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【IELTS】ライティングタスク２：バンドスコア5～8のコツ

2022年3月12日 / 最終更新日 : 2022年3月10日 jn_bnew IELTS情報

【IELTS】ライティングタスク２：バンドスコア5～8のコツ

〇初めに

本記事では、IELTS ライティングタスク2の採点基準、バンドスコア5,6,7,8の違いとスコアアップのコツをご紹介します。使用されている４つの採点基準を理解し、希望スコアを取得するための条件を満たす必要があります。

IELTSのバンドスコアは0から9までありますが、ここでは、主なバンドスコアである5～8に焦点を当てます。バンドスコア9を目指す場合、ミスの量が大きな違いを生じさせます。また、字数不足にはペナルティがあることも覚えておいてください：詳しくはこちらをご覧ください。

なお、あなたが目指しているバンドスコアに関する部分だけを読むのはやめましょう。全てのバンドスコアの説明を読み、どのように点数が上がる/下がるのか学びましょう。

〇IELTSライティングタスク２：４つの採点基準

IELTSのエッセイは以下の4つの項目に基づいて評価されます。各基準項目は、タスク2の総得点の25%に相当します。各項目についてバンドスコアが与えられ、タスク2の合計スコアが算出されます。採点例については、後述を参照してください。

・Task Response ：タスク達成度（課題への回答）
・Coherence and Cohesion ：内容の一貫性・まとまり
・Lexical Resource ( Vocabulary)：語彙力
・Grammatical Range & Accuracy：文法知識と正確性

〇Task Response （タスク達成度）

この採点項目では、エッセイ問題に対するあなたの回答とメインアイデア、そしてそれらをどのように展開させるかについて評価します。

Band Score 5

（バンドスコア５）

・課題への取り組みが不十分である。全般的なトピックには沿っているが、設問にある具体的な問題には触れていない可能性がある。

・自分の（主張する）立場はあるが、それが必ずしも明確ではない。また、述べられている意見が明確でない。

・結論が記述されていない場合がある。

・メインアイデアが展開されていない。

・無関係な詳細が含まれていることがある。

Band Score 6

（バンドスコア６）

・課題への対処：トピックと問題点（具体的な論点）の両方を取り上げている。

・関連性のある見解を示すことができており、述べられている意見は全て明確である。

・結論はあるが、反復的であったり、不明瞭な場合がある。

・関連性のある適切なメインアイデアが述べられている。

・アイデアの展開が不十分である。

Band Score 7

（バンドスコア７）

・設問の全ての部分に取り組んでおり、問題文にある全ての課題に回答できている。

・回答全体を通して、終始明確な立場を表明している。主張が全ての段落内で裏付けされ、支えられている。

・関連性のある適切なメインアイデアが述べられている。

・アイデアは展開されているが、裏付けとなる意見の焦点が定まっていなかったり、一般化されすぎていたりする場合がある。

Band Score 8

（バンドスコア８）

・設問の全部分に関して十分に取り上げている。問題文にある全ての課題によく回答している。

・全体を通して、明確な立場を示している。また、主張が全ての段落内で支えられ、裏付けされている。

・関連性のある適切なメインアイデアが述べられている。

・アイデアが展開され、十分に補足・裏付けされている。

スコアを上げるには：
・問題文の全ての項目（課題）に注目する。
・一般的なトピックについてだけでなく、（議論されるべき）問題について書く。
・設問に対して、関連性のある適切な主旨で答える。
・主題から外れないように、補足意見を設計する。
・250ワード以上書く。

〇Coherence and Cohesion（一貫性・まとまり）

IELTSの採点者は、エッセイの構成や段落構成、つなぎ言葉（linking devices）の使い方をチェックします。

Band Score 5

（バンドスコア５）

・ある程度の構成はあるが、段落を使用していない場合がある。

・つなぎ言葉を使用しているが、間違いや不適切な使い方がある。

・Referencing(ここでは、既出の単語や表現を重複させずに使用すること)が不十分なため、繰り返しになっている場合がある。

Band Score 6

（バンドスコア６）

・一貫性をもって情報が整理されている。

・段落を用い、常に論理的に構成されている。

・つなぎ言葉を効果的に使用しているが、文章間のつながりや文章中の繋ぎが間違っている場合がある。

・Referencing を用いているが、必ずしも明確ではない。

Band Score 7

（バンドスコア７）

・論理的に情報を構成している。

・段落分けが上手い。

・各段落に１つの中心的な主題がある。

・様々なつなぎ言葉を使用している。

・つなぎ言葉の使用に過不足がある場合がある。

・Referencingが上手である。

Band Score 8

（バンドスコア８）

・情報や意見が論理的に構成されている。

・十分に段落分けされており、段落構成が適切である。

・繋ぎや結束性に関して、全ての面に問題がない。

・Referencingに問題がない。

スコアを上げるには：
・段落は４つまたは５つとし、これ以上多くも少なくもしないこと。
・つまり、Body Paragraph（序論・結論以外の本論となる段落）は２～３つだけにすること。
・各Body Paragraphにつき、中心となる話題は１つだけにすること。
・考えを論理的に構成すること。
・様々なつなぎ言葉を使うこと。
・つなぎ言葉の間違いを避けること。

〇Lexical Resource (語彙力)

この項目では、語彙の使用、言い換え、スペル、ミスの数に関して評価が下されます。

Band Score 5

（バンドスコア５）

・語彙の使用範囲は、課題に必要最低限のレベルである。

・スペルや語形成を頻繁に間違えている。

・間違いにより、読み手の理解が困難な場合もある。

Band Score 6

（バンドスコア６）

・課題に対して妥当な範囲の語彙力である。

・一般的ではない（ありきたりではない）語句の使用を試みているが、間違いがある。

・スペルや語形成に誤りがある。

・コミュニケーションは明瞭である。

Band Score 7

（バンドスコア７）

・ある程度正確に伝えるために十分な語彙力を持っている。

・一般的ではない語句を使用できている。

・文体やコロケーションをある程度意識している。

・スペルや単語の選択に時折誤りがある。

Band Score 8

（バンドスコア８）

・幅広い語彙を用い、的確な意味を伝えることができている。

・一般的ではない語句を上手く使用している。

・スペルや語形成のミスがほとんどない。

スコアを上げるには：
・コロケーション（どの動詞がどの名詞に合うか/単語と単語の組み合わせ）に注意する。
・間違えのないよう、注意深くパラフレーズ（言い換え）を行う。
・トピックに適した単語を幅広く使用する。
・正しいスペルで書く。
・ミスを避ける（ミスをするとスコアが下がります）。
・インフォーマルな（口語体の）言葉を使わない。

〇Grammatical Range and Accuracy（文法的知識と正確性）

本項目では、文構造や時制、文法の運用、ミスの数に応じてバンドスコアが出されます。

Band Score 5

（バンドスコア５）

・構文の幅が限定的である。

・複雑な構文の使用を試みるが、不正確であることが多い。

・文法や句読点の間違いが多い。

・間違いが原因で読み手が負担を感じる。

Band Score 6

（バンドスコア６）

・簡単な構文と複雑な構文の両方を使用している。

・文法や句読点に間違いがある。

・コミュニケーションは明瞭である。

Band Score 7

（バンドスコア７）

・様々な複雑な構文を使用できる。

・間違いのない文章が多い。

・文法を上手く使いこなせている。

・文法や句読点に時折間違いがある。

Band Score 8

（バンドスコア８）

・複雑な構文を幅広く使用できている。

・ほとんどの文章に間違いがない。

スコアを上げるには：
・文法の時制（仮定法、完了形、受動態、過去形、未来形など）を使い分ける。
・文中の語順に注意する。
・様々な構文を使用する。
・正しい句読点（ピリオド、コンマ）を使用する。
・文法のミスを避ける（間違いがあるとスコアは下がります）
・よくある文法ミス：冠詞、複数名詞、不可算名詞、語順