数多くの有名大学があるアメリカ。
その大多数は私立で、良い学生を集めるために資金を投じ、優秀な教授を揃えているところも多くあります。
生徒に成績表があるように、教授にも成績表があるのです。
各分野の世界的権威の教授も多く、大学院教育も非常に充実しています。
今回はアメリカの有名大学の中でアイビーリーグの一つとしても知られる、ブラウン大学(Brown University)を紹介します。
ブラウン大学(Brown University)
1764年に創立したブラウン大学は、アメリカ国内で7番目に古く、もっともよく知られる高等教育機関の一つです。初めてすべての宗教から学生を受け入れた大学として、そのオープンな校風に誇りを持っています。
今日の美しいキャンパスは230の建物からなり、その敷地はプロビデンスのダウンタウン、活気のあるセイヤー・ストリート、ウィックンデン・ストリート、学生と地元住民がショッピングする店やレストラン、エンターテインメントを楽しむウェイランド広場の近くまでを含める150エイカーを所有しています。
大学を特徴づけるのは、学部での教育を多様化させた「ブラウン・カリキュラム」の導入です。第4代学長であるフランシス・ワイランドが、学生は「選択したすべての授業」を受ける権利があると主張したことから、このシステムが考え出されました。1970年から始まった新たな「オープン・カリキュラム」は、学生が「リベラル・アーツ・エデュケーション」と称されるものに束縛されるよりも、学生自身で核となるカリキュラムを構築できるようにしました。
学習に加えて、優れた研究機関でもあるブラウン大学は、卒業生であるクレイグ・メローやジェリー・ホワイトを含む7人のノーベル賞受賞者など、名だたる研究者と協力関係を持っています。ほかにも卒業生として、アメリカの教育の父と呼ばれる教育改革者のホレス・マン、俳優・監督であるジョン・クラシンスキー、ギリシャ・デンマークの王女テオドラ、金融課・慈善家のジョン・ロックフェラー、女優のエマ・ワトソンなどを輩出しています。
入学のポイント
留学生は、Aレベル、Abitur(ドイツ)、バカロレア(フランス)、ガオカオ(中国)、国際バカロレアといったテストを受けなければいけません。出願の際は推測されるスコアも受け入れられますが、入学の前には実際のスコアの提出が必要です。もし出身国の教育カリキュラムを受けていて、対応する外部の試験を受ける予定がない場合は、出願者と出願者の属する学校は入試担当オフィスに尋ねる必要があります。
アメリカ国内の学生と留学生で、出願フォームに違いはありません。
Common Applicationを提出する際は、ブラウン大学独自の質問として以下の3つのエッセイの提出が求められます。
- なぜ願書であなたが記入した学問分野に興味を持つようになりましたか?(困難だけれどやりがいがある、また学ぶ価値があると思ったスキルや概念、学校のカリキュラムを超えて経験したことを書いてよい。~250単語。)
- ブラウン大学の「オープン・カリキュラム」に何を期待しますか?また、ブラウン大学に何において貢献したいですか?(~250単語。)
- あなたが「ホーム(home)」と呼ぶ1つ、または複数の場所について書いてください。あなたが住む場所のような物質的場所でも、あなたにとって大切なコミュニティやグループでも構いません。(~250単語。)
Standardized testとして許容されるのは、SATかACTで、いずれもWritingは必須ではありません。SATの場合、強制ではありませんが、Subject Testから2科目提出することが推奨されています。さらに、Liberal Medical Educationの学部に申し込む場合は、2科目のうち1つは生物・化学・物理のいずれかであることがすすめられます。
アメリカ以外の高校を卒業した学生は、出願時に高校の成績を入力するとともに、高校が発行した成績を大学へ送付する必要があります。また英語・文学・歴史・経済・その他人文学や社会学などの評価済み課題を提出することが推奨されています。しかし、SATやACTでWritingを提出していれば、高校での評価済み課題を提出する必要はありません。
英語能力テストは、TOEFLとIELTSが受け入れられ、特にTOEFL100点以上、IELTS8.0以上であることが強く推奨されています。
※大学に出願する際は、必ず大学の公式ホームページを確認して下さい。↓
https://www.brown.edu/