教育において長い歴史を持ち、高い教育水準を誇るイギリスの大学。
今回はイギリスにある多くの大学の中から、2019年の世界大学ランキング(The Times Higher Education)や新聞社the Guardianによる2019年イギリス国内大学ランキングの上位にランクインした5つの大学を紹介していきます。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)
世界ランキングでもthe Guardianの国内ランキングでも上位にランクインしているLSEは、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)と同様にロンドン大学を構成するカレッジの一つで、特に社会学に特化していることで知られています。
中心となり設立したビアトリス・ウェッブ(Beatrice Webb)、シドニー・ウェッブ(Sidney Webb)、グレアム・ウォーラス(Graham Wallas)、ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)は、フェビアン協会を設立したことで高校の世界史でもよく出てくるためなじみのある人も多いのではないでしょうか。
その成り立ちからも想像できるように、経営学、社会政策、人類学が学生に人気があるようです。ロンドンの中心部にキャンパスの拠点を置いているため、バスや地下鉄の便が良く、博物館や図書館へのアクセスも良いことが特徴です。
the British Library of Political and Economic Scienceとしても知られる大学図書館は、社会科学の主要な国際図書館です。イギリス内に5つしかない国立研究図書館として、そのコレクションはthe Arts Council Englandより国内外において傑出した重要性を持つという評価を受けています。政府の印刷物、統計を含む100万以上の印刷物と、6万以上の電子書籍、10万以上の電子ジャーナルへのアクセス権、そして幅広いデータを保持しています。
すべての学部生は、社会科学者のように考えるために、多分野にまたがり取り組む革新的なコース、「LSE100(The LSE Course)」を受講します。このコースでは、証拠、説明、理論の中心となる方法論的コンセプトに触れ、学生の研究、コミュニケーション、分析力を作り上げ強化していきます。4つのケーススタディーを考察し、顕著な社会問題の原因と解決策を探索し討論することを、LSEの学者たちに促すことに貢献することを目指しています。
入学のポイント
LSEではファウンデーション・コースは開講されていませんが、他の大学でファウンデーション・コースを修了した学生の出願を受け入れています。しかし、すべての学部がすべてのファウンデーション・コースを受け入れているわけではないので注意が必要です。
2018年度はロンドン大学インターナショナル・プログラム(the Unversity of London International programme)、UCL、キングス・カレッジ・ロンドン(King’s College London)、ワーウィック大学(the University of Warwick)などのファウンデーション・コースからの出願が受け入れられました。
また、学科によってはAレベルの数学を履修することが必須とされていることもあるため、入学に何が必要なのか、時間の余裕をもってよく調べるようにしましょう。
※最新情報は必ず公式ホームページでご確認ください。↓
http://www.lse.ac.uk/