準備をしていなければ実力以上に悪い結果が出ることになるでしょう。

 

しかし次にこのような問題が出題されたときには、何をすべきかがはっきりとわかるはずです。主語と動詞を見つけ、挿入句を取り除けば良いのです。

 

正しい方法でSATの準備をすれば、SATのトリックを学ぶことができます。スコアアップのために必要なのは

 

  • SATで出題される問題のタイプを知る。
  • あなたがすでに知っているスキルを使って、これらの問題を解く戦略を学ぶ。
  • たくさんの問題で練習し、間違いから学ぶ。

重要なのは、読むのが得意でなくても、英語が得意でなくても、これらのスキルを身につけることができるということです。具体的にどうすればいいのか、もう少し詳しく説明しましょう。

 

リーディングとライティングで800点を取るために必要なこと

 

目標スコアが決まっていれば、実際のテストでそのスコアを取るために必要なことを理解するのに役立ちます。以前は、満点を取るためには何問正解すればよいかをかなり正確に計算することができました。1問や、場合によっては2問ミスしても800点は取れることがわかっていました。

 

残念ながら、新しいアダプティブ・フォーマットでは、そのような計算は無意味になってしまいました。今のところ、デジタルSATで満点を取りたいのであれば、どの問題もミスできないと考えるしかありません。

 

最も確実なのは、完璧を目指すことです。全問正解を目指す必要があるといえるでしょう。

 

SATリーディングとライティングで満点を取るための戦略

 

ここまで、SATのリーディングとライティングで高得点を取ることがなぜ重要なのか、具体的になぜスコアアップが可能なのか、目標点数を取るために必要な問題数の目安について説明してきました。

 

ここからは、スコアアップを最大化するために、あなた自身が勉強の中で使うべき実行可能な戦略について、基本的な勉強法のアドバイスから始まり、問題のタイプ別の具体的なヒントへと進んでいきます。

 

戦略1:大まかな自身の弱点を理解する

 

SATのリーディングとライティングの弱点は人それぞれです。基本的な文法ルールや文章への取り組み方が苦手な人もいます。また、本文はよくわかっても、問題を素早く読むことができなかったり、ストレスの多い試験条件で気が散ってしまったりする人もいます。

 

大まかな弱点には主に2つのタイプがあります。内容的弱点のある受験生は、SATリーディングとライティングで扱われる概念のいくつかを理解しておらず、時間管理的弱点のある受験生は、テストを終えるのに苦労するか、問題を急いで解くためにケアレスミスをします。

 

模擬試験を受けた後は、間違えた問題を分析し、なぜ間違えたのかを掘り下げる必要があります(これについては後述します)。その際、次のような質問をして、大まかなパターンを探しましょう:

 

  • リーディングとライティングで時間切れになりましたか?もしそうでなければ、解答を再チェックするために余った時間を使いましたか?テストが最後まで終わらなかったことは、わかりやすく時間管理に問題があったことを示す指標ですが、すべての問題を解き終えたとしても、必ずしもすべての時間を効果的に使えたとは限りません。
  • 正解したかどうかにかかわらず、最も時間をかけた問題を見てください。なぜ時間がかかったのでしょうか?もっと早く答えを見つける方法はなかったのでしょうか?
  • つまずいた問題(最終的に正解した場合でも)については、基本となる文法、語彙、概念を知らなかったことが問題だったのでしょうか、それとも問題の意味を理解するのに苦労したことが問題だったのでしょうか?
  • 答え方を知っていると自信のあった問題を誤答しませんでしたか?問題を急いで解いたために間違えたのでしょうか?

一般的に、タイミングと内容の両方の問題がありますが、もしかしたらあなたの中ではどちらか一方が他方よりもはるかに問題であることに気づくかもしれません。

 

戦略2:大量の練習をこなし、ミスをひとつひとつ理解する

 

完璧を目指すには、自分の弱点を一つ残らずカバーする必要があります。上のスコア表で見たように、たった1つのミスでも800点台から転落してしまうのです。

 

最初のステップは、とにかく練習を重ねることです。無料の教材で勉強している人は、たくさんの練習問題にまとめてアクセスできます。

 

第二のステップ、そしてより重要なパートとしては、自分のミスを理解することです。テストでのミスにはすべて理由があります。

 

なぜその問題を間違えたのかを正確に理解していないと、何度も同じミスを繰り返すことになりますよね。

 

模擬テストを20回やり、3,000問以上の問題を解いても、SATリーディングとライティングの満点にはまだ届かない人がいるとしましょう。

 

なぜか?それは自分の間違いを理解していないからです。何度も何度も壁に頭をぶつけているだけにすぎません。

 

以下がそのために必要なことです:

 

  • すべての模擬テストや問題集で、20%でも自信がない問題にはすべて印をつけましょう。
  • テストや小テストを採点するときは、マークした問題や不正解だった問題をすべて見直しましょう。こうすることで、たとえ正解した問題であっても、必ず見直すことができます。
  • 問題があった問題については、次のことを記録に留めておきましょう:

#1:問題の概要

#2:なぜ間違えたのか

#3:今後そのミスを避けるためにどうするか。

テーマやサブテーマ(リーディング:語彙/ライティング:句読点など)ごとにセクションを分ける。

 

ただ考えて先に進むだけでは不十分です。解答解説を読むだけでは不十分です。なぜこの問題で失敗したのか、その理由をしっかり考えなければなりません。このように、自分のミスに対して構造的なアプローチをとることで、自分がミスしたすべての問題とその理由についての考察の記録を残すことができます。

 

常に深堀りをする‐なぜその問題を間違えたのか?

 

さて、あなたが回答を間違える一般的な理由は何でしょうか?ただ 「この問題を正しく理解できなかった 」と言ってはいけません。それは逃げることです。常にもうワンステップ先にいきましょう。具体的に何をミスしたのでしょうか、そして今後何を改善しなければならないのでしょうか。

 

ここでは、リーディングやライティングの問題をミスした一般的な理由の例と、さらに一歩踏み込んだ分析方法をご紹介します。

 

消去: 不正解の選択肢を消去しきれなかったか、正解を消去してしまった。

 

もう一歩: なぜテスト中にその選択肢を削除できなかったのか?今後このような選択肢をなくすにはどうしたらよいか?

 

 

内容:この問題に答えるために必要な文法ルールを学んでいなかった。

 

もう一歩: 具体的にどのようなルールを学ぶ必要があるのか、またその文法ルールを学ぶためにどのようなリソースを使うのか?

 

 

ルールの見落とし:文法ルールは知っていたが、SATの問題はそれを見落とすような書き方をしていた。

 

もう一歩:今あなたはどのようにその問題を解くのか?今後この文法ルールに気づくために使える戦略はあるか?

 

 

ケアレスミス: 設問が何を求めているかを読み違えたか、間違ったことを答えてしまった。

 

もう一歩: なぜ質問を読み違えたのか?このようなことを避けるために、今後どうすればよいか?

 

 

語彙: キーワードの意味がわからなかった。

 

もう一歩: この単語は何か?定義・意味は何か?この問題で知らなかった単語は他にもあるか?

 

おわかりいただけましたか?なぜ自分が間違えたのかを理解するために、かなり掘り下げています。

 

そうです、これは本当に大変で、努力が必要なことです。だからこそ、効率の悪い勉強をしている学生のほとんどが上達しないのです。

 

多くの人は正しい勉強法を知りません。正しい勉強法を知っていても、毎日、毎日、規律を守って真面目に実践する人はほとんどいません。

 

しかし、あなたは違います。このガイドを読んでいるということだけで、あなたはすでに他の学生よりもよく考えていることを証明しています。そして、これらの原則を適用し、自分のミスを分析すれば、あなたも他の生徒より上達するでしょう。

 

ボーナスヒント、解答解説を読む前に問題を解き直す

 

ミスした練習問題を見直すとき、おそらく解答解説を読んでから先に進むでしょう。しかし、それでは単純すぎるし、効果的ではありません。これは受動的な学習といえます。

 

解答解説を読むだけで、「右の耳から左の耳」ではもったいないです。実際に間違いから学ぶことはなく、その間違いを何度も繰り返すことになるでしょう。

 

代わりに、何か違う方法を試してみましょう。正解の選択肢(A~D)がどれなのかを確認し、解説は見ないでください。その代わりに、もう一度問題を解き直し、正解にたどり着けるようにしましょう。

 

これは難しいことが多いでしょう。一度目に解けなかったというのだから、なぜ二度目は解けるというのでしょう?

 

しかし、今回は時間的なプレッシャーが少ないので、間違った選択肢を排除する新たな理由が見つかるかもしれないし、何か別のことをひらめくかもしれません。何かがあなたにとって「カチッ」とくるのです。

 

そうなれば、ただ解答解説を読むよりも、学んだことが20倍も長く心に残ることになります。ただ受動的に情報を吸収するよりも、苦労して突破口にたどり着いたからこそ、その情報がはるかによく定着するのです。

 

これはSATリーディングに最適です。というのも、本文の間違った解釈のために問題を取りこぼすことがよくあるからです。無理矢理にでも正解を導き出そうとすることで、文章の正しい解釈を身につける練習になります。さらに良いことに、正解がなぜ正しいのか、そのヒントをパッセージから探し出すことになり、それはまさにあなたのパッセージ戦略に必要なものなのです。

 

間違えた問題をパズルのように扱ってください。それぞれの誤答と最大10分間格闘してください。それでも分からなかったら、解答解説を読みましょう。

 

戦略3:自分の弱点を見つけ、それを鍛える

 

きっと皆さんは、リーディングやライティングで得意な分野と不得意な分野があるでしょう。例えば、どこにカンマを置くかを覚えるよりも、文章の全体像を把握する方が得意かもしれません。あるいは、語彙は得意でも、文章の機能を理解するのは苦手かもしれません。

 

勉強時間は無制限にあるわけではありません。つまり、SATのために勉強する1時間ごとに、最も効果的な1時間を確保する必要があるのです。

 

具体的に言えば、自分の最大の改善点を見つけ、そこに取り組む必要があるのです。

 

多くの受験生が間違った方法で勉強しています。ただ本を買って隅から隅まで読んだのにも関わらず上達しません。そして彼らはショックを受けるのです。しかし、あなたは違います。

 

SATのための効果的な勉強は、家のペンキ塗りのようなものではありません。薄っぺらい理解ですべてのベースをカバーしようというのではないのです。こういった生徒たちは、すでに知っている科目に時間を浪費し、自分の弱点に十分な時間をかけられていません。

 

むしろ、SATのための効果的な勉強とは、水漏れしたボートの穴をふさぐようなものなのです。まず一番大きな穴を見つけ、そこを埋める必要があります。そして次に大きな穴を見つけ、そこを直します。やがて、ボートがまったく沈んでいないことに気づくでしょう。

 

ボートの修理がSATのリーディングとライティングとどう関係しているのでしょう?自分が最も苦手とするサブスキルを見つけ、それを苦手でなくなるまで訓練する必要があるということです。一番大きな穴をまず直しましょう。

 

リーディングでは、自分のミスにパターンがあるかどうかを見極める必要があります。推論問題が苦手なのか?あるいは、細部の解釈が本当に苦手なのか?主語と動詞の一致を理解していないのか?間違えた問題ごとに、問題のタイプを特定する必要があります。

 

間違えた問題のパターンを見つけたら、そのスキルのために特別な練習をする必要があります。例えば、推論問題(これは一般的に最も理解しにくいタイプの問題です)を多く取りこぼしたとします。このスキルの練習問題を集中的に解く方法を見つけ、自分の弱点を訓練する必要があります。(デジタルSAT模擬テスト完全ガイドでたくさんの無料問題を見ることができます)

 

戦略4:3つの誤答をなくすことを学ぶ

 

この戦略は、SATリーディングとライティングのスコアアップに最も効果的といえるかもしれません。リーディング問題の見方が完全に変わるでしょう。

 

上述したように、SATには常に明確な答えが1つしかないという話をしました。100%正しい答えは1つだけなので、4つの選択肢のうち3つは何か間違っているということです。

 

答えの選択肢をなくそうとすると、最後にはどれも同じように正解になりそうなものがいくつか出てくるでしょう。「これならいけるかも、、、いやでも、これもいけるかもしれない、、、」

 

そんなことはもうやめましょう。これは、答えの選択肢を消去するのに十分な作業ができていないからです。間違っている選択肢はすべて、それなりの理由があって消し去ることができます。

 

リーディング問題へのアプローチを180度変える必要があります。3つの選択肢を消す理由を見つけましょう。「この選択肢を消す理由を見つけられるだろうか?これはどうだろうか?」

 

覚えておいてほしいのは、単語ひとつでも選択肢が誤答になる理由になりえるということです。解答の選択肢に含まれるすべての単語は、SATによって理由があって選ばれています。もし、選択肢の中の一つの単語が、パッセージの文章で裏付けされていないのであれば、たとえ答えの他の部分が良くても、その選択肢を消去する必要があります。

 

SATが好んで使う典型的な間違った選択肢がいくつかあります。例えば、人類の進化がどのように環境を形成したかについて書かれた文章を読んだとしましょう。まず、ホモ・ハビルスなどの初期の種からネアンデルタール人への移行が、火などの道具の使用を引き起こし、それが山火事を発生させ、生態系を形作ったと、という内容について書かれていたとしましょう。次に、4万年前のホモ・サピエンスが、ウーリーマンモスのような種を乱獲して絶滅させたことについて書かれます。

 

そこで、「次のうち、この文章の主題を最もよく表しているものはどれか?」という設問にぶつかります。以下が解答の選択肢です:

 

  • A:ホモ・ハビルスとネアンデルタール人の変遷
  • B: 進化の研究
  • C: 環境が人類の進化をどのように形成したか
  • D: 進化の信憑性
  • E:人類の進化が生態系に与える影響

(ここでは説明のため5つの選択肢がありますが、SATでは4つの選択肢しかありません)。

 

これらの選択肢を読んでいるうちに、そのうちのいくつかは、あなたにとって本当にもっともらしく聞こえてきたことでしょう。

 

驚くことに、A~Dの解答にはそれぞれ重大な間違いがあります。どれもSATで出題される間違った選択肢の典型的な例です。

 

誤答1:具体的すぎる

A: ホモ・ハビルスとネアンデルタール人の変遷

 

このタイプの誤答は、パッセージの中の小さなディテールに焦点を当てています。これはあなたをだますためのものです。「まあ、これについてパッセージ内で読んだから、もっともらしい選択肢だ 」と思うかもしれません。

 

そうではありません!この選択肢は本当にパッセージ全体を説明しているのでしょうか?この選択肢は基本的にこのパッセージのタイトルとして機能するでしょうか?パッセージ全体のポイントを伝えるには、あまりにも具体的すぎることに気づくでしょう。

 

誤答2:広すぎる

B: 進化の研究

 

このタイプの誤答は逆の問題点があります。確かに厳密にはパッセージは進化の研究について書かれていますが、進化の一面だけ、特に環境への影響に関連して書かれていますよね。

 

例を挙げるなら、あなたが携帯電話について友人に話したとして、彼があなたの主な論点は宇宙についてだと言ったとする。確かに、厳密には携帯電話は宇宙の一部ではありますが、その本当に小さな一部に過ぎませんよね。話が大きすぎます。

 

誤答3:逆の関係

C: 環境が人類の進化をどのように形成したか

 

この誤答の選択肢は、正しい単語をすべて挙げているので厄介です。しかしもちろん、それらの単語間の関係も正しくなければありません。ここでは、関係が反転しています。飛ばし読みの生徒はこのようなケアレスミスを犯します!

 

誤答4:無関係な概念

D: 進化のもっともらしさ

 

最後に、この種の誤答は、学生が問題を考えすぎる傾向を利用したものです。もしあなたが進化について議論することに熱中しているのなら、進化についての議論はすべて進化のもっともらしさについて議論する機会になってしまうので、これは引き金になる答えかもしれません。もちろん、この概念はパッセージのどこにも出てきませんが、どうしても我慢できない学生もいるでしょう。

 

おわかりでしょうか?表面的には、どの選択肢も正解の可能性があるように聞こえます。準備不足の学生なら、どれももっともらしい答えだと思うでしょう。

 

しかし、もっともらしいだけでは十分ではありません。正解は100%、完全に正しいものでなければならないのです。間違った答えは1語でも何かおかしい可能性があります。それを消去できなければなりません。

 

このアプローチをSATリーディングパッセージのすべての問題で取り入れてみてください。あなたのスコアは上がり始めるでしょう。

 

戦略5:選択肢を読む前に答えを予測する

 

すでに説明したように、SATは本当によく似た選択肢を隣り合わせに並べることで、ミスを誘発するようにできています。戦略4では、容赦なく行う選択肢の消去法を取り上げました。ここではトラップにはまらないためのまた違う戦略があります。選択肢を読む前に、自分なりの答えを考えておくのです。

 

この戦略を適用しないと、思考プロセスが迷走してしまいます。よし、今問題を読んだ。Aは間違いなくアウトだ。Bはなんとなくいける。Cは、、、正確には当てはまらないが、もしかしたら正解かもしれない。

 

この時点で、あなたはすでにカレッジボードの罠にはまり、解答の選択肢をごちゃごちゃにしてしまっているのです。

 

逆のアプローチをとりましょう。問題を読みながら、選択肢を読む前に自分なりの理想的な答えを考えましょう。こうすることで、SATの解答選択肢、特に不正解の選択肢に偏ることを防ぐことができます。

 

すぐに答えられない問題でも、解答の選択肢を見る前に問題を解いてみましょう。

 

ここで重要なのは、自分の解答選択肢を裏付けできなければならないということです。SAT Reading and Writingのすべての正解は、本文によって正当化される必要があります。そうでないと、答えが曖昧になり、誤答の原因になります。

 

戦略6:すべての答えを正当化する

 

多くのトップクラスの受験生は、SAT Writingに対して「ソフトなアプローチ」をとり、必ずしもその理由を知ることなく、正しいと思う答えを選んでいます。テストを本当にマスターしている場合、この方法は有効です。しかし、ほとんどの受験生がこのレベルに達することはありません。

 

どうすればよいのでしょうか?すべての問題で、自分の答えを正当化する必要があります。文法規則やパッセージのどの部分がこの答えを正解にしているのか、具体的な根拠を示すことができなければ、その答えはおそらく正しくありません。

 

修辞疑問文では特にそうで、解答の選択肢が曖昧で微妙に異なることがあります。なぜ1つの答えが間違いなく正解で、他の3つの答えが間違いなく不正解なのかを理解しなければなりません。標準化されたテストだからです。

 

戦略7:余った時間で終了し、ダブルチェックする

 

これらすべての対策でのあなたのゴールは、SATのリーディングとライティングが得意になり、すべての問題を解いてセクションの最後に余った時間で見直しできるようになることです。

 

見直しの際の最良の方法は何でしょうか?以下の方法が効果的です:

 

  • 問題を読み直す。設問が何についてのものなのか、自分の思い込みを疑ってみる。その問題がテストしている具体的な文法規則や分析概念を挙げる。
  • 最初に使った方法とは別の方法で問題を解いてみる。消去法で問題を解いた場合は、自分の言葉で答えてみて再確認する。
  • ある問題で100%正しいと確信できない場合は、たとえ少し疑問が残っているだけでも、復習のためにマークし、次のラウンドで戻ってくる。

ある問題で30秒以上費やしていることに気づき、答えにたどり着く方法が明確でない場合は、飛ばして次の問題に進みましょう。800点を取るためには満点に近いスコアが必要ですが、問題を飛ばすことを恐れないでください。後で戻ってくればいいし、今はできるだけ多くの得点を取ることの方が重要です。

 

戦略8:文法ルールを総合的に学ぶ

 

これを避けては通れません。テストに出題される文法規則とその仕組みをすべて知っておく必要があります。

 

句読点の使い方など、特定の文法ルールは他のルールよりも出題頻度が高いです。しかし、完璧を目指すのですから、あまり一般的でないルールも知っておく必要があります。

 

例えば、最も重要な文法規則から最も重要でない文法規則まで、次のように分類することができます:

 

  • Punctuation 句読点
  • Sentence Structure 文の構造
  • Verb Tense 動詞の時制
  • Modifiers 修飾語
  • Possessives 所有格
  • Agreement 同意
  • Pronouns 代名詞
  • Conventional Expression 慣用表現

もちろん、これらは一般的なカテゴリーです。もっと具体的な「サブルール」も知っておく必要がありますが、テストでの出題頻度や勉強の難易度はそれぞれ異なります。

 

例えば、Punctuation(句読点)はSAT Writingで圧倒的によく出題される文法規則ですが、いくつかの個別の概念しか使われていません。カンマの使い方やピリオドとセミコロンの使い分けに関する問題は多く出題されますが、疑問符や感嘆符に関する問題はほとんど出題されません。

 

したがって、最も影響のある文法ルールの学習に時間を集中させることが重要です。

 

戦略9:ボキャブラリーの渦に巻き込まれない

 

語彙学習は一般的に生徒から注目されすぎています。進歩が感じられるので、単語帳で単語を勉強するのは気分がいいものです。「1,000個の単語を勉強したのだから、点数が上がったに違いない!」

 

この達成感が、試験対策プログラムが語彙を教えるのが好きな理由です。何か役に立つことを教えているように感じられ、語彙学習が実際にはスコアに役立っていないことが明白にならないからです。

 

デジタルSATでは、文脈の中で語彙を分析する問題が数多く出題されますが、文脈の中で分析しなければならない単語は、通常かなり一般的なものです。

 

以下は、デジタルSATで文脈を理解する必要がある単語の例です:

 

  • ambivalent
  • clashes
  • convey
  • plastic
  • postulate

これらはやや高度な単語ではありますが、「baroque」、「diatribes」、「platitudes」、「progenitor 」など、デジタルSAT以前のかつて知っていなければならなかった単語のレベルには到底及びません。

 

ボキャブラリーの学習は無駄ではありませんが、効果的に行い、学習全体のほんの一部を占めるようにすることが大切です。とっておきのヒントをいくつか紹介しましょう:

 

  • まず、SATの語彙を勉強する最良の方法について、詳細なガイドはこちらです。この方法を使えば、勉強の効率が格段に上がるので、単語をより長く記憶し、最も難しい語彙に最も頻繁に取り組むことができるでしょう。
  • 次に、練習問題で見た知らない単語をメモすることです。正解だけに注目するのではなく、不正解の定義も理解しましょう。

SATで使われる単語を予想するのは難しいですし、SATでは過去に出題された単語が繰り返し出題されることはあまりありません。しかし、公式の無料模擬テストは最高の情報源です。

 

まとめ SATリーディングとライティングで満点を取る方法

以上が、SATリーディングのスコアを800点に伸ばすための主な戦略です。もし今600点以上なら、努力と賢い勉強でSATリーディングの満点まで上げることができます。本気で800点を目指すなら、次のことが必要です:

 

  • 自分の弱点を理解する
  • 自分のミスを特定する
  • 問題を間違えた理由を理解する
  • 誤答をなくす
  • 解答の選択肢を正当化する
  • 時間を管理する
  • 正解を予測する
  • 重要でないスキルの習得にとらわれない

多くの戦略を取り上げましたが、やはり要点は次のようになるでしょう:

自分の弱点を理解し、その弱点を継続的に訓練する必要があります。自分のミスについてよく考え、どんなミスも見逃さないようにしましょう。

 

出典:How to Get 800 on SAT Reading and Writing: 9 Strategies From a Perfect Scorer
https://blog.prepscholar.com/how-to-get-800-on-sat-reading-and-writing

「中学生・高校生対象:米国大学進学対策 個別相談(一部国内大学国際系大学も含む)」

進学までの準備、レベル、必要な要素、試験、面接対策などについて1時間でご説明します。

【実施方法】ご来校(対面)・オンラインどちらでも可。
【対象】当校で受講検討の中学生・高校生またはその保護者様。
【費用】無料。

こちらよりお申込み可能です。