【大学進学】 なぜ大学への出願は面倒なのか?5つの役に立つ対策

〇初めに

大学入試で当たり前のように受験生に降りかかって来るもの、それは入試準備のストレスです。統計データによると、76%の学生が入試準備に強いストレスを感じているようです。入試準備にストレスを感じているのは、あなただけではないのです。幸いにも、大学入試の準備をきちんとすることによって、ストレスを和らげることが出来るかもしれません。この記事では、あなたが大学への出願にあたって知るべきことを全て紹介します。

 

  • なぜ出願は面倒なのか
  • 出願が面倒な4つの理由を解説
  • スケジュールを作成して予定を楽に管理する
  • 5つのストレスを和らげる方法

 

もしかしたら、ストレスのあまり、鉛筆をへし折ってしまった時のために、予備の鉛筆も必要かもしれません…

なぜ出願は面倒なのか?5つの理由。

大学の出願方法は一様ではなく、学校によって異なります。そして、それは学生にストレスを与える原因となり得ます。しかし、出願の手順に何が求められているかを知ることによって、ストレスを和らげることができるかもしれません。

出願についての理解を深めれば、ストレスの真の原因に迫ることが出来ます。そして、何が具体的にストレスを与えているかを見抜けば、対処法を考えることは容易になります。以下では、ストレスの理由5つを紹介します。

 

  1. 時間管理

 時間管理は、最大のストレスの要因です。出願数にもよりますが、最終的に、出願には60時間から200時間ほどかかるというデータもあります。

 たとえ1校のみの出願でも、出願には大量のプロセスがあり、かなりの時間を要します。出願する大学を調べて選び、SATやACTの勉強をし、受験し、募集要項に目を通すともなれば、相当な時間がかかります。

 その後、願書、エッセイ、課外活動報告書、推薦状なども手に入れなければなりません。人によっては、奨学金の申請も行うでしょう。

 ここまで多くの手順があれば、出願に相当の時間が掛かることも無理はありません。

 出願にかかる200時間という数字は多いように感じますが、大学に出願したことのある人は皆、同じような時間と労力を費やしています。つまり、あなただけが苦しんでいるのではないのです。たとえ一時間でも、他の受験者との差はついてしまいます

 

  1. 費用と借金

 費用面でも、受験者は頭を悩ませます。多くの学生は募集要項のその諸費用の多さに驚くでしょう。数ある費用の中でも、最初に支払うのは受験料です。

 受験料は平均で45ドル、高ければ、100ドルにおよび、それらは受験する大学の数によって増えます。5校、10校、あるいは20校にも出願すれば、受験料だけで費用がかさむのは目に見えています。

 受験料だけではなく、最終的に学位を取得するまでの費用にも気を配らなければなりません。最近の調査で、39%の学生が最も不安なこととして、経済的な負担を挙げています。

 他方、84%の学生が大学進学のために何らかの学資援助を受けており、すなわちそれは、多くの学生が出願費用を含む支払いを免除される可能性があるということです。あなただけが学費に圧倒されているのではありません。大半の学生は学資援助によって助けられているのです

 

  1. 統一試験の点数

 SATやACTなどの統一試験は最大の難関のように感じるかもしれません。多くの学生にとって、統一試験は長く、難しく、対策に時間を要します。しかし、統一試験は出願に必要なものの一部にしか過ぎません。

 ただでさえテストは難しいのに、さらに学生はその点数を他人と比べ、ストレスを余計に感じてしまいます。多くの大学がテストのスコアの合格者平均点を公開しています。合格者平均と比較することが、友達のスコアと比べるよりも役に立つはずです。

 目標とするスコアは、高すぎると思えるほどに設定すると、より綿密かつ高度な学習を行うことが出来るでしょう。

 そして、テストのスコアは重要ですが、それだけが大学入試の要素ではないことを覚えておいてください。SAT/ACTの準備に励むことは、常に重要です。しかし、入試担当者は試験の点数以外の要素も評価します。小論文や課外活動、推薦状も重要な材料です。

 

  1. 高い競争率

 大学入試が競争そのものであることは周知の事実です。2021年にスタンフォード大は96%の志願者を不合格にしましたが、その多くはSATやACTで満点を取得していました。いわゆるエリート校は合格率が低く、出願者のほとんどが試験の点数、GPA、課外活動などで優勝な成績を収めています。

  これだけの数字を見れば、大学入試は非常に難しいものに感じるかもしれません。しかし、ピュー・リサーチ・センターによると、バージニア工科大学、ジョージ・メイソン大学、ニューヨークのセント・ジョーンズ大学などの有名校を含め、2017年には半数以上の学校が出願者の3分の2以上を入学させました。エリート大学の合格率が注目されますが、他にも志願者の過半数を受け入れている素晴らしい学校は山ほどあります。

どこに出願するにせよ、大学出願書類をより良いものにするために時間と努力を惜しまないことが重要です。出願を検討している学校に合格した学生の平均テストスコアや、GPAを見ることは、学校を選ぶ手助けにもなります。

競争相手ばかりに気を取られていると、自分がいかに志望校にふさわしいかを示す願書作りから遠ざかってしまいます。

 

  1. 正しい “フィット感 “を得るために

 大学入試は、選択することがすべてです。どの大学に出願するのか?何校に出願するのか?どの学校が第一志望か?安全校はあるか?これらの質問は多く感じるかもしれませんが、時間をかけて答えることで、自分にぴったりの学校を選び、合格することができるのです。

大学選びで過度なストレスを感じるのは好ましくありませんが、その決定について多少のストレスを感じることで、学校について調べたり、大学での経験に何を求めるかを考えたりする意欲が湧いてきます。出願を検討している大学についてできる限り学ぶことに時間を費やすことで、どの大学に願書を提出するかを正しく判断することができます。

また、入学審査の締め切りが数ヶ月先でも、志望校に関する知識をたくさん持っていれば、入学許可を受ける時ときに、より自信を持ち、ストレスを感じずに済むでしょう。

 

大学出願のスケジュール作成

多くの学生にとって、大学出願のプロセスの各段階で何をすべきかを知り、整理しておくことは、ストレスなく出願を行うために必要でしょう。そのため、大学出願のスケジュールを作成し、すべての締切日に間に合うようにするべきです。

ほとんどの大学出願のスケジュールは、同じステップから始まります。大学を調査し、出願する大学を選択し、志望校についてできる限りのことをリサーチします。志望校のリストが決まったら、各志望校の出願条件と締め切りの詳細をすべて把握する必要があります。

志望校の出願手続きについて知るにつれ、多くの異なる締切日、出願書類、満たすべき要件があることにすぐに気がつくでしょう。スプレッドシートやカレンダーを作成し、出願締切日に間に合わせるために必要な主な締切日を記入しておくと、出願についてすべてを把握することができます。

 

 

以下の出願要項と締切日をスケジュールに組み込むとよいでしょう。

 

  • 大学調査、計画、志望校の最終決定
  • アドミッションプランの選択
  • 標準テストの登録、勉強、受験
  • オンライン出願ポータルサイトのアカウント設定
  • 入学願書の小論文の作成
  • 推薦状を依頼する
  • オンライン願書への記入
  • テストのスコア、成績証明書、推薦状を大学へ送る
  • 出願料免除の申請
  • FAFSAの申請
  • 願書の提出

 

主な出願締切日が決まったら、各出願書類をどのように完成させるか、計画を立て始めるとよいでしょう。例えば、出願用エッセイは高3の夏休みに書くのがベストです。出願スケジュールでは、高3の夏をエッセイを書く時期とし、エッセイを完成させるべき期限を設定することができます。

大学出願の各パートに関連する様々な活動や締め切りを色分けすることも考えてみてください。例えば、SATやACTの受験に関連するものは青、推薦状の依頼に関連するものは赤と指定するとよいでしょう。このようなコードシステムを設定することで、一度に複数の出願書類を作成する場合や、一度に複数の締め切りが迫っている場合にも、整理することができます。

これらの日付と締め切りが一箇所に書き込まれるのを見ると、「大学の出願はなぜこんなにストレスがたまるのだろう」と思うかもしれません。もしあなたがスケジュールに圧倒されていると感じていても、心配することはありません。詳細な出願スケジュールを管理することで、出願作業を開始した後のストレスが軽減されます。願書作成に取り掛かると、各ステップで何をすべきなのか、しっかりとした計画が立てられます。

 

ストレスに対処するための5つのヒント

 大学受験が複雑であることは変えられませんが、大学受験の不安に対処するための有用なヒントをいくつかご紹介します。大学出願に圧倒されるのは全く普通のことです。しかし、対処できる方法はあるのです。

「大学に入るのはとても大変だ」と思ったことがある人は、是非読み進めてください。大学受験のストレスに対処するための5つのヒントは、あなたのためにあります。

ヒント1:早めに始める

 大学への出願を早めに始めることは、出願のストレスに対処する最善の方法でしょう。大学出願の締め切りは、毎年11月から2月の間であることはご存知かと思います。その知識があれば、学校がオンライン出願サイトを開き次第、大学出願に着手する計画をしっかり立てることができます。

一般的に、大学入学願書の作成は、高校3年生の夏までに始めるのがベストです。夏から始めることで、出願書類を準備し、信頼できる人 からフィードバックをもらい、提出までに修正する十分な時 間を確保することができます。早めに取り掛かることで、出願書類の作成に費やす時間を確保し、締め切りが迫っているときに遅れをとったり、 焦ったりする余計なストレスから解放されるのです。

 

ヒント2:助けを求めてみる

 大学入学願書は自分自身に関するものですが、だからといって、他の人の助けを借りずに完成させることはできません。大学出願書類の多くは、出願用エッセイや推薦状など、やや主観的なものです。これらの書類を正しく仕上げるために信頼できる人と協力することは、安心感を与え、自分が正しい道を歩んでいることを教えてくれます。

教師、家庭教師、その他信頼できる人に出願エッセイを読んでもらい、フィードバックをもらうことを検討しましょう。ただし、良いフィードバックをもらえるように、エッセイの課題と必要条件を伝えておくとよいでしょう

また、推薦状を書いてもらう人と会い、どのような推薦状を書くかイメージしておくと良いでしょう。最終的に推薦状の内容を決定するのは彼らですが、学業成績や課外活動など、あなたが志望校に積極的に貢献できると思う部分について話すことができます。

「なぜ大学への出願はこんなにストレスがたまるのか」という疑問にばかり目が行ってしまう人は、ぜひ助けを求めることに積極的になってみてください。信頼できる人に助けてもらうことは、大学受験の不安を解消し、安心感を得るための素晴らしい方法なのです。

 

ヒント3:友達と協力する

 大学受験のプロセスは孤独な道かもしれません。しかし、そうである必要はありません。「ストレスがたまる!」と思う瞬間、おそらく友人の一人もまったく同じことを考えているはずです。多くの友人が、あなたと同じように締切や要件に苦悩しているはずです。一人で孤立してしまうのではなく、友人と協力して、大学受験のプロセスを孤独なものにしないようにしましょう。

例えば、週に一度、友人と会って、一緒に大学出願の作業をする夜を決めてはどうでしょう。お菓子やリラックスできる音楽、休憩時に遊べるゲームなども持っていきましょう。同じような経験をしている友達がいるだけで気分が明るくなり、頑張る意欲が湧いてきます。

ヒント4:休憩してみる

大学出願から生じるいわゆる燃え尽き症候群は、経験したくないものです。大学出願に何百時間もかけられるのは事実ですが、本当に優れた出願書類にするためには、出願から解放される時間も必要なのです。

毎週夕方には休みを取り、週末にはたっぷりと余暇を過ごすことで、大学受験の燃え尽き症候群を防ぐことができます。大切な人たちと楽しい時間を過ごすことで、新しい視点とエネルギーを持って、大学受験に戻ることができます。

休息や充電は時間の無駄だと自分に言い聞かせるのではなく、少しの休息が実際にあなたの出願をより良くすることを思い出してください。願書作りに戻れば、幸せと自信を感じることができ、そのポジティブな気持ちが願書の各項目で輝きを放つでしょう。

 

ヒント5:自分が優れている理由に注目する

テストの点数や合格率ばかりを見ていると、出願書類で最も重要な部分、つまりあなた自身のことを忘れてしまいがちです。出願者は一人ひとり異なり、それは学校が関心を持つようなユニークで素晴らしい資産を持っていることを意味します。

大学の出願書類に圧倒されそうなときは、自らの素晴らしいところに注目することを忘れないでください。大学が最も関心を持つのは、あなたが情熱を注いでいること、そしてあなたが学校に貢献したいと願っていることです。肯定的な言葉をポケットに忍ばせておき、大学はテストのスコアと同じくらい、あなたという人間を気にしていることを思い出すと、モチベーションを維持し、不安と闘うことができます。

 

出典:PrepScholar, “Why Are College Applications So Stressful? 5 Helpful Strategies”
https://blog.prepscholar.com/why-are-college-applications-so-stressful

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