TOEFL Junior®とは

TOEFL Juniorとは

海外の大学を受験する際に必要になる英語能力証明テスト。いくつもあってどれを受けたらよいか分からない…という方も多いのではないでしょうか。

今回は数多くある中から、TOEFL Junior®という試験についてご紹介します。

TOEFL Junior®とはどんな試験?どんな人が受験する?


この試験はアメリカの世界最大の教育測定機関ETSが開発したTOEFL iBTの前段階として、同機関が英語が第一言語でない中学生・高校生を対象に開発した試験です。リーディング、文法・語彙、リスニングが出題されるTOEFL Junior® Standardと、スピーキング力を測定するTOEFL Junior® Speakingの2種類があります。海外の中学・高校で行われる授業や友達同士の会話が主な題材となっており、世界中の教育カリキュラムに従って作成されています。そのため世界65か国以上で使用される、信頼性の高い試験であるといえるでしょう。

テスト結果は合否ではなくスコアで提示されるため、英検やCEFRといった他の英語力の基準との比較がしやすくなっています。問題は英語で問われ英語で答える形式であり、受験して世界の同世代の英語力を知ることで、英語学習の指針をより立てやすくなるでしょう。

試験内容


ペーパーテストで4択のマークシート形式で行われるTOEFL Junior® Standardの試験の内容は以下の通りです。

問題数 時間 測定する力 問題の内容
リスニング 42問 約40分 ・要旨や要点を理解し解釈する。

・重要な点の言いかえができる。

・その話題が話されている理由が理解できる。

・比喩や間接的表現を理解できる。

・話し手がほのめかした情報が理解できる。

・話し手が話したことから次の行動を予測することができる。

・アクセントやイントネーションの変化による意図をつかみ、慣用表現を理解することができる。

・会話や討論、授業のメインテーマに関する重要な情報を特定できる。

・日常会話

・自然科学、社会科学、人文科学、芸術など

・問題形式:

会話、アナウンス、プレゼンテーション、レクチャー

・アクセント:

アメリカ、イギリス、オーストラリアなど

文法・語彙 42問 25分 ・提示された文章を文法的に訂正するため、内容や構造を理解しることができる。

・文章を完成させるために、適切な単語を選択することができる。

・文脈から適切な言葉を判断することができる。

・問題形式:

電気、雑誌、エッセイ、記事、手紙、メール、プレゼンテーションなど

リーディング 42問 50分 ・文章の要旨をつかみ、全体の内容を理解することができる。

・文章内にある事実情報、詳細情報を特定することができる。

・文章内にある情報から、問題文の正誤、もしくは述べられていないかを判断することができる。

・間接的な表現を理解することができる。

・直接述べられていないが暗示されている事実や考えを理解することができる。

・代名詞・指示語の対象となる語句を把握することができる。

・文脈から語句の意味を理解することができる。

・文脈からどの文章が重要であるか理解できる。

・問題形式:

自然科学、社会科学、人文科学、芸術などアカデミックな文章や新聞、雑誌、メール、ポスター、メモ、図表など日常的なもの

合計 126問 約115分

各科目200~300点、合計で600~900点で評価されます。

もう一つのTOEFL Junior® Speakingは設問が4問あり、試験時間は約18分です。スコアは0~16点で示され、複数の採点者により正確に採点されます。問題内容と評価の基準となる項目は以下の通りです。

問題内容 評価基準
課題1 音読 流暢さ、正確さ
課題2 絵の説明 内容伝達、言語運用力
課題3・4 音声を聞き設問に解答(学校内での活動、授業) 内容伝達、言語運用力

点数ごとの詳しい評価基準を参考にすることで自分の苦手な項目に対策しやすくなるため、一度公式ホームページで確認してみましょう。↓

https://gc-t.jp/wp-content/uploads/2018/09/toefljuniorspeakingscoringrubrics_2018010.pdf

また、スコアを受け取ったら自分がどのくらいのレベルなのか以下の表を参考に確認してみましょう。

スコア 説明 CEFRで換算したレベル
14~16 正確で効果的な語彙と文法をほとんど常に使用でき、相手が理解できる英語が話せる。 B2(英検準1級レベル)
11~13 おおむね正確で効果的な語彙と文法を使うことができ、相手がおおむね内容を理解できる英語が話せる。 B1(英検2級レベル)
8~10 時々相手が理解できる英語を話せる。 A2(英検準2級レベル)
8未満 基本的な語彙と簡単な文法で話せる。 A2未満(英検3級レベル)

いかがでしたか?

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※CEFR:ヨーロッパ共通参照枠 (CEFR) は、言語能力を評価する国際指標です。

TOEFL,TOEFL iBT, TOEFL ITP and TOEFL Junior are registered trademarks of Educational Testing Service(ETS).

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