イギリスが自分が学びたいことを勉強するのに最も適している場所だと思っても、日本とは生活環境も大学の制度も違っていてなかなか一歩を踏み出せない…という方もいるでしょう。
今回は、イギリスの大学へ学部留学をしたいと思っている方のために、イギリスの大学への出願方法がどんなものなのかを紹介していきます。
イギリスへの学部留学をしたいと感じたら、最初にどのコースが自分の学びたいことや達成したいことに一番合っているか、またどの大学・カレッジなら自分が勉強に意欲的に取り組めそうかを調べましょう。イギリス国内には数多くの大学があり、それぞれが異なる特徴を持っているため、幅広く調べ、比較してみることが大切です。
高校から直接大学進学を目指す場合
日本の高校を卒業後すぐに学部留学を目指す場合、教育内容の違いから直接イギリスの大学に入学することは通常できません。まずは9か月から1年間、大学付属の機関や公立カレッジ、私立英語学校などでファウンデーション・コースを受講することが一般的です。
ファウンデーション・コースでは、大学の授業に必要な英語力、ノートの取り方、論文の書き方、一般教養や専門科目の知識を習得し、大学進学を目指します。
<ファウンデーション・コースの出願必要書類例>
・願書
・成績証明書(英文)
・IELTS、TOEFLなど英語力証明書
・卒業証明書(英文)
・推薦状(英文)
・財政能力証明書(英文)
大学、短大からの編入や入学資格を取得済みの場合
すでに大学に在籍している、またはイギリスのボーディング・スクールや、大学入学資格を取得するためのGCE-Aレベルを中心に勉強する学校を卒業していたりなど、大学に直接入学を希望する場合、ファウンデーションコースが免除される場合があります。その際の大学出願は非常にシンプルです。
すべての大学・カレッジがUCAS(Universities and Colleges Admission Service)を通じてWeb上で出願を受け付けています。
<UCAS 記入する項目>
・個人情報:国籍、財政状況など
・出願するコースと学校コード
・学歴、取得学位、成績
・職歴
・志望動機:47行または4000語まで
・推薦状:47行または4000語まで
出願締め切りは以下の通りです。
・10月―――オックスフォードやケンブリッジのコース、または医療、獣医学、歯科医学での締め切り
・1月15日―ほとんどの学部のコースの前期締め切り
・3月――――いくつかのアートやデザインのコースの締め切り
・6月30日―ほとんどの学部のコースでの後期締め切り(この期日を過ぎて受理された願書は、自動的に補欠へと回されるため、第一志望に入学できる保証はありません。)
(参考:https://study-uk.britishcouncil.org/options/apply/undergraduate)
大学合格発表
入学が承認されたかどうかは、通常メールで大学やカレッジから連絡されます。
もし条件なしの合格を受け取ったら、おめでとうございます!あなたは間違いなくそのコースを受けることができます。
もし条件付きの合格を受け取ったなら、大学からのいくつかの要望を満たせば入学することができます。この条件は、例えば特定の試験に合格することや、英語の試験のスコアを獲得することなどが要求されます。
いくつかのコースでは、対面・または電話で面接を課すものもあります。詳しくは希望するコースで何が必要とされるか調べましょう。
※出願日程や方法は年度・大学により異なる場合があるため、各大学オフィシャルサイトなどでご確認ください。