【留学】大学進学を有利にする高校授業の選び方

○初めに

大学の入試担当者に自分の能力を信頼してもらえるような、難しい授業を選びましょう。高校に入学したばかりの時期は、基本的な学力と上級クラスのための前提条件を満たさなければならないため、授業スケジュールに余裕がない傾向があります。例え選択できるとしても、一学期毎に1つの貴重な選択科目があるだけです。
しかし、高校3年生になると、学生自身が純粋に興味のある科目を履修するため、スケジュールに余裕ができることが多くなります。この記事では、高校3年生が学校生活最後の授業を選択する前に考えるべき4つの目標を紹介します。

○自分の将来について考える

高校3年生のコース選択で最も一般的な方法は、自分が目指す進路や大学の専攻に関連するような授業を履修することでしょう。
例えば、大学で物理学を専攻しようとしている学生にとって、数学の授業を追加履修することは有益です。特に、大学入学後に数学のコアスキルを物理学の分野で使えるようになれば、間違いなく学生に大きな利益をもたらすでしょう。また同じような学生に対して、コンピュータ・サイエンスの授業は、創造的思考と問題解決能力を高めるのに役立ちます。

リベラルアーツ専攻を考えている人は、アフリカ系アメリカ人の詩やルネッサンス期の芸術などがテーマの選択科目を探してみてください。一見、より専門的な内容であると感じたとしても、こうした科目は総合的なリベラルアーツ教育の準備となります。

あなたの高校に希望する選択科目がない場合は、地元の大学のデュアル・エンロールメント(二重在籍)制度を調べてみましょう。あるいは、自分の高校に自主学習の制度があるかどうかを調べることもできます。この制度では、教師と協力して、自分の興味や能力を大学にアピールするカリキュラムを組み、その分野のスキルをさらに高めることができます。

まとめると、高校3年生次には一般的で、幅広い学問を教える授業は避けましょう。自分の好きな分野をできるだけ深く掘り下げていることを大学に証明することが最大の目的です。

○経験

将来のキャリアや大学の専攻が確かではない場合は、高校3年生の時に、自分の得意分野以外の授業を体験してみましょう。つまり、自分の興味のある分野から一歩離れてみてください。

例えば、あなたが理系に進むかどうか迷っているとします。そのような場合は、固定概念にとらわれず、ビジネスなど、関係のない分野の授業を受けるとよいでしょう。そうすることで、新たな情熱を見出すか、科学への親和性を再認識するか、2つの結果が得られる可能性があるからです。

同様に美術の授業も、あなたの成績証明書に深みを与え、新しい分野を開拓するきっかけになります。例えば、生物学と絵を描くことの両方が好きだとわかったら、メディカルイラストレーションという急成長中の分野でキャリアを積むことになるかもしれません。

新しい分野を開拓する実用的な利点は、ただ視野を広げることにとどまりません。高校生活を通じて履修した科目は、入学を希望する大学に対して、あなたが活発で好奇心旺盛な、多面性な生徒であることを証明することもできるのです。

○自分への挑戦

高校3年生は、さらにステップアップする機会でもあります。高校にアドバンスト・プレースメント(AP)、インターナショナル・バカロレア(International Baccalaureate; IB)、デュアル・エンロールメント(二重在籍)などの授業があり、まだこれらの授業を受講していない場合は、これが最後のチャンスとなります。
高校生活の序盤に苦労し、学力向上を証明する必要がある場合、上級コースに登録することは特に有益です。大学の入試担当者は、高校を卒業する際に著しく成績が向上した生徒を好意的に見ることを覚えておいてくださ い。

さらに利点として、AP、IB、デュアル・エンロールメント(二重在籍)は、大学に入学する前に大学の単位を取得するのに役立ちます。

これらの難易度の高い科目を履修することは、後に時間と費用を大幅に節約することができるため、多くの場合、注力する価値があります。さらに、これらの科目は、大学でのより厳し い授業に備えるための練習になります。

○最後に:更なる高みを目指して

国や学校の方針で、ある学期を過ぎるとある分野の勉強を中止にできる場合があります。例えば、外国語や音楽は、2年生になると履修を中止にできる可能性があります。

苦手な分野や特に好きでない分野をの履修を放棄することは、魅力的なことかもしれませんが、その決断はよく考えるべきです。大学の入試担当者は、志願者が基本的な要件を満たしてそれを超えている場合、肯定的に捉えます。また、特定の種類の科目は長期的にみて有益です。

例えば、語学コースは、多国籍企業でのインターンシップ海外留学に役立つスキルを身に付けることができます。アイルランドやオーストラリアなど、英語圏の国への留学では、外国語の履修はほとんど必要ありませんが、他の言語が話されている国では、そうとは限りません。

一方では、留学や海外インターンシップを経験しなくても、外国語ができると就職の際に有利になることが知られており、給与水準が上がる可能性もあります。

出典:U.S.News,”Choosing High School Classes for College Benefit”
https://www.usnews.com/education/blogs/college-admissions-playbook/articles/how-to-choose-high-school-classes-for-college-benefit