海外の大学を受験する際に必要になる英語能力証明テスト。いくつもあってどれを受けたらよいか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
今回は数多くある中から、IELTS試験についてご紹介します。
また、TOEFLとの違いについてもご紹介します。
◇IELTSとは
International English Language Testing System の頭文字で、海外留学や研修のために英語能力を証明する必要のある方、イギリス、オーストラリア、カナダなどへ海外移住申請される方に最適なテストです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼすべての高等教育機関で認められており、アメリカでも、アイビー・リーグを含む3,000以上の教育機関で採用されています。
◇受験方法
まず最初に、IELTSは現在、紙と鉛筆で受験するIELTSとコンピューターで受験するCDI方式の2種類の受験方法があります。
(※CDI方式は、2019年3月27日より運用。現在、東京会場のみ実施)
テストは、IELTS AcademicとIELTS General Trainingの2種類があります。
全国さまざまな都市で、ほぼ毎週実施されています。
上記両試験ともに受験料:25,380円(税込み)
試験時間:2時間45分
◆IELTS Academicとは?
高等教育を受ける環境において必要な英語運用能力を備えているかどうかを測る試験です。この学業に必要な英語を盛り込んだ試験は、英語でのトレーニングや学習を始める準備ができているかを評価します。
この試験を受験するのは、以下のような目的がある方です:
•学士および修士学位取得のための留学
•英国大学留学のためのTier4(学生ビザ)申請
•英語圏の専門的機関での就労
◆IELTS General Trainingとは?
日常生活で活用する実践的な英語力を測ります。職場や日常生活での環境を反映した課題や設問が出題されます。
この試験を受験するのは、以下のような目的がある方です:
•学士以下の留学やトレーニング
•英語圏での就業や職業訓練
•英語圏への移住
◇テストの構成
IELTS Academic | |||
セクション | パート | 内容 | 設問数 |
Writing | Task 1 | 最低150語の英作文。 | 1 |
60分 | Task 2 | 最低250語の英作文。 | 1 |
Reading | パッセージ1 | 学術的なトピックスに関して、専門誌、雑誌、新聞、書籍などから出題されます。 | 40 |
60 分 | パッセージ2 | ||
パッセージ3 | |||
Listening | セクション1 | 日常生活の会話 | 40 |
セクション2 | 社会生活の会話 | ||
30分 | セクション3 | 教育・勉強の会話 | |
セクション4 | 学術的・専門的な会話 | ||
Speaking | パート1 | 自己紹介と日常的会話 | |
パート2 | トピックについてスピーチ | ||
11~14分 | パート3 | より深く掘り下げたディスカッション |
◇IELTS とTOEFLの主な違い
どちらも大学留学するために主に使われるIELTSとTOEFL。形式や対策方法が異なるため、どちらを受けるか迷う方もいると思います。人により解答しやすい、受験しやすい試験が分かれるため、まずは下の表を参考に、自分に合うかもしれないと思った試験の練習問題を解いてみると良いでしょう。
IELTS | TOEFL | |
試験の目的 | イギリス型の大学教育を反映したもの | アメリカの大学教育を反映したもの |
テスト形式 | 3時間
回答は手書き・スピーキングは対人テスト |
4.5時間
すべてコンピューターを使用して回答 |
受験日数 | 2日間(Speakingは翌日) | 1日間 |
スコア | 4.0-9.0 | 42-120 |
また、大学によってはどちらかの試験しか認めない、という可能性もありますので、必ず大学の公式ホームページで確認しましょう。この2つの大きな違いはコンピュータ形式か、ペーパーテスト形式か、という点です。タイピングが得意かどうか、画面で文章を読むのに慣れているかどうか、といった視点からどちらを受けるか検討してみてください。
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