教育において長い歴史を持ち、高い教育水準を誇るイギリスの大学。
今回はイギリスにある多くの大学の中から、アートやデザインの分野に特化した有名大学を紹介します。
ユニヴァーシティ・オブ・アーツ・ロンドン(UAL)
QS世界大学ランキングにおいて、アート・デザインを学ぶことのできる大学の中で第6位にランクインしたUALは、130の国から来たおよそ19,000人の学生が学ぶ、ヨーロッパで最大規模の芸術大学です。19世紀から20世紀にかけて創立したアート、デザイン、ファッション、メディアを学ぶことができる6つのカレッジが合併し、2004年に発足しました。その成り立ちから、各カレッジがそれぞれ独自の文化、方針を持っています。
この大学では、学び、創造し、調査し刷新していく機会を、すべての段階の学生に与え、そのジャンルは演劇、グラフィック・デザイン、インテリア・デザイン、クリエイティブ・コンピューター、ファッション・ジュエリー、広報、美術など広範囲に及びます。
UALではフリーランスの仕事やインターンシップを通して、プロと同じ環境下で働く貴重な機会を提供し、必要なスキルを育てることを目指しています。20以上の団体やクリエイティブ・コミュニティが存在しているため、所属することでさらに大学生活を充実させることもできるでしょう。また、留学生は比較的優先して、UALの所有する滞在先が割り当てられるといわれています。
イギリス人、もしくはイギリス在住の50歳以下のアーティストで、過去1年間にイギリス現代美術に最も大きく貢献したアーティストに贈られる「ターナー賞(Turner Prize)」のこれまでの受賞者の中で、UALの卒業生は全体の半数以上を占めています。
入学のポイント
UALが受け入れるファウンデーション・コースは以下のものです。
- セントラル・セント・マーチンズ:アート&デザイン
- セントラル・セント・マーチンズ:パフォーマンス
- カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ:アート&デザイン
- ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション:(Certificate in Higher Education)デザイン・メディア・スクリーン
- ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション:(Certificate in Higher Education)ファッション
- ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション:デザイン・メディア・スクリーン
- ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション:ファッション
いずれも受講する前年度の10月頃から出願が開始し、9月から1年間学ぶコースです。
このうち、①~⑤は、出願にAレベルや国際バカロレアといった資格が必要である一方、⑥⑦は日本の高校卒業に相当する資格で出願ができます。また、④~⑦は留学生向けで、英語力のサポートやアカデミックスキル、ライティングの指導もコースで行われます。
出願の際は、IELTS for UKVI(Academic)を受けることが求められます。必要な英語力、提出するものが選択学科により異なるため、公式ウェブサイトをよく確認し、十分に余裕をもって出願できるようにしましょう。
※最新情報は必ず公式ホームページでご確認ください。↓
https://www.arts.ac.uk/