SATとACTの違うところ
はじめに
この記事では、それぞれのテストの特徴を説明し、どちらのテストがあなたにふさわしいか見分ける手助けをします。
SATsとACTsは、アメリカ大学に進学する際に必ず受験することを求められている2つのテストです。どちらのテストを受けたとしても結果には全く影響しません。
なので、大切なことはあなた自身に相性の合うテストを受験するということです。(国籍も関係ありません)
中には、両方のテストを受験する人もいますが、2つのテストは構成が若干異なっているため、時間的にも経済的にも現実的とはいえないでしょう。
SATの内容変更(2016年~)
SATは2016年にテスト内容が大幅に変更されました。過去、2016年以前にSATを受験した友達や家族からアドバイスをもらうのは、あまりお勧めできないでしょう。
新しいSATは、論理や推論のスキルを測ることに重点を置くようになりました。リーディングとライティングのセクションでは、受験者は文章の構成とテーマのより深い分析スキルが求められます。また、数学のセクションでは、複数のステップを必要とするより実用的で現実的なシナリオを含んだ問題に変更されました。
ここからSATとACTの違いを、さらに詳しく見てみましょう。
①Scienceセクションの有無
SATとACTの主な違いの1つがScienceセクションが含まれているか否かです。
ACTには独立したScienceセクションがあるのに対し、SATにはありません。
ただし、SATでは試験全体を通してScienceの問題が組み込まれています。なお、専門的なScienceの知識を求められているわけではなく、分析能力や科学的な思考が求められています。
②数学セクションでの電卓使用
どちらのテストにも数学セクションが含まれています。ただし、SATにはデータの分析があるのに対し、ACTでは、統計と確率が含まれるなど扱う単元に違いがあります。
また、数学セクションでの大きな違いは、ACTではすべての数学セクションにて電卓の使用は禁止されていますが、SATでは電卓を使用できる問題があります。
③各テストの満点と採点方法
SATは400-1600点の間、ACTは1-36点の間でスコアが出されるようになっています。どちらのテストにも間違った答えに対する減点はないので安心してください。
④エッセイの違い
SATとACTのエッセイは、どちらもオプションで受けることができますが、その内容は異なります。SATのエッセイセクションは、与えられた文章に対する受験者の理解度を測る意図で作られています。
一方、ACTのエッセイセクションは、複雑な問題を受験者がどのように捉え、また分析するのかを測る意図で作られています。
なお、エッセイセクションはどちらのテストでも選択式であるため、大学によっては入学手続きに考慮しないこともあります。
⑤試験時間
SATと ACTのテスト時間は、エッセイを受験しない場合それぞれ3時間と同じです。しかし、エッセイを受験する場合は、SAT は3時間50分、ACTは3時間35分になるためSATの方が15分長くなります。
各セクションのテスト時間はそれぞれ異なります。以下をご参照ください。
ACT |
SAT |
English: 45分 Math: 60分 Reading: 35分 Science: 35分 Writing(オプション): 40分 |
Reading: 65分 Writing and language: 35分 Math(電卓なし): 25分 Math(電卓): 55分 Essay(オプション): 50分 |
⑥費用
費用はそれぞれ若干異なります。以下をご参照ください。
ACT |
SAT |
Writingなし $ 46.00 あり $ 62.50 |
Essay なし $47.50 あり $64.50 |
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記事:Times Higher Education. “The difference between SATs and ACTs”
<https://www.timeshighereducation.com/student/advice/difference-between-sats-and-acts>