合格体験談 (5) カリフォルニア大学サンディエゴ校

こんにちは。JNLL受付です。
今週は、カリフォルニア大学サンディエゴ校に進学することになった当校OGのR.A.さんの合格体験談をご紹介します。
JNLLに長年通っていただいたR.A.さんの合格への軌跡をぜひご覧ください!

 この度、私はカリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego)への進学を決定いたしました。

 私は、JNLLに通うほとんどの生徒さんのように、ボーディングスクールやインターナショナルスクールには通っていません。日本生まれ日本育ちで、普通の日本の公立小学校に通い、中学受験をして普通の私立の中高一貫校に進学しました。通っていた中高には、海外の大学進学のためのコースなんてありませんでした。アメリカの大学へ進学した卒業生もいませんし、アメリカの大学に行こうなんてそもそも考える人もいませんでした。

 この体験談を読んでくださった全ての人に一番伝えたいことは、自分の環境が米国大学進学に向いていない、もしくは自分の立ち位置からして不可能に近いからと言って、実現できないことは無い、ということです。私と同じように、ボーディングやインターに通っていない子たちの希望になれたらいいなと思いながら書いています。

 普通の日本の高校生だった私がどうして大きな目標を成し遂げられたかというと、それは、どうしてもアメリカに行きたいという強い気持ちと、JNLLの皆さんのあたたかいサポートがあったからです。

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 JNLLには、小学5年生の頃からお世話になりました。小学2年生の時に英検2級を取得してから、中学受験の勉強に専念したため英語に力を入れておらず、英語力が落ちないようにJNLLで対策をしていただいていました。無事中学受験は合格し、時間ができたので英検などをもう一度やってみようという気になり、中学の前半では英検準1級と1級の対策をしていただきました。

 中学の後半になると、中高一貫だったため高校のための進路アンケートなどが始まり、将来について考えることが多くなりました。私は日本から出たことが無かったので帰国子女やインターに通う子たちにすごく憧れていて、英語で学校の授業を受けてみたいと思っていました。そして、自分の将来を考えたとき、この際アメリカの大学に行くと中3(9年生)の時に決意しました。日本の大学に行きたいと言う気持ちは全く無く、滑り止めとして受けることもしないと決めました。

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 そこからはJNLLの先生や根岸さんのアドバイスの元、アメリカの大学受験の対策が始まりました。小・中・高とずっと、週末に一回のレッスンというのは最後まで変わることはなく、基本的には自分で勉強しないとマズイという状況でした。授業のたびにSATの単語テストや宿題をたくさん用意して頂き、語彙力と理解力をどんどん鍛えていきました。JNLLに常備されているテキストをコピーして使わせていただくだけでなく、自分が購入して気に入っていた単語帳なども授業や単語テストに取り入れてくださり、大変柔軟に対応していただきました。お陰で、授業前に毎回行う単語テストが楽しかったし、満点を取って先生に自慢するのが楽しみでした。先生も、褒めてくださったり、間違えやすいものに関しては覚え方などを伝授してくださったりしたので、毎回成長することができていました。

 SAT Reading SAT Writing and Languageは、授業内の演習と宿題で行っていました。週末に2コマJNLLで勉強し、週のほとんどは自分で宿題をやったり単語テストのために対策をしていました。学校の勉強との両立は難しそうで、そうでもなかったです。私は昔から勉強が苦だと思ったことはなく、一つ一つ楽しむことを知っていたからだと思います。もちろん結果にも強くこだわり、アメリカに行くために学校では常に学年トップの成績でいられるよう真剣に学校の勉強にも取り組みました。定期試験の2日前にSAT対策でJNLLに行かなければならなかったことが多々あり、少しつらかったです(笑)

 SAT Math に関しては特に対策はしませんでした。日本の高校に通っている人にとってはすごく簡単だと思います。日本の数学教育はすごく進んでいるようで、中学くらいでSAT Mathのレベルは習得済みというイメージです。たまに出てくる数学用語がわからないせいで点を落としていたので、JNLLで数学用語集をプリントでもらって、それも単語テストと思って覚えるようにしていました。

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 学校生活に関しては、日本の大学は受けずアメリカの大学に行くには良い成績(GPA)を取っていないといけないので、SATを後回しにして学校の勉強ばかりしていた時もありました。日本の大学には行かないのに東大・早稲田・慶応の過去問を解かされる日々で、葛藤しながら勉強していました。SATを解く時間は学校の勉強から離れられる至福の時間でした。

 高校の後半では志望校別に分かれてクラスなどが編成されていく中で、1人だけアメリカの大学志望というのは自分にとっても学校にとっても厄介でした。高3の年が一番大変でした。成績処理の仕方から、推薦状まで、今までやった人がいないので自分で調べて先生に説明し、先生も初めてのことだったので理解できず、ということが多かったです。自分はエッセイを書くのに専念しなければならないのに、学校のやることにまで目を配らなければならないのが正直つらかったです。

 学校活動に関しては、中学一年生の頃からクラス代表部活の学年代表などを兼任したり、学校行事の運営や委員会などにも積極的に参加していました。高校になって部活(サッカー)の部長を務め、イギリスへの修学旅行の副委員長なども務めました。学校代表として英語ディベート大会に高1と高2の時にも参加しました。学校外の活動がなかったので、高2の夏には市のボランティア活動に参加しました。

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 留学生が受けるTOEFL iBTは、中学3年あたりから少しずつ受け始め、全部で5回くらい受けました。高2の秋に受けたものが最高得点の112点(各パート28点)だったのでそれを提出しました。高3の春にも一回受けましたが点数が上がらなかったので、以降はエッセイに専念すると決め、TOEFLは受けるのをやめました。

 SATのテストは、高2から高3にかけて合計3回受けました。高3はエッセイに専念するため、早めにスコアを出して(1550点くらい)、SATは終えてしまうというのが私のプランでした。高2の10月に1430点(R&W 660, M 770)を取りました。そのあと12月と高3の5月にも受けましたが、点数が上がりませんでした。

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 Common App Essayは、先生のアドバイスの下、自分の人生経験などを含めたものを書き進めました。高3のGWあたり(最後のSATを受けたあとすぐ)から、エッセイを20種類くらい書き、先生に見せて、出願に使えそうなものとそうでないものとに仕分けしていきました。採用されたエッセイの中から最も良さそうなものを合体させたりして、最終的には学校での自分のあり方について、ストーリー風のナレーション調で語りました。

 UC Application の方のエッセイは、7つの与えられたお題の中から4つ、自分で書きたいものを選べるので、Common Application Essayほど時間はかかりませんでした。REAを出すまではCommon Appのエッセイに専念し、REAの締め切り2週間前位からUC Essayを並行して書き始めました。Common App Essayの下書きで一度使ったことのあるトピックもUC には使えるので、そんなに苦労はしませんでした。

 UC Applicationを11月に出し終わり、次は1月締め切りの、Regular DecisionのCommon App Essayを書く行程に入りました。この時点で、私の第一志望はStanford、次にUC Berkeleyであり、正直この2校以外に行く気はなかったので、他にどの大学に出せばいいのか決まっていませんでした。

 出願する学校を決めるのも並行しながら、出願を決めた大学から順にエッセイを書き進めました。各大学ごとに要求してくるものが違い、一気に最大9校に出願できるUC Systemとは違い、結構時間がかかりました。特に、その大学の教育理念や歴史などの史料を読んだ上で自分の体験も交えてエッセイを書くというのが難しかったです。また、その大学はなぜ自分という人間を選ぶべきか、その大学にとって自分はどんな利益になるのかを自己分析しながら、stand out するエッセイ構成をにするのに苦労しました。1週間かけて自分なりにエッセイを書き進め、毎週末のJNLLでの授業で添削していただき、先生とアイディアを出し合い、次週までにまた改善する、といった要領で少しずつ進めていきました。

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 最終的に私の出願した学校は計12校です。日本の普通の高校からアメリカの大学に進学したことがある人が周りにいないので、どうなるかわからず、念のため滑り止めも沢山出願しました。第一志望はStanford 大学で、REAで提出しましたが、不合格でした。UC は、9校中7校(UC Berkeley, UCLA, UCSD, UC Davis, UCI, UCSB, UC Merced)に出願しました。結果、UC Berkeley, UCLA以外は全て合格を頂きました。

 また、Common ApplicationのRegular Decisionの方では、Harvard, Cornell, U Penn, USCに出願しました。U Pennに関しては面接を受けるところまで行きましたが、結局全部不合格になってしまいました。

 ずっとStanfordにしか興味が無く、Stanford以外に通う自分を想像できなかったのですが、最終的にUC San Diegoに進学を決めた今は、やれることはやったと思っています。悔しい気持ちはありますが、アメリカの大学に行くほとんどの人のようにアメリカの高校に通っていたりボーディングやインターナショナルスクールに通っていたりしない私が、ここまでのぼって来れたことはすごいと自分でも誇りに思います。また、普通の日本の高校生でもアメリカのトップ大学に行けることを証明したいという自分の目標を達成することもできたと思っています。これから先、どんな学校に通っているかは関係なしに、アメリカの大学受験に挑む人が増えたらいいなと思います。

 また、10年近く私の成長を見守ってくださった先生、親身になって私の相談に乗ってくださった根岸さん、そして私が満点を取った単語テストを丸付けし、イラストでお祝いしてくださったスタッフの皆さんに心から感謝しています。JNLL無しには、ここまでのぼって来ることは出来ませんでした。

 大学へ行っても、JNLLにお世話になっていたころの勉強の楽しさを忘れず、もっと成長していきたいです。

(更新)JN Language Lab-H