【アメリカ/大学】大学出願に必要なもの
〇初めに
大学入学に向けての1年間は、非常にわくわくする時間です。しかし、特にどのように出願すればよいか分からない場合は、慌ただしく、ストレスがたまることもあります。出願に必要な条件は学校によって大きく異なりますが、一定の共通点があると同時に、避けなければならない落とし穴もあります。
〇願書(Application Form)について
学校独自の願書は、2ページほどの短いものから、はるかに長いものまであります。殆どの学校では、紙の願書だけでなく、オンラインの願書も受け付けています。ただし、オンライン願書を提出しても、残りの必要書類を送る必要があるということに留意してください。
もう一つの選択肢は、オンラインのCommon Applicationといわれる共通願書を利用することです。Common Applicationは現在、300以上の学校で受け入れられています。これを利用することで、検討している全ての大学ごとに個別の願書を作成する必要がないという利点があります。しかし、全ての大学が共通願書を認めている訳ではありませんし、受け入れている大学でも補足的な短い願書が必要な場合もあります。
また、共通願書を使用したからといって不利になることはありません。共通願書を受け入れることに同意した大学は、共通願書を提出した出願者と学校独自の願書を提出した出願者を同等に扱う義務があります。
落とし穴
・各校は願書の締切を設定していますが、一般的に競争率が高いほど締め切りは早くなります。余裕を持って出願書類を作成し、締切日までに提出しましょう。
・願書に不足している情報がないか、もう一度確認しましょう。願書に不備があると、志望校に希望する学年で入学する機会を失うことになりかねません。
〇試験のスコアについて
大学によっては、SATとACTの両方のテストスコアを受け付けるところもありますが、どちらか一方しか受け付けない学校もあります。
試験を受ける際には、自分のスコアを送りたい大学をリストアップすることができます。2009年以降、受験生は、SATの全てのスコアを送るのか、一部を送るのか、あるいは1つだけ送るのかを選択できるようになりました。ただし、電話またはオンライン上で選択しなければ、全てのスコアが提出されてしまいます。
落とし穴
・テストが処理され、スコアが学校に送られるまでには時間がかかります。出願締め切り日までに学校がスコアを受け取ることができるように、余裕をもって試験日を選びましょう。
・志望大学がどのテストを受け入れているかを早めに確認し、適切なテストを受けましょう。
〇推薦状(Letters of Recommendation)について
必要な推薦状の数や作成者は学校によって異なります。一般的には、高校の進路指導員や教師が書いた推薦状が最低2通必要となります。
落とし穴
・あなたの長所を証明してくれる人を選びましょう。つまり、あなたのことをそれなりによく知っている先生やカウンセラーを選ぶべきです。
・先生やカウンセラーが十分な時間をかけて熟考した推薦状を作成できるように、早めに依頼しましょう。
〇パーソナルエッセイ(Personal Essay, PS)について
ほとんどの大学では、出願書類の一部として、パーソナルエッセイやパーソナルステイトメントと呼ばれるものの作成を求められます。多くの人にとって、これは出願手続きの中で最も難しい作業です。エッセイの長さは大学の規定によって異なりますが、殆どの場合、300~500 wordを求められます(それ以上の長さを求める学校もあります)。また、テーマも学校によって異なります。
落とし穴
・エッセイを慎重に校正し、スペルや文法に間違いがないかを確認しましょう。必要であれば、先生に校正やレビューを依頼しましょう。
・エッセイを書き始めるのがギリギリにならないようにしましょう。何度も下書きをする必要があるからです。また、下書きの間に時間を置くことで、急いでいると見落としかねない不自然な文章構成や間違いを見つけることができます。
〇成績証明書について
高校から正式な成績証明書を大学が受け取るまで、あなたの出願書類は完成しません。学校によっては、高校から直接送られてきた成績証明書しか受け付けないところもあります。また、成績証明書を封入した封筒をあなたが高校から受け取り、それを郵送すればよい学校もあります。
落とし穴
・成績証明書を受け取る際には、封筒を開けないようにしてください。封を切ってしまうと、大学側が受取りを拒否する可能性があります。
・出願書類を送らなくてはならないギリギリの日まで、成績証明書の発行を待たないでください。高校によっては、成績証明書の発行に数日かかる場合もあります。
出典:
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